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人生戦略~孫氏の兵法③謀攻篇

孫氏「孫氏の兵法」は、2500年前の中国春秋時代(紀元前500年ごろ)に、
思想家孫武によって書かれたとされる兵法書のことです。
「孫氏の兵法」は「論語」と同年代の書物です。
孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝利を得るための指針を理論化しました。

孫氏の兵法は、共通性のある軍事法則を13編にまとめた書物です。
13編毎に解説をしていきます。
本日は、第3篇.謀攻(ぼうこう)篇をまとめます。

第3篇.謀攻篇 - 不戦戦勝
謀攻篇のポイントは、
武力を行使せず謀略を持って相手を編入、屈服させること
です。
基本理念は、
戦っても勝てないと思わせる非戦、非攻、非久です。
そのための軍事戦略の考え方についてまとめます。

■統帥権
将軍は国家の砦であり、現地現物を知ること。
彼を知り、己を知れば敗れることなどない。
彼のことを知らなければ、敗れる可能性あり。

■軍事戦略
5倍の戦力があれば攻撃、2倍の戦力であれば相手を分断、同等の戦力であれば全力で戦う。
最悪の方策は敵の中央を攻撃すること。

■勝ち方
百戦百勝は善の善なるものにあらず。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。
戦う前に相手の戦意を喪失させ、敵わないと思わせることです。
戦う前に知っておくべき戦勝獲得の五要件について記載しています。
☑時勢を知る
☑兵士の運用法を知る
☑目的に対して一つに結束させる
☑綿密で周到な準備を整える
☑有能で自立している軍隊指揮官を擁する

第3篇.謀攻篇のまとめ
謀攻篇のポイントは、
戦わずして勝利すること
です。
戦わずして人の兵を屈することが最善の策です。
そのためにも、彼を知り、己を知れば敗れることなどないということです。
相手と自分を知り尽くすことで、
win-winの関係を築いていきます。