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洋書の読み散らかしを反省して、リーディングの練習がてら読んだ本のあらすじや感想を書いて…

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洋書の読み散らかしを反省して、リーディングの練習がてら読んだ本のあらすじや感想を書いてみます。誤訳や誤読については責任を負いません。次に読む本の参考になれば。

最近の記事

The Book Eaters by Sunyi Dean

あらすじDevon Fairweather は息子 Cai と二人で人間の住む町で暮らしている。Devon は本を食べる Book Eater だが、Cai は Mind Eater で人の心を食べるため、Devon は餌になる人を誘惑しては Cai に食事として与える生活を送っている。困るのは「餌」となった人たちの処分だ。実は、Mind Eater の食欲を抑える薬 Redemption を発明した Ravenscars という一族がいたのだが、内部分裂が起きたあと行方が

    • <書評>老人ホーム 一夜の出来事(B・S・ジョンソン著、青木純子訳 創元ライブラリ)

      「図書新聞」No.3639・ 2024年5月18日(土)に、『老人ホーム 一夜の出来事』(B・S・ジョンソン著、青木純子訳 創元ライブラリ)の書評が掲載されました。 http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/index.php 本書は1971年に発表された実験小説で、日本では2000年に『老人ホーム 一夜のコメディ』として刊行されています。2024年の今になってなぜ文庫版が出たのだろうと思いながら読みはじめたのですが、読んで納得。

      • Ask Again, Yes by Mary Beth Keane

        あらすじFrancis Glesson と Brian Stanhope はアイルランド出身でニューヨーク警察の同僚だった。Brian はすでに結婚していて妻 Anne のお腹には赤ちゃんがいる。その後、Francis は Lena と出会い、結婚すると、ニューヨーク郊外 Gilliam に家を買う。そして二人の女の子が生まれた。Francis が Gilliamに住んでいることを知った Brian は Francis の隣に家を買い、引っ越してくる。Lena は仲良くなり

        • 洋書を読む前の英語力

          昨日のエントリーで「洋書を読もうと思ってもいきなり Dragon Tattoo とか読めるかよ」と思われそうだったので、一応補足しておきます。 簡単に書くと、英語を習ったのは中学生になってからで、留学もしていません。英語は第二外国語だったので大学2年で終了して、2007年に英語を再開するまで15年ぐらい、ほぼ英語と無縁の生活をしていました。 2007年に英語環境の職場に派遣されて、そこから英語漬けになり(といっても仕事中しか英語に触れてませんでしたけど)、2008年にTOEI

        The Book Eaters by Sunyi Dean

          洋書を読むようになったきっかけ

          円高とKindleブログにも何度か書いていると思いますが、洋書を本格的に読み始めたのは2009年です。当時、横浜ランドマークのくまざわ書店は洋書が充実していたんですよね。流行っていた Twilight とか The girl with the dragon tattoo が平積みになっていて。トワイライトは翻訳書だと上下巻で3000円ぐらいして、洋書なら900円だったんです。これは洋書で読んだ方が得じゃないかと。 ちなみに、それまでは読むっていうほど読んでなくて、たとえば

          洋書を読むようになったきっかけ

          The Turnglass by Gareth Rubin

          あらすじTête-bêche (Head to Foot) とは、2冊の本を上下さかさまにして組み合わせた本の形式で18世紀に流行った。 本作品も1881年のイギリスを舞台にした話と1939年のアメリカを舞台にした話で構成されている。 1881年 医師 Lee Simeon は叔父で牧師の Oliver Hawes が住む Turnglass House を訪れる。Hawes は誰かに毒を盛られたと主張し、衰弱して死の間際にあった。ある日、Simeon は屋敷内でガラスの

          The Turnglass by Gareth Rubin