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「じだんだ」【詩】

駅前で
踏んでしまった
じだんだを
踏んづけたあとで気がついた
ああ
私の足の裏で
ぺちゃんこになったじたんだよ
私の上には
いつもより高い空
ごめんなさいね と何度言っても
もはやとどかぬ
死んでしまった じだんだよ
そんなつもりじゃなかったんだ
ついうっかり踏んでしまった
踏んづけてしまった
それだけの
悲しきじだんだ

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