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「きみはふるさと」(歌詩)

窓辺に陽射しが
優しすぎる日は
潮風に乗せて
きみと歌いたい

山が笑ったよ
鳥が巣立ったよ
生命(いのち)の巡りと
果てしない未来

思い出の停車場
止まない夏の雨
誰かを待ち侘びて
気がつけば夕暮れ
オリーブの香りに抱かれて

それは蒼い空に浮かぶ
気球みたいに柔らかくて
それはダイヤモンドの
優しさみたいにキラキラして
「ありがとう」と「さよなら」のプレゼントを
流れ星のリボンで結んだあとで
気づいたんだ
きみはふるさと

何度も通った
道に花が咲く
踏みしめる土の
匂いすら希望

川が囁くよ
海が歌うよ
儚い生命とだけど
限りない未来

気まぐれな旅人
季節は流れゆき
幼いこの胸を
焦がすよ名残雪
瀬戸の香に言葉を託して

それは蒼い空を真似て
描いた羽 風を受けて
まるでダイヤモンドの
煌めきみたいに色褪せずに
いくつもの約束を苗木にして
植えてゆこう僕らが育った場所に
そうさここが
星の降る里

きみこそが美わし
大切な故郷(ふるさと)
旅立つその日まで
いつでもそばにいよう
オリーブの香りに抱かれて

それは蒼い空に浮かぶ
気球みたいに柔らかくて
それはダイヤモンドの
優しさみたいに確かなものだよ
「ありがとう」と「さよなら」のプレゼントを
流れ星のリボンで結んだあとで
気づいたんだ
きみはふるさと

星の降る里

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