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「日本人に隠しておけない アメリカの”崩壊”」を読みました


 マックス・フォン・シュラーさんは、1974年に岩国基地に米軍海兵隊として来日した人ですが、実に正確に現実を分析していて、この本は平成29年に出版されていますが、現在のアメリカは、この本の警告通りになっています。それほど情勢分析に優れた人であることが分かります。

 ゆえに、今年また、その復刻版が出版されています。
「アメリカの洗脳――80年の眠りから覚めるための(読むクスリ)普及版」です。以下、広告です。

では、いくつかの内容を紹介したいと思います。

「アメリカの教育は左派に乗っ取られています。ポリテカル・コネクトネスは一般的運動となり、ある人の発言が誰かを不快にさせたという理由で、仕事まで失ってしまう可能性があるほど、社会に浸透しています。中には、その人が自殺に追い込まれるまでいじめられたケースもあります。 

 ここまでの数十年間で、アメリカの大学教育はほとんど急進的な左派に支配されてしまいました。 

ポリテカル・コネクトネスは、嫌悪(ヘイト)の哲学です。はじめはよい提案のように聞こえ、平等化を進めた効果もありましたが、本当の目的は、アメリカ社会を崩壊させることです。

 アメリカにおけるポリテカル・コネクト運動は、かつての中国共産党が行った文化大革命に似ています」 P.2

「ポリテカル・コネクトネスの本当の始まりは、1920年代のドイツのマルクス主義の哲学者グループがフランクフルト学派を創設したことです。

 彼らの目標は西洋文明を崩壊させることで、この世界に完璧なマルクス社会を作り上げることでした。
 しかし、第一次大戦という惨事のあとで。革命どころではないヨーロッパの労働者たちは、狼狽しました。

 そこで、違う種類のマルクス主義の実現をし始めました。経済と階級に基づいて扇動するタイプの革命でなく、文化に基づいた革命というものについて考え始めたのです。

 ちなみに、大東亜戦争の時に暗躍したソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲもこのグループの一人でした。

 そうしたメンバーの一人、エーリッヒ・フロム氏が「男性と女性の役割は社会によって決められており。これは抑圧的である」という考え方を提唱しました。

 彼らの主要な考え方は「批判理論」と呼ばれていました。これは、西洋社会への容赦ない批判を意味します。

 現在のアメリカの左派の活動にも、この哲学を見ることができます。ネット上に、”Queer kid stuff"というウエブサイトがあります。

 ここでは、子供たちにゲイ(同性愛)やトランスジェンダー(性転換)を奨励しています。たとえば、普通の赤ちゃんの性別は、お医者さんが赤ちゃんの性器を見て”割り当てて”いるものですが、これは、子供の本当の性別でなく、本当の性別はその子供の気持ちで自分で決めると言うものであると、言うのです。

 このようなことを、このサイトは子供たちに教えています。とても、危険な考え方です。子供たちは混乱して、自分の性別というものが、よくわからなくなってしまいますーーーーー」 P.26.27

「こうしたフランクフルト学派は「犠牲者」のグループ。たとえば黒人、ゲイ、女性といった「社会的弱者」の概念を考えました。」

「2016年の大統領選挙まで、アメリカの大学では、ポリティカル・コネクトネスの暴政が席巻し、どんな小さいことでも、たった一つの発言でも、教授が首になりました。大学外の評論家たちは、このような行為を「毛沢東主義的粛清」と呼んでいました。」

「英語という言語ですら作り直そうとされています。
例えば英語で”He”(彼)と”She”(彼女)は、現在では性的な差別用語であると考えられています。そして、性別として中立的な”Ze”を使うことを勧めています」P.45

〇 カルフォルニアで結婚する場合
  「夫と妻」→ 「配偶者と配偶者」

〇 ハロウインの仮装で、ピルグリム(清教徒)のコスチュームとインデア   ンのコスチュームで参加の夫婦は、→ ポリテカル・コネクトネスを守っていないと言う理由で、マスメデイアから激しく批判される。

〇 白人が大きな輪ッカ状のイヤリングをしたら→ そのようなイヤリングは有色人種に対する抑圧と排除の象徴と言われる

〇 オハイオ州のオーバリン大学で、食堂で出している寿司とベトナム料理に反対する学生→ お米が正しく料理されていない。


このように、全てに文句をつける。切りがないので・・。
一つの記事を紹介して終わりにします。

この本の著者がネットで見つけた、「フェミニストの教え」です。
マロリー・ミレット氏の(マルクス主義のフェミニズムに堕落した人生)の記事からの引用です。

これは、ニューヨーク市にあるアパートでの、フェミニストたちの集会の様子です。「彼女」と呼ばれている人は、この人たちのリーダーです。「彼女たち」と呼ばれているのは、集会に集まったメンバーたちです。

記事から引用:
「私達はなぜ今日、ここにいるの?」彼女が聞く。
「革命を起こすために」彼女たちは答える。
「それはどんな革命?」彼女が言う。
「文化の革命」彼女たちが唱和する。
「どうやって文化革命を起こすの?」彼女が問いただす。
「アメリカの家庭の破壊によって!」彼女たちが答える。
「では、どうやって家庭を破壊するの?」彼女が言う。
「男たちから権力を奪い去ることによって!」
「どうやって?」
「一夫一婦制の破壊によって!」彼女たちが叫ぶ。
「一夫一婦制をどうやって破壊するの?」
「乱交、好色、売春、同性愛を奨励することによって!」彼女たちの歓声が響きわたった。

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写真が何時もぼやけていて、すみません。

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アメリカでは、お笑いでなくて、本当にこのようなことが進行してしまったのですね。今や、この波が日本に大波として来ています。このままでは、恐ろしい未来が見えます。
著者のマックス・フォン・シュラーさんは、日本には、素晴らしい文化がある、それを守って欲しいと心から願って、この本を書いています。
私達が、本当に覚醒しないといけないですね。
この本は、英語と日本語の対訳になっていますから、若い人の英語の勉強にもなると思うので、若い人にもお勧めです。


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