2023 A2リーグ振り返り

初めての通年リーグを終えたので久しぶりにnoteを書こうと思う。振り返りnoteを始めてからリーグ戦の成績がわりと良い笑

【過去のリーグ戦成績】
2019前:D1昇級⭕️/2019後:C3残留➖
2020前:C3昇級⭕️/2020後:C2降級❌
2021前:C3昇級⭕️/2021後:C2昇級⭕️
2022前:C1昇級⭕️/2022後:B2昇級⭕️

昇級6回、残留1回、降級1回
なんと4連続昇級中!
リーグ戦システムが変わりB1ではなくA2リーグが新設。まずは結果と所感から。

【結果】
2023通年:A2残留➖ +245.4 3位/15名

藤井さん、優勝&昇級おめでとうございます!

【所感】
めちゃくちゃ悔しい!
昇級条件の首位までは4.4ポイント差(別卓)。
だいぶ恵まれたシーズンなので、これで届かなければ実力が及ばなかったとしか言いようが無い。けれど、まぐれでも何でも昇級したかったという気持ちは抑えられない。持論だが「昇級には運が必要」だと考えている。もちろん実力を高める事で昇級率も降級回避率も上がると思うが、寄与度で言えば降級回避の方が高い(どうしようもない降級もあるが、それを言い訳する選手はあまりいない)。仮にA1に匹敵する実力があっても、A2リーグで飛び抜けた実力があったとしても運に恵まれなければ昇級は出来ない(と思う)。
挑戦1年目なんだからまた頑張れば良い、そう思う。確かにそれしかなく、またそのつもりなのだが心はそう簡単ではない。1年というのは過ぎればあっという間だが、「次のチャンスが最短1年後」というのはなかなか大きな事である。どれだけ実力を上げても来期は昇級争いに絡めないかもしれない。それどころか降級すればそこから最短2年後(つまり今から3年後)、しかもそれはすごく上手くいった場合。現実的に「後から振り返れば2023年が唯一A1入りの可能性がある年だった」となってしまう可能性も多いにある。
まあこれはあくまで「そういう覚悟で真剣に臨んでいるので悔しいです」という話。目標に向かって前を向いてしっかりと取り組んでいく。おそらく様々な場面で言われている事だが、最近読んでいる将棋漫画から引用↓

出典:柳本光晴『龍と苺』第66話「勝つまで」より

【振り返り】
最終節のインパクトが強く、道中の事を全く書いていなかったが年間通してリーグ戦では恵まれていた。第1節、第7節以外はプラス!

1節目にマイナスしたが不思議と不安はなかった。▲52はRMUルールではそこそこのマイナス。けれどきちんと打てばプラスに持っていけるという手応えがあった。運良く2節目にプラスに転じ、そこからは勝ちが先行した。6節目の放送卓ではなんと国士無双ツモ!切り抜き動画にもしてもらった。

↑YouTubeリンクとなっています。
麻雀スリアロ名場面チャンネルより

6節終了時には首位に立ったが、7節目に逆噴射。3戦終了時▲120くらいしていたが最終戦トップでなんとか1日のマイナスを100未満に留めた。この3ラスは後悔無し、麻雀なのでこんな事もある。
シーズン全体的には「めちゃくちゃツイた!」という感覚よりも「ひどい目に遭う事が極端に少なかった」という感じのツキ方。リスクを取ってるにも関わらず7節目以外は酷い目に遭う事がほぼ無く、リターンはそこそこ返ってきてくれてポイントが積み重なっていった。
そして迎えた最終節!

最終節開始時スコア 色毎に卓組

首位と120以上の差もさることながら、上位3名と同卓無し。正直昇級(優勝のみ)はかなり厳しい。100以上勝ってお祈りしても昇級確率は低い。実は前日にRMUグランプリというRMU選手のみのタイトル戦があり、準決勝目前で敗退した。このタイトルには優勝特典がいくつかあり、一つに「リーグ戦昇級」がある。本戦3日目まできた時点でこちらの方が昇級率は高いと思っていた。しかし悔しい負け方をした。
気持ちを切り替え最終節。少しでもポイントを伸ばして可能性を残したい1回戦、35000トップで+20.0ポイント。2回戦は抜け番、続く3回戦(自身2戦目)は2着で+13.3。まだ遠い。そして4回戦(自身3戦目)に幸運が舞い込む。配牌8種8牌からの7巡目国士無双ツモ。放送卓で切り抜いてもらった国士よりもノーストレスだった。

最終戦開始前

2位で迎えた最終半荘。最低条件は同卓の北島さんより上で終わる事だが、別卓中西さんとのポイント差、そして3位と4位が同卓でどちらかはポイントを伸ばす可能性が高く、「トップを取ってお祈り。大きいトップならその分可能性が増す」と思い臨んだ。
起家スタート。まずは北島さんに1000/2000ツモられ。そこから徐々に離されていくが原点付近をキープし南2局2本場、5巡目にメンホン一盃口をテンパり北島さんから直撃しトップ目に立つ。ラス前は横移動で終わりいよいよオーラス。
東家(武則さん)29000
南家(自分)39200
西家(津田さん)22300
北家(北島さん)29500

序盤に1m6pシャンポン待ちテンパイを入れ、その後にカン2m待ちに手替わり。
ドラ7m
13m12366p555s 中中中ポン

自分の目から1m3見え、3m4見え、2m生牌。いつ出てもツモってもおかしくない。
ピンズは自分の目から4p6p7pが3枚ずつ見えてて全体的にもかなり場に安い。
親の武則さんは津田さんより上で終われば残留確定なのでほぼ一局勝負。万一の満貫放銃を回避するため手は組んでない様子。ラス目津田さんは武則さんを捲らないと別卓次第で降級となってしまう。
約8巡目に北島さんから9m切りリーチが入る。そこから2巡は安牌ツモ切りし、捲り合い。リーチを受けて3巡後にドラ跨ぎの8mを掴む。
北島さんの河には通ってない牌はたくさんあるが、ピンズ待ちはあまり無さそう。マンズが3mで分断されて9mが通っているだけに4〜8mはかなり濃度が高く見える。流局トップだがまだ北島さんツモも充分あり、巡目的には1枚くらいは勝負すべきだ。ただこの8mは必ず放銃時にドラが絡む。カンチャン、両面、ノベタン様々な形に当たり得る。自信のあったカン2m待ちも巡目が深くなり信用出来なくなってきた。・・・13mが現物のため1mから外して回るという結論を出した。結果は2巡後に北島さんから5mがツモ切られ、次巡津田さんから打2m。自分が1m切りとせず8mを押していても出た2mかはわからない。さらに次巡、北島さんが9sツモ。
ドラ7m
789m(ソーズ下1面子)6678s白白白
リーヅモ白ドラの満ツモで捲られ。
とりあえずトータルは北島さんの上で終わったものの2着+12.2では厳しいお祈り。
自分達の卓が一番初めに終わったが程なくして暫定首位中西さんの卓が終わる。4.3ポイント足らず。中西さんは3着だったらしい、トップを守れれば自分が上だった。放送卓は最後まで続いており、卓掃を終えて放送卓の結果を見守る。放送卓では藤井さんがトップ。なんと0.1ポイント差で優勝&昇級を勝ち取った。最終戦は全卓同時スタートで先に終わった卓の情報はもちろん一切入ってこない。10節40半荘行いこの差はなんという事か。0.1ポイント差の優勝に目が行きがちだが、3位の自分にもまあまあ可能性があったという負け惜しみは言っておきたい笑

【対局を終えて】
最後のオリに後悔は無い。正解かどうかはわからないが今の自分に出来る目一杯の判断だった。普段リスクを厭わずリターンを取りに行く自分だからこそ、ここ一番の我慢が大事だと思っている。あの時掴んだ1枚がソーズなら押していた。実際の当たり牌69sも切っていただろう。だがもし今度、同じ局面があったらドラ跨ぎの8mでも勝負してもよいかもしれない。優勝を勝ち取るとはそういう事であるとも感じる。
ここ数日はアガれなかったカン2mが何度も頭に蘇る。シーズン通して考えれば順位点にしても素点にしても、取りこぼしたポイントは5くらいじゃきかない。正直反省すべきところはもっとある。
だけど最終局は自分が早々にテンパイを入れていた。もしも、たら、れば。実際には起きなかった自分のトップを決めるアガリのイメージが脳裏によぎる。
「ロン、1000」「ツモ、400.700」
この発声さえ出来ていればと思わず口ずさみそうになる瞬間が度々ある。こんな自分は異常だろうか。

【今後】
さてこうして3位でリーグ戦を終えた。決して悪くない成績だ。来年のA1リーグは12名がほぼ確定(移籍などの可能性は考慮せず)。自分の来年の期首順位(年度初めの全リーグ選手の中での順位)は14位。タイトル戦ではシードが回ってくる事もあるかもしれない。
今年一番の目標はA1リーグ入りだった。タイトルも目標にしていたが、正直G1タイトルを獲るよりもA1昇級したかった。悔しさを糧にするという言葉がこれほどまで使命感を帯びて感じた事はない。強くなりたいという気持ちがこれまで以上に大きい。この残留が後の麻雀人生で「あって良かった」と思えるかどうかは自分の努力次第に違いない。
来年は必ずA1へ昇級する。実力で勝ち切ってみせる。冒頭と矛盾する事はわかっている。
「昇級には運が必要」
だけど必ず昇級します!
応援よろしくお願いいたします!

2023年12月20日 RMU 秋山ともひさ

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