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「うつくしい音」の解説のような

うつくしい音をどれくらい知っているでしょうか。

私のもっているうつくしい音は、
新年へと潜った夜の星の音、
唐突に耳に聞こえた高い鳥の声、
夢の中で聞いた白い馬の駆けていく蹄の音、
子供の背中に耳を押し付けて聞く心音、
石から放たれる音。

それははびこるものを打ち消すような力のある音です。


【私はうつくしい音で在りますように

 そりゃあ
 光の方が速く手を触れるでしょう
 けれど
 音の方がよりつよく
 触ることをつよく
 あなたに与えてくださるだろうと思うので

 だから
 私にはうつくしい音が鳴ってほしいと
 祈るのです】


音ははやく消えてしまうと言いますが、
私にはよく残っています。
繰り返し耳の奥で聞いているからかもしれませんが、
擦り切れるまで聞き続けていたいと思っています。

うつくしい音で私が鳴れるのは、
どういう状況で、
どういう場所なのかは分かりませんが、
大切なときに鳴るものであるように生きたいものだと気持ちの詩です。

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