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「わたしの王よ」(詩)

花に背を預け
汚れがすべて風に溶け
流れの力があらゆる澱をとるのなら
私はもう無為に寝転がり
全てに手足も首も髪もつかまれて
割れてあげよう
ゆるしてあげよう
わたしをわたしのまま腹に入れ
わたしをわたしのまま空気を吸わせ
互いの中の私と共に
繋がりを持って生きるといい
その闇の隅々を
わたしは負いに生まれたのです

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