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「宝石」(詩)

よろこびを 言葉で繋ぎ止めて
長い小さな色どりの
果てしない一連なりを手から垂らす
どの首にも長すぎて
どの体にも用をなさない

思い出は遠くあるものだ
手の少しも届かないところで

それは誰も侵すことができないところで
ただやさしく光を通すことがある
そういうもので在り続きますように
ただ白いだけの芯はやわらかに伸びていく

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