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詩、誌、氏

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詩だ、と言い切れない。でもたしかに私の書いたもの。 短くて、要領は得ない文章のかたまりなのだと思う。 でも書きたくなるから、こうして出してしまう。
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記事一覧

「空白の味覚」(詩)

押し黙る空白は 何の味? 私は食べたいわ だけど口を大きくひらくと それはそろりと上手に逃…

とし総子
21時間前
6

「髪をはらう」(詩)

ぺしゃり、と髪をはらうのは 他の何かもいっしょに払っているの? 視線か 興味か うつろいか …

とし総子
1日前
10

「花」(詩)

花が湧く 咲くために 咲くために すきまを探り当てて ひかりをきき分けて 花が湧き上がる つ…

とし総子
2日前
16

「一夜」(詩)

名前を呼んでくれた 手を撫でてくれた あたりまえに髪を洗い 古いタオルは水を良く吸った もう…

とし総子
4日前
7

「たつまき」(詩)

誰も名を呼ばない 静まった地を踏む 足裏はひとつ あなたの半分 わたしの爪先 あとは淡い透明…

とし総子
4日前
10

「書かなければ死ぬ」(詩)

書かなければ死ぬと思う こんなにも読むために 私が集めた本たちに 呆れられようと 私は書く…

とし総子
6日前
16

「頷く」(詩)

舌を縫い 口を閉じ 覚えなさい 頷くということを

「花と雷鳴」(詩)

雷鳴が花一つに恋をする それが純粋かどうか ふたつのあいだに関わりはなく ただ濡れた花弁の…

とし総子
8日前
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「唇の奥」(詩)

教えられるかしら あなたの愛が わたしを何色に染めたのか それは一色に見えるかもしれないし …

とし総子
8日前
6

「息を吹く」(詩)

吐息は 溜まっていた息? それなら白い手よ  放してあげなさい 灯火を吹く息は ためらってい…

とし総子
10日前
11

「ふれる」(詩)

見つめられるものの手を はなしていいだなんて なんてこと 目に見えないものにばかり 名前を…

とし総子
11日前
10

「炎」(詩)

心が 燃えてもいいですか 大火事です すべてのこだわりと自信を 塵と化してもいいですか それ…

とし総子
11日前
14

「無音の不明瞭」

無音が湧き上がって 私の耳を割ろうとする それに抵抗して 私はうつくしい歌を回す 無音の不…

とし総子
2週間前
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「きらきら星」(詩)詩集「風景」より

キラキラ星を探して 君はそういった ながれ星ではだめよ キラキラ星よ 夜は迫り 列車は夜に追いつかんばかり がたんがたんと揺れる客車で 小さな膝を沈めた君は 一心に キラキラ星を生み与えようとしていた 夜へ