とし総子

小説と、詩と、川柳と、日々のことを書いています。 猫が好きです。 アメブロ→htt…

とし総子

小説と、詩と、川柳と、日々のことを書いています。 猫が好きです。 アメブロ→https://profile.ameba.jp/me ブルースカイ→https://bsky.app/profile/toshisouko.bsky.social

マガジン

  • 詩、誌、氏

    詩だ、と言い切れない。でもたしかに私の書いたもの。 短くて、要領は得ない文章のかたまりなのだと思う。 でも書きたくなるから、こうして出してしまう。

  • 短いお話

    短い、小説になりきらないものを、載せていきたいと思ってます。

  • 川柳での日々

    川柳の習作を書いたり、川柳教室でのことを書いたりしたnoteをまとめておくためのnoteです。

  • いつか朗読になるかもしれない類の

    自作の詩を読み上げたものを、ぽつぽつと。

  • 余情

    小説。 あなたに一目会うために十年を繰り返すわたしのお話し。

最近の記事

  • 固定された記事

じこしょうかいします、今さらですが

今さら自己紹介の理由 私が、 自己紹介なるものを書いていないことに気が付いたのは、 解雇問題が起こって、毎日何かしらnoteを書く、と決めてからでした。 、、、遅すぎる。 いや、最初の記事で、そのようなことを書いたり、 たしか書きはじめたときは、 “そうだ!自分のことをどんどん書いていこう!” なんて張り切っていたりしたのですが、仕事と子育てと趣味に明け暮れて、 そのうち書こうと思っていたことを忘れていました。 何かを書き、それにスキをいただくと、その人のnoteを

    • 「きらきら星」(詩)詩集「風景」より

      キラキラ星を探して 君はそういった ながれ星ではだめよ キラキラ星よ 夜は迫り 列車は夜に追いつかんばかり がたんがたんと揺れる客車で 小さな膝を沈めた君は 一心に キラキラ星を生み与えようとしていた 夜へ

      • 『重い青』(短いお話)

         青だ、最初に思ったのはどうしてだったのだろうか。  それは青ではないと思った。  青だ、わたしが言うたびに、私の声が「これのどこが青なの。こんなに濁って。これは黒よ」という。「いや、闇のようだ」と続いたこともあった。  それにしても何度もわたしと私はこの会話繰り返してきた。  別に退屈は感じなかった。ただ、零れるように漏れる思いを、私はけして見逃さないということだった。あんなに嫌味な物言いをするくせに、結局は彼女も寂しいのかもしれない。もしくは、わたしを案じているのかもしれ

        • 「わたしの王よ」(詩)

          花に背を預け 汚れがすべて風に溶け 流れの力があらゆる澱をとるのなら 私はもう無為に寝転がり 全てに手足も首も髪もつかまれて 割れてあげよう ゆるしてあげよう わたしをわたしのまま腹に入れ わたしをわたしのまま空気を吸わせ 互いの中の私と共に 繋がりを持って生きるといい その闇の隅々を わたしは負いに生まれたのです

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          10本
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          56本
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        記事

          ちょっとミニミニ句集を作ってみました

          この間、 百均パトロール中、 かわいい表紙の小さいノート(主にスクラップブックにするそうです) を見つけ、最初ピンクだけ買ってて、 それは『眠りの森の美女 23句』としてイラストやらデコったりで 『眠りの森の美女』から浮かんだ川柳を一冊にしてみたのですが、 (それは文芸会で本をよく譲ってくださるYさんが500円で買って下さいました。私が「失敗した、、、」と落ち込んでたので、そうしてくださったのだと思います。思いやりのある方なのです。なので現物を見せながらではなかったのですが)

          ちょっとミニミニ句集を作ってみました

          【川の流れの中へ】(短いお話)

           文章を各自が書き、持ちよって読み合う集まりに参加して一年半ほどが経っていた。  そこでの学びは多く、年長の方の意見や、見え方を知るのにとても為になると考えていた。  私の文章は、どうやら私が思っていたよりも個性的、独創的、そして伝わり辛いものだということもそこへ通いだして初めて知ったことだった。  できるだけ伝わるように、思い描けるように、寄り添えるようにと書いてみたが、なかなかその壁は厚かった。私の第一発想そのものが、そもそも日常から突飛に跳ね出ていることのようだったから

          【川の流れの中へ】(短いお話)

          「かたさがはこぶ遠さ」(詩)

          私に降り注ぐ水玉 たくさんのたくさんの祈りだったら みんな割れて汚濁と混ざるよ 私に降り注ぐ水玉 あられのように甘ければ幾万という 子を喜ばせてあげられるかしら それとも 続く幸に飽くかしら 私に降り注ぐ水玉 ありあまるものからの施しならば 誰もが拾ってもいいかしら どんな拒めぬ覚悟かしら 私に降り注ぐ水玉 涙より少し固いことが 何かを運ぶのかしら 哀しみよりほんの少しでいい遠くへと 運ばれていくのかしら

          「かたさがはこぶ遠さ」(詩)

          三度目の失神

          今朝、 次男の月曜ぐずぐずがはじまり、 しょうがなく(先生も一日くらいならいいよって言ってたし) 学校に休む連絡をしようと (最近のはサイトにて連絡) 四年生のページを開きに冷蔵庫にはってあるQRコードを撮りにいったときのことでした。 ちょっとくらっとしたな、 と思ったら、 次の瞬間長男が 「母!母!大丈夫!?」 という焦った声と、電話中だったために、「どうしたの??」というちょっとのんびりしたじろうさん(夫)の声で意識が戻りました。 うわー体いた―い。 と思いながら、いっ

          三度目の失神

          「おばあちゃん、わたし」の解説のような

          祖母の家に行く前に、 我慢できず書いた詩です。 もう詳しくはnoteにて。 最後は強く言ってみたかった。 祖母に私の印象を聞いたら、 無口で本を読んでいる子供だったと。 こんなに話せるようになったことを喜んでびっくりしておりました笑

          「おばあちゃん、わたし」の解説のような

          「綿毛」の解説のような

          はい、これは詩学舎での宿題の「水玉」のお題のつもりで書きました。 野原に広がる白い球体のかわいい水玉。 それが瞼に過ればいいな、と思っています。 可愛子ぶりたいけれど、 そんな恰好では思い切り走れないので破り捨ててしまう自分が好きです。 三角しかない積み木でも。 錆付いた身体でも。 私はその春を越えていく。 という詩です。

          「綿毛」の解説のような

          「わたしのやさしい詩」の解説のような

          一つの四角をつくりたかった詩です。 これを一字抜けば崩れる脆さ。 他にはない白い空白をも楽しんでもらえたらいいかなと思った詩でした。 「わたしのやさしい死」にすとけばよかったかなぁと、 ちょっとおもったり。 酒とひたすを漢字と平仮名を入れ替えました。

          「わたしのやさしい詩」の解説のような

          「希求」の解説のような

          言葉は、 言葉を扱うものによって変化するけれど、 それでもそのもとは、 根源はけして動かないものだから、 そのまわりでいざこざが起こっても、 私はその真ん中を見つめるだけで、 動じないだろうという詩です。

          「希求」の解説のような

          「白い水玉」の解説のような

          先月の(4月)の詩学舎のお題を、 誰も手を挙げなかったので、 私が思い付きで 「水玉」 と言いました。 何で水玉だったかというと、 次の会で最初の5分スピーチをする方が、 「〇が好き」 というのと、その日のその方の服が四角だけど水玉柄だったので、 あー、水玉みたいにまるかったらいいのに、 と思ったら手を挙げていました。 そして自分で上げておいて困る、という笑。 そんな私の最初の水玉。 私の中に投げかけてくるあなたがすきだというわたしの純粋よ。 わたしを異色の水玉に仕上

          「白い水玉」の解説のような

          「重い青」の解説のような

          これも夢パターン。 もううつらうつらも、呑気にしていられません笑 すぐ書き起こせるようにノートをそばにおいて寝ています。 重い青の水ではなく、 青の重い水の中、 というのがこだわりかもしれません。 その透明度のすすまないなか、 同じように沈み込んでいるものたちを感じ、 誰もがそれにけして拒絶を感じていない。 どちらかといえば安らぎというのか、 逃げ込める膜の中を想像してしまう場所でした。 そんな映像を詩にしました。

          「重い青」の解説のような

          「砂」の解説のような

          これは胸の痛みにうつらうつらとしながら視た夢の様子です。 自分が砂塵に消えていく。 その安らかさを感じる夢でした。 もっと明るいタイトルにすればよかったな。

          「砂」の解説のような

          「食事」の解説のような

          川柳で、 「トマトとケチャップの繋ぎ目はどこ」 というのを詠んだあと、 もうすこしおいかけてみたくなって書いた詩です。 ただ、子供の成長、 子供という他者のあっさりとした違い、 その違いを分かりあって、許し合って、生きてきた時間の不思議。 私はあまり食事を用意しませんが、 時々つくるカレーだけは、 わが家の味だと思ってもらっているようです。 人参はすりおろしたり、 キノコは細切れにしたり。 じつは嫌いなものだって、 君達の身体に入れていってるんだぞ、母は。 そう思いなが

          「食事」の解説のような