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今年の振り返り~心に残った集落~


今年、新型コロナウイルスが5月に5類に移行されたこともあり、急に人と人との交流が活発になった元気ムラの地域があります。男鹿市の西海岸に位置する「加茂青砂地域」!訪問するたびに、目を大きく見開くことばかりの出来事がたくさんありました(^^♪


1.5月 地域の応援ソング「ダダダコわっしょい」のCD制作とお披露目

CDのジャケット

1年前から温めてきた構想でした。地元出身のシンガーソングライターに詩と曲をつくってもらい、住民有志で合唱団を結成!住民による合唱パートの収録は、集落の集会所で行われました♪
ダダダコ」とは、地域に伝わる盆踊り。力強い和太鼓のリズムにあわせて踊るのが特徴です。
軽快なリズムに、応援ソングならではの、スッと耳に入ってくる歌詞!思わず一緒に口ずさんでしまいます♪
『♪♪いつでも住民大募集中
  第ニの人生にいかがかな?♪♪
 定年退職 60なんて
 加茂の青砂じゃ わげものだぁ~(訳:若者だ) さ~さ 住め住め
♪♪だだだこ ワッショイ ワッショイ ワッショイ♪』
  ↑↑↑ (歌詞の一部です。飾らない歌詞が最高♪)


2.8月  イベント“かもあおさ笑楽校”開催

「げっとTHEすまいりー(キョータ&キョーコ)」のお二人と住民たち

そして、8月お盆前、地域内外の方へ呼びかけ、「加茂の青砂でダダダコわっしょい♪」のお披露目イベントを行いました(^^♪

漁師さんが多いこの地域。ねじり鉢巻きでの歌声は威勢が良かった!
聞いてるお客さんも拍手喝采!!

フィナーレは、地域の盆踊り「ダダダコ」♪

太鼓が鳴り出すといきなり踊り出す住民たち
流れるように踊る住民の方々

地域住民も、帰省していた出身者の方々も、男性女性がみな、小さな頃から踊っていたであろう盆踊りが体に染みついているようで、それはそれはとても楽しそうに優雅に舞っていました。

この日の加茂青砂海岸

海が和ぐように穏やかで、たくさんの笑顔が集まる会となった「かもあおさ笑楽校」でした♪


3.9月 「耕作放棄地を開墾する体験教室」を開催

日本海を見下ろす場所に位置する耕作放棄地

昨今は、どこの地域でも“耕作放棄地”を抱えていると思いますが、ここ加茂青砂では「使ってないんだから、なんぼ耕してもいいよ♪」と住民が開墾を後押ししてくれています。^^
とは言え、荒れた休耕地を耕していくのには人も時間も必要です。地域を活性化しようと頑張る住民有志が、手作業で自然農法や無農薬の手法で農地を開墾する催しを企画。地元紙に「ともに開墾してくれる仲間を募集しています!」と掲載し呼びかけ、当日は県内様々な地域から12名の方が集まり、スタッフ含め総勢19名で作業を行いました(^^)

講師のお二人

講師は、県北部の能代市と三種町に農場を持つ、齊藤洋晃さんと友人の佐々木友哉さん。齊藤さんは、荒れた休耕地をよみがえらせる仕事の経験もあります。この日は、実践、講話と大忙しでした!

堆肥づくりのための穴掘り
刈った草や枝を集めて堆肥に
最後は土起こし
耕した場所の前で記念撮影♪

ほんの数平米の面積に要した時間と人。先人たちはすごかった!と、改めて感じた方もいたようでしたよ(^^)
それにしても、まだ残暑が厳しかった一日でしたが、集まった皆さんの声は「何を作付けできるのか、この先が楽しみ♪」、頼もしかったです。
この日、参加した方々は色彩メンタルトレーナー、食育オーガニック講師、家庭菜園実施者など、多業種の方が集まりました。
初めて集まった方々が仲間となり、この耕作放棄地を再生し、作物を収穫できる畑にしようと、一つのプロジェクトが立ち上がったように思いました。
共通の意識を持つ人たちは、どこからでも簡単に集まり、輪になり、新しいことを始められるのだなぁと改めて感じた一日でした♪
次回の開墾教室開催の約束をして、この日は終了です。


4.11月 開墾教室2回目

あいにくの雨。。。


旧加茂青砂小学校

9月に開墾した土地で、ニンニクの畝立てと植え付けを行う予定でしたが、あいにくの雨。この日は旧加茂青砂小学校体育館での作業となりました。

男鹿市脇本の海岸線で拾った貝殻をつぶす
このくらい粉々になるまで叩きました

貝殻で肥料づくり・・・貝殻を砕いて作る石灰肥料は土壌改良材として、よく用いられているそうです。雨天で屋内作業と決まり、朝から午前中いっぱい、ひたすら貝殻をたたいて砕きました。「薪割りしているくらいの力仕事だな。いい運動になりますね。」という参加者もいましたよ。

できた肥料は米袋3つ分

作業は午前中で終了し、お昼に地元の料理名人が作ったきりたんぽ鍋をいただきましたよ♪ かなり美味しかったです。プロの料理人だった方です(^^)/

イナダのカルパッチョもご馳走になりましたよ♪

昼食を取りながら次回の教室に向けての意見交換を行ってから解散。「よいお年を!」と、参加者がそれぞれ帰路につきました。年が明けた3月には、この日、作った貝殻肥料も用いて、いよいよ作付けが始まるようですよ(^^)


5.12月 かもあおさ笑楽校付属デジタル図書館 オープン

トップページイラスト

加茂青砂集落に引っ越して二十数年のもの書き・土井敏秀さん・・実は、
かもあおさ笑楽校イベントの仕掛け人でもある彼が、ずっと温めてきたもの。
土井さん曰く、人口減少と高齢化という時代の流れをそのまま受け入れてきた加茂青砂地域、日本海の水平線を望むこの地域を、さらに多くの人に知ってほしいとの願いを込めて作った図書館だそうです。この先も、加茂青砂の暮らしから見えてくる世界の歴史や出来事に触れ、整理、収納する図書館にしていくとか。
加茂青砂の歴史が満載、そして土井さんが移住してきてから経験(体験)して、感じたこと。さらには加茂青砂地域に関わってくれた方々の未来への手紙などが収められています。
ぜひ、ご覧いただけたらと思います(^^)

開墾している土地から望む日本海
笑顔が一番!

来年は、どんな踊りの輪ができるのか、楽しみでたまりません。
こうした催しが、加茂青砂地域にどんな追い風をもたらすのか、来年もさらに追い続けていこうと思います。


【関連リンク】秋田のがんばる集落応援サイト(男鹿市加茂青砂地域)


【著:県地域づくり推進課 集落活動コーディネーター 柳舘 】

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