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NHK俳句・短歌・文芸選評、💢没った💢エッセイ

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NHK俳句・短歌・文芸選評投稿作や、没になった300字のエッセイです。 自分の記事の中ではそこそこ人気です。
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記事一覧

NHK文芸選評への投稿作・5月

5/4 短歌 選者:東直子先生 兼題:お茶 カタカタと小さくゆれる席いつも本と紅茶と小さなノ…

若林明良
3日前
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NHK俳句への投稿作・5月号

選者:夏井いつき先生 兼題「蛙」 藪医者の触診了る昼蛙 何もなき日々の幸福遠蛙 雨明けの朝…

若林明良
8日前
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母のエプロン

 中学の家庭科でエプロンを作らされた。私がミシンを動かすと必ず糸が絡まったりと碌な事がな…

若林明良
13日前
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NHK短歌への投稿作・5月号

選者:川野里子先生 題詠「ひとり」 不参加?の返事は明るく簡潔に「孤独を愛する人間なので…

若林明良
3週間前
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NHK文芸選評への投稿作・4月

4/6 短歌 選者:穂村弘先生 兼題:猫 ねこ餅は猫のおもちにあらずして年末母と作るねこ餅 …

若林明良
1か月前
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NHK俳句への投稿作・4月号

選者:夏井いつき先生 兼題「入学試験」 弁当の具は鳥の肝入学試験 スケートの試合聴いてる明…

若林明良
1か月前
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NHK短歌への投稿作・4月号

選者:川野里子先生 題詠「顔」 半世紀仕込みのわれの観相学四角い顔は嘘がつけない 目の前のラーメンライス 猫のえさ一回分は顔の大きさ 年越しの朝顔たしかに生きてゐるだんだん薄く小さくなりても ひとり手を挙げる反逆、教室に無言の「えーっ」の地響きがする 東京都 稲山博司さん(5月号) 作者はたぶん真面目な生徒で、絶対に反抗的なことはしないと思われていたのでしょう。無言の「えーっ」の地響き巧い。微妙な空気がひろがる景色がみえます。何に対して反逆されたのか。そこが気になります。

NHK短歌への投稿作・3月号

いつも同じ、毎回必ずこれをすると決めてしまうと自分が飽きてしまってしんどくなるので、選者…

若林明良
1か月前
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NHK俳句への投稿作・3月号

選者:夏井いつきさん 兼題「氷」 厚氷どけよ最初は俺が割る 旧ツイッター旧ジャニーズや川氷…

若林明良
2か月前
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NHK文芸選評への投稿作・3月

3/2 俳句 選者:高野ムツオさん テーマ:東日本大震災 この回は締め切りが一週間早くて、出…

若林明良
2か月前
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雛祭 #NHK俳句季節往来 投稿作

 姉夫婦には長いこと子供ができなかった。診てもらうと、姉が子供のできにくい体質であるとわ…

若林明良
2か月前
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NHK文芸選評への投稿作・2月

2/3 俳句 選者:小澤實さん 兼題:節分 節分の面より覗く新妻よ 節分や消防団の同級生 節…

若林明良
3か月前
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NHK短歌への投稿作・2月号③

こちらも2月号①の続きです。 選者:川野里子さん 題詠「ケーキ」 キッチンにおむつがでんと…

若林明良
3か月前
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NHK俳句への投稿作・2月号②

2月号①の続きです。郵便投稿で見落としがちな絶対に気をつけてほしいことの理由により、しばらく一ヶ月遅れで掲載しています。 選者:夏井いつきさん 兼題「おでん」 週末の飯屋おでんの汁売り〼 ウィンナーがおでんの〆で悪いかよ 残るのはおでんの汁のやうな人 蛇泳ぐひかりの鞭として泳ぐ  夏井いつき 作者はきっと、泳ぐ蛇の美しさにみとれている。みなさん蛇を見てきゃっ怖い!と思われるでしょうか。私の住んでいるところはまあまあな田舎ですが、なぜかあまり蛇に出会ったことはなくて、だか