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欲望が肥大化・暴走して戦争を引き起こす、この果てしない欲望を人類はいつになったら制御できるようになるのでしょうか?

 「シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集い」に当たってのご挨拶(全文)
                   2022年8月23日 国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて
 
20回目の追悼の集いに、当たり、ご挨拶いたします。まず、皆様の日々のご活動に心より感謝を申し上げます。
今は亡き平塚元会長をはじめとする皆様とともに取り組んだシベリア特措法の成立は、つい昨日のように思い出されますが、既に12年を経過いたしました。
今現在、抑留された方々は最年少の方でも90代後半になっておられます。旧ソ連・モンゴルに連行されお亡くなりになった約6万人の中で、いまだ氏名すら判明していない方が約1万5000人もおられます。
 シベリア特措法に規定されているお亡くなりになった方の特定や遺骨収集など、ロシアのウクライナ侵略で困難を極めていますが、私たち政治家として、政府・国会あげて、今後とも粘り強く取り組んでまいります。
 人類は、科学技術を飛躍的に進歩させましたが、未だ、自分の心をコントロールする術(すべ)をつかんでいません。欲望が果てしなく拡大し暴走して、戦争を引き起こす、この肥大化する欲望を、人類は、いつになったら制御できるようになるのでしょうか。私たち人類に課せられた思い課題です。
 その重い課題を胸に、皆様がシベリア、モンゴル等で経験した過酷で、貴重過ぎる経験を後世にしっかり伝えていく、私たちは、この責任を果たしてまいります。
 異国の地でお亡くなりになった方々に心より哀悼の誠を捧げます。

立憲民主党 戦後強制抑留者問題解決促進議員連盟 会長 長妻昭
 
 
 
 

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