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UNIQLOのアレから考える課題解決の本質

以前、弊社のPdM熊谷がコンビニの冷凍庫について話していました。ふたがついていないオープンタイプの冷凍庫を設置することでアイスや冷凍食品の売れ行きがUPするそうな。

たしかにあれって商品を見たり取ったりがすごくしやすいですよね。以前は「アイスを買うんじゃい!」という強い意志を込めて蓋をスライドしてましたが、最近はただコピー機を利用するためにコンビニに行く時ですら、ついつい新作アイスをチェックしてしまいます。こんな感じで、知らず知らずエニタイムアイス買いたいマインドになってしまっているのはきっと私だけではないはず。

こういうコペルニクス的転回なデザインに出会うとしびれます。きっと数々の失敗やトラブルを乗り越えてその発想に至ったに違いない……
このように、発想転換系デザインに出会うとその誕生プロセスに想いを馳せて勝手に胸熱になりがちな私ですが、今回はそんな厳選妄想セレクションから、UNIQLOのアレについて書いてみようと思います。

UNIQLOのサイズ表示シールはいかにして生まれたのか

そう、たびたびはがし忘れ問題が取り沙汰されるあいつです。目立つ位置に貼られている分、吊り下げ型の商品タグを切り忘れるケースよりも深刻なリスクを含みますが、それでもUNIQLOなど多くのアパレル量販店で使用されています。

シール型タグの追加により、シール台紙や印刷の費用、貼り付け作業などのコストも余計にかかっているはずですが、おそらくそれだけサイズ確認のしやすさは重要な課題なのでしょう。サイズシールのおかげで服を広げずともサイズがわかるので、店員さんがたたみ直す負担も軽減されてそう。

それにしても、サイズなら吊り下げ型の商品タグにもしっかり表記されています。ひょっとするとサイズシールが考案された際も、最初は商品タグの範疇でなんとかしようとしてたのではなかろうか。

でも赤系の色はSALE価格やブランドカラーとの干渉が気になる。それじゃ、反対色の緑にすっか!

そういえば商品名や素材など、他にも重要な情報の記載があるけどどうしよう。他の情報も大きくしよっと!

こんな感じで目立たせたい情報は色を変え、フォントサイズも大きくしてみたデザインのサンプルです。

なんということでしょう。どの情報も「みてみてみて〜〜!!」といった感じで全力で主張してくるせいでむしろお互いを食い合ってしまい、結局どの情報もあんまり目立っていません

なんとかするマン、敗北

答えは枠の外にあるかもしれない

このような失敗を重ねながら「サイズは商品タグの外にシールで表示したらいいんじゃね?」というアイデアが生まれたのではないでしょうか。知らんけど。(※あくまで個人の妄想です)
それにしても従来の"商品タグ"という枠の中だけで考えていたら決して思いつけない、素晴らしい解決策だと思います。

デザインは目的を達成するための手段ですが、枠にとらわれてしまっていると、ヘンリー・フォードの”速い馬”しかり、もっといい手段の可能性にすら気づけません。
課題の本質を見極め、現状とは地続きではないところも視野に入れて、最適な解決法を探るようにしたいものです。

もしもakippaメンバーがシールharippaだったら

最後に、akippaにサイズシール貼りっぱなしのメンバーがいたら多分こんな感じじゃないかな〜。

割とガチでこんな雰囲気です(真顔)。
相手のダメな部分も受け入れつつお互いを尊重する、ホスピタリティ精神溢れるakippaで一緒に働きませんか?
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