geneとmemeとベリロンについて - 新作VeryLongAnimals Origin始動
今回、Bitcoinエコシステム上での、DMT、NATを採用したベリロンの新しいコレクション作品である「VeryLongAnimals Origin」を発表します。良い機会なので、ベリロンと人類の進化についての考察を書きました。
ほぼ、気持ちの話しかしないので、コレクションの情報自体はこちらが詳しいのでご覧ください。
「NFTはオワコンらしい」という風に最近よく語られており、業界の皆様につきましては、毎日毎日、家族や友人や他業界から冷たい目を向けられていることと思います。
長さが特徴のVeryLongAnimalsという作品群のアーティスト/ファウンダーである僕としましても、わざわざ良い大学と良い就職先を蹴ってまで取り組んでいることとして、両親や友人に多大な心配をかけており、誰と会っても必ずご飯をご馳走してもらえるという事態にまでなっています。
確かに業界全体がバズかつバブの状態だった時と比べて、今の業界の状況は何も起きてないに等しいでしょう。取引量も価格も、それに応じた収益も、数字面では目も当てられません。大手イベントは閑古鳥が鳴いています。
かくいう僕も、2年前は若さを放つだけで月に数百万円売れ、新聞にもテレビにも出演するアーティスト兼コスプレイヤーだったわけです。今ではアフリカの露店で慎ましく焼き魚を食べています。
まあ、というわけで業界全体としてビジネス的に数字の話だけしたい人は、全員手を引いたって状況だと思います。何と言っても話すことがないので。
でも僕には言いたいことがまだ残っているのです。それはmemeの話です。
これはもう、ベリーロングアニマルズ、めちゃ長くてワロタ!とかそういう単純な話じゃなく、大真面目な話として言ってるんです。
そもそもmemeっていうもの自体が、大真面目な話なんです。ミーム=猫や柴犬やヤオ・ミンのこと=なんかギャグっぽいやつ。という認識の人が多いと思いますが、実は違います。
meme(模倣子)はgene(遺伝子)と同列の学術的なトピックなのです。ギャグどころか、もはや生物的な営みなのです。
詳しいことはググって欲しいのですが、雑にまとめると、geneが身体的特徴を決める生物的な自己複製だとするなら、memeは行動的特徴を決める文化的な自己複製です。
つまり僕は、ベリロンというmemeによって人類を進化させられるのではないかと思っています。
実際、ベリロンのmemeを知ったきっかけで出会った人たちで会社を始めたり、就職したり、恋人になって結婚したりと言うことは起きており、世界中で影響が出始めています。
より具体的には、即物的な文化のあるナイジェリアにおいて、ベリロンのファンの男の子が「Easy Money目的では無い長期の関係性を作るの大事」と言い出したり、早く短期的に成長するのが常識なはずのベンチャー企業なのに「ベリーロング」を企業理念に掲げたりしてしまうという事態が起きています。memeには文化を変革させる能力があり、遺伝的なものとは別のところで影響を与えうるものなのです。
より長い考えを持てるように、人類が進化してしまっているのです。
そして、ベリロンによって進化してしまった1人に、Shinさんと言う人がいます。
Shinさんは、自身のMurasakiという会社でベリロンのアニメやグッズなども作ってくれているのですが、今回のVeryLongAnimals Originも共同制作になります。
Shinさんは、僕が資本主義を超える長い主義立ち上げの先駆けとして、資本主義の由緒が正しいオランダにてあえて住もうと思っていたときに、泊まる部屋を貸してくれた人です。
僕がハーグの砂浜でベリロンを被って走りながら「ベリロンやってて良かった」と感動の涙を流したのを見て、Shinさん自身も「俺も、俺なりのベリロンを見つけに行くよ」と宣言し、ついに今年はベリロンを共に作ることになりました。Shinさんの中のgeneがmemeによって変化した瞬間でした。
今回の作品は、100種類の「絶滅動物」を長く伸ばしたピクセルアートであり、Originの名の通り、生物の起源を表現した試みになっています。
そして作品が刻まれるのは、ブロックチェーンの起源であるBitcoinです。絶滅した動物のgeneとmemeに敬意を表し、ベリロンmemeと共に恒久的に残していくことを目的に選定しました。
作品の発生はブロック生成と連動しており、あるブロックハッシュ値が出た時にそれに対応した作品が出るという、NAT(Non-Arbitrary Token: 非恣意性トークン)というやり方を採用しました。こうすることで継続的に新作が、制作者すら分からないタイミングに発生し続けるというゆっくりしたモメンタムを生み出すことができます。
web3の世界ではミームと言うと、一斉発射でパンプするような形式が好まれますが、「残す」ことが目的である本来的な意味でのmemeにおいては、むしろこれは悪手であると捉え、長く楽しみが残っていくような表現をとっています。
そもそもブロックチェーンはmemeをピン留めする機能のある優れた技術であるため、アートツールとしては、過渡期ではあるものの発展の期待を寄せています。
作品の購入はMagicEden上で出来ます。初期に出ている580作品の売上は、memeとgeneに還元されます。
より具体的には、ベリロンのmemeを更に拡大するための予算、特定の絶滅危惧種を救う為のコレクション生成や絶滅しかけている動物のgeneを救うための愛護団体への寄付、アーティストのAkimのgeneが尽きてしまわないための生活費、などに適切に分配されます。
581作品目からはフェアに誰でもmintできるようになっています。
最後に、実はこの制作について僕自身はあまり関わっていません。コンセプトや技術選定や開発はShinさんらMurasakiチームと一部Sakabaさんチームによって、クリエイティブ制作はベリロンクリエイターであるVeryLongAnimals Babiesさんによって実施されました。
この作品はベリロンのmemeに共感した人たちが、ベリロンを紡ぐために自発的に生み出したものであり、そのプロセス自体も表現になっています。
VeryLongAnimals Originは、まとめると、長く連なるgeneへの感謝を、長いというmemeで表現するアートであり、その制作プロセス自体がmemeによって実現している。ということになります。
より具体的な情報はこちらをご覧ください。
現在既に絶賛販売中ですので、是非チェックしてください。
長くなりましたが、ベリロンmemeによってより長い思考に進化したい方をいつでもお待ちしています。今後ともよろしくお願いします。
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