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借金は他人事ではないと思った話

皆さんこんにちは。
FPサテライト株式会社所属ファイナンシャルプランナーの畑野晃子です。

とあるお仕事で、「カードローン」についてどっぷりと調べる機会がありました。
私自身は中々触れることのなかった金融商品ですが、遠いようで近い、借金について考える機会になったのでこの記事を書いています。

よろしければ最後までご覧ください。


住宅ローンとは異なる、カードローンの世界

カードローンは、銀行や消費者金融などの金融機関からの融資で、使い道は原則自由なことが特徴です。金額的には1万円から数百万円が上限になっていることが多く、適用される金利も借入額等によって幅がある仕組みです。

上限金利は、銀行系のカードローンで14%ほど、消費者金融系のカードローンで18%ほど。
もちろん上限金利に満たない金利が適用されることも多くあるとは思いますが、我が家が住宅ローンを固定金利1%前半、変動金利は0.数パーセントで組んだ感覚からすると別世界です。
カードローンはいわゆる「借金」であるといえるでしょう。(住宅ローンももちろん借金であることには変わりありませんが)

突発的な出費の際に短期間利用する、ということはあり得るのだと思います。また他にもやむを得ないケースで利用されていることも多くあるでしょう。けれども利息が発生する以上、カードローンの利用は避けられるならば避けるべきなのではないかと私は考えます。

借金は他人事ではない

ではどういうときにカードローンでの借り入れ、という判断が起きるのでしょうか。
ここで想定しているのは「欲しいもの、やりたいことのために借りる」という場面です。

基本的に自分に与えられているお金の枠内で、身の丈に合った暮らし(購買行動)をしていれば、借り入れを行うということにはならないはずです。
ところがその原則のなかで、与えられているお金の枠を超えてでも「欲しい」「やりたい」と考えるとき、借り入れをするという判断になるのではないでしょうか。

借金はよくないから、身の丈で暮らさなきゃね、と思う一方、意外とすぐそこに一線がある気もしてきます。

私はお金の管理が本当に苦手な人生を歩んできました。金融機関からお金を借りることはありませんでしたが、大学時代はよくお金が足りなくなっては親からもらったり、奨学金をお小遣い代わりにしていました。

特にクレジットカードの使い方が下手で、預金がないのに背伸びしたものを購入しては、翌月のバイト代はクレジットカードの支払いに消え、日々のお金を親にもらうということを繰り返していたように思います。

クレジットカードのリボ払いや分割払いをいつ利用してもおかしくない状況と考え方であったといえます(結果的には利用しませんでしたが)。

その後就職し、一定給料をもらえるようになってからは、奨学金も返済し、多額の貯蓄はできないまでもマイナスになることはなく過ごしていました。

また資格をとってFPとして活動を始めてからは、意識して家計管理を行っていることもあり、カードローンを利用するという場面からは遠いところにいると思います。

現在は自分の稼ぎが大きくないということもありますが、家計のお金を使ってまで、買いたいものがそこまで沢山あるわけではありません。

でもふと、子どものことはどうだろう?と思うのです。
我が家は子供たちがピアノを習っています。今後もし万が一、音大進学、留学なんてことになったら?
子供がやりたいということをお金が理由で諦める、という心の整理できるだろうか、と思ってしまいます。他の子はやってるのに、いいなぁ、という心が私にはないだろうか、と。

お金の枠の範囲内で身の丈に合った暮らしをする、と言うのは簡単ですが、身の丈を超えてまで実現したいと願ってしまうことが意外とあるかもしれないな、と思い当たります。
借金に通ずる心は、私にもあるなと思うのです。

借金はしたくないと思うし、超えてはいけないラインでありと強く思います。けれども、借金をするというのは他人事ではないと感じています。

お金と人間の欲

お金と人間の欲というのは、難しいものだなとつくづく感じます。
少しのことで、バランスが崩れうる。FPとして、自分の家計やご相談者の家計に向きあっていると痛感します。

借金に至らないまでも、極端な節約に走ったり、不安感が必要以上に増大したり、はたまた浪費をしてみたり……。

結局、お金のことを絶対的にコントロールするということは無理だと思うのです。また、お金を全く気にしない生活をするというのも無理だなとも。

だからといって目を背けるのではなく、それでもなおお金に向き合うというのは大切だと感じます。それを助けるのが、先を見通すライフプランです。

ライフプランの見通しが立つ範囲の暮らしをなんとなくできるといい。お金に絶対はない以上、私たちが持ちうるお金の「安心感」は「その程度」が「最大限」だと思うのです。

家計簿×ライフプランの家計管理が大切だという考えをベースに、日々の家計管理を発信しています。家計簿が続かない方、一緒にお金と向き合ってみませんか。

スタエフ「ゆるっとお金に向きあうきっかけラジオ」

自分でやることに限界を感じたら、ぜひご相談ください。

最後までお読みくださりありがとうございます。
それではまた。

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