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OPUS 坂本龍一の世界

こんにちは。

オーストラリアでは、OPUS というタイトルそのままで

坂本龍一さんの映画が見れます。

日本は5月10日から始まるのかな?

こちらでは5月2日からやっていました。

今日は水曜日。

現地の映画館では

シニアと呼ばれる六十以上の人は

普段19ドルの映画が会員メンバーになると8ドルで見れます。

ということで

行ったら
普段はあまり人のいない映画館ですが

白髪頭の方々が何人かいました。笑
(自分も入ってますけどね)

映画館は本当に小さいものでしたが、三人の現地の方々が座ってました。

全然前情報なして見に行ったのですが

アートとしても

白黒の光の加減が美しくて

そこに音がハマってる感覚

ピアノの音は

前はそこまで好きでなかったし

クラシックも全然聞かなかったのですが

音というものに触れた感覚でした

ピアノの音が

こんなに

一音一音が耳に入ってくるのかと

その音を奏でる

坂本龍一の息遣いが聞こえ

奏でている表情が見え

それも

音になっているような

画面も白黒だし

ピアノの音も

心地よくなってくる感じで

時々あちらの世界に誘われてしまいがちになりながら
(実際時々夢に誘われてました 笑)

それさえも狙っているんじゃないかというような

コンサートであり
コンサートでない

坂本龍一の世界を

たっぷり楽しんできました

そして

最後は

私がこのために見に行ったようなもの!

戦場のメリークリスマスの曲

私の大好きな曲

1時間リピートしても飽きない曲

ピアノ演奏が聴けるようになった曲でもあります

先日

怪物という映画を見たことを書きましたが

この作品への音楽提供が

彼の最後の仕事となったことも

何だか繋がっていたし

なぜ坂持龍一の曲だったのかも

納得しました

彼の出す

白と黒だけど

そこにはまりきれないもの

それを

表現したかったのかなと

戦場のメリークリスマスも

人の理解しきれない感情を描いているので

怪物の映画の中でも

人とは?みたいな部分で

音に乗せて表現するところが

彼の音楽でしかできなかったかもしれない

そんなことを思いながら

きっと

何度も何度も弾いたであろう

戦場のメリークリスマスの曲を

この映像の中でも

坂本龍一さんが

思いを込めて弾いてるのを聞いて

こんな音だったんだって

改めて

この曲を

聞き直してしまいました

怪物で流れてた曲は

全部で7曲あるそうですね

子供の頃の記憶の中にある

複雑なおもい

だけど

ピュアなおもい

どの場面でどの曲がかかっていたかは思い出せませんが

曲が流れていた時に

子供の頃の記憶が蘇ってきて

楽しかったあの頃の気持ちを音にしたら

こんな感じだったんだろうなって

田舎で育ったので

自然の中で飛び回っていた頃

田圃の畦道を走ったり

木に登って木の実をとったり

そんな子供時代を過ごせた自分は

ありがたいし

その時間は

本当に楽しかった

その感覚を

思い出させてくれるような

そんな音でした

坂本龍一さんは

たくさんの仕事をして

評価ももらっていますが

心の奥には

いつも

何か追い求めるものがあったのかもしれないなと

ふとそんなことも思いました

それは

追いかければ追いかけるほどわからなくなるような

それでも

手を伸ばすと手に入れられそうなのに

手に入れられない

それを表現するのが

彼の場合

ピアノだったのかな

そんなことも思ってしまいました

私が知ってる坂本さんは

テクノの神様だったので 笑

でも

音という表現に

きっと人生をかけてきて

この映像の中では

厳しい顔をしてピアノを弾いてもいるけれど

後半になると

その表情が

だんだん和らいでいく

音を出すのがしんどいのが

だんだん楽しくなっているような

それは

坂本さんの命が消える前は

きっと

つかみたかったものを手に入れられたんじゃないかな

そんなことを想像してました

もちろん私の勝手な解釈ですけどね

でも

誰でも

そういうものは持ってる気がするんです

私自身も

どこかに

手に入れられないものがあるように感じているから

そう思ったんだと思います

とにかく

どっぷりと

音に浸かれる

映画というよりは

アートを見るような

そんな感覚でした

怪物と合わせて見れたのも

よかったと思います

日本でも

これから見ることができるようですから

どっぷりと
ハマっていく人が多くなると思います

私はそこまで

坂本龍一さんの作品を聞いているわけではありませんが

それでも

ここまでハマれます

怪物のサントラも

聞いてみようと思います

あ、

ちなみに

怪物の映画のポスターが

日本とこちらで印象が違うので

これも

捉え方が違うのかな?と


ちなみに

これは映画館に置いてあったパンフレットです

ちなみに
怪物の映画は明日からですが

私は別ルートにて見ていますので

でも

もう一回

映画館で見るのもいいかも?

今度は

音楽を聴きながら見るって感じで

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