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富山県在住。40代女性。共働きで小学生男子2人の子育て中。 好きなこと:日本の伝統文化…

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富山県在住。40代女性。共働きで小学生男子2人の子育て中。 好きなこと:日本の伝統文化(茶道・香道をお稽古中) 心を整えるツールとして、茶道を広めていくべく模索中です。

最近の記事

<変化する>

第二十三候【紅花栄(べにばなさかう)】 『小満』の次候 5/26〜5/30頃 “紅花が一面に咲く頃“という言葉です。 紅花は、花からは染料、種からは紅花油、花を乾燥させると漢方薬ができます。 古代エジプトの時代から染料として使われていました。 日本では、奈良時代から栽培されており、身分が高い人の服を染める染料や、宮廷に仕える女性の化粧紅として使われました。 かつて日本でも盛んに栽培されいた紅花ですが、輸入品の安価なベニバナや化学染料に取って代わられ、今ではあまりその花を見

    • <歴史の中に>

      第二十二候【蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)】 『小満』の初候 5/20〜5/25頃 二十四節気は、立夏から小満へと移り変わりました。 立夏から始まった夏が、さらに夏らしくなってくるのが小満のころ。 本格的な梅雨を目前にして、先走るようにぐずつく天候が続く「梅雨の走り」がみられる頃でもあります。 梅雨対策も頭に入れておきたいですね。 七十二候の方は、「蚕起食桑」に入りました。 旧暦の4月は、かつて「木の葉採り月(このはとりづき)」とも言われていました。 ここで言う木の

      • <今しかない!>

        第二十一候【竹笋生(たけのこしょうず)】 『立夏』の末候 5/15〜5/20頃 「竹笋生」は、筍が顔を出す頃ということですが、 もう筍の時期は終わりでは??? と思いませんでしたか? 私たちがよく知っている筍は、中国原産の孟宗竹で、3月〜4月に出回ります。 一方、日本原産の真竹は、5月〜6月に旬を迎えます。 このことから、「竹笋生」は、真竹のことを指していると考えられます。 竹冠に旬という漢字の筍は、まさに旬を感じる野菜の代表です。 食べごろの期間は非常に短く、土から顔

        • 第二十候【蚯蚓出(みみずいずる)】

          『立夏』の次候 5/10〜5/14頃 冬眠していたミミズが地上に現れ始める頃です。 ミミズには目がなく、光を感知して暗がりに進む性質があります。 そのことから「目見えず」→「みみず」になったと言われています。 ミミズが掘ったトンネルは、植物の成長に大切な空気や水の通り道になります。 そして、ミミズは落ち葉などの有機物を食べて、土の中に窒素やリンを含む栄養豊富なフンをします。これは、畑に肥料を撒くのと同じことになります。 ミミズによって、落ち葉や死がいなどが分解され、栄養豊

        <変化する>

          第十九候【蛙始鳴(かわずはじめてなく)】

          『立夏』の初候 5/5〜5/9頃 季節は、二十四節気の『立夏』に入りました。 今日は『立夏』の名の通り、全国で真夏日になりました。 『立夏』は春分と夏至のちょうど中間にあたり、この日から立秋の前日までが夏季となります。 陽の光が1年で最も強く、「光の夏」とも呼ばれます。 「気温もさほど高くなく、一年で最も爽やかな季節」とれていますが、近年はこの頃から熱中症予防が盛んに呼びかけられるようになりました。 体調管理、本当に大切にしましょう!! 七十二候では、蛙が活発に活動し始

          第十九候【蛙始鳴(かわずはじめてなく)】

          【八十八夜(はちじゅうはちや)】

          今日5月1日は、八十八夜です。 八十八夜と聞くと、「茶摘み」の歌が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか? かつて茶農家では、八十八夜の前後に新茶となる新芽の摘み取りを始めたそうです。 この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きすると言われています。 皆さんは、今日お茶を飲まれましたか? また、「八十八夜の別れ霜」や「八十八夜の泣き霜」などとも言われるように、遅霜が発生する時期でもあります。 今日は、その通りの寒い1日となりました。 天候の変化が激し

          【八十八夜(はちじゅうはちや)】

          第十八候【牡丹華(ぼたんはなさく)】

          『穀雨』の末候 4/30〜5/4頃 春の最後を務める花である、牡丹が咲く時期になりました。 牡丹は、中国から薬草として伝わり、平安時代には宮廷や寺院で観賞用として栽培されるようになりました。 甘く上品な香りと格調高い姿から、中国では国の代表花とされています。 花言葉は「王者の風格」 まさに、花の王様です。「富貴草」「百花王」「花王」「花神」などの別名もあります。 「唐獅子牡丹(からじしぼたん)」の図柄はよく知られています。 唐獅子は、魔除けの力をもつ聖獣で、すべての獣の中

          第十八候【牡丹華(ぼたんはなさく)】

          第十七候【霜止出苗(しもやみてなえいずる)】

          『穀雨』の次候 4/25〜4/29頃 暖かくなるとともに、夜間の冷え込みもなくなり、霜が降りなくなってきます。 とはいえ、「八十八夜の忘れ霜」と言って、暖かさに霜の心配を忘れかけた4月下旬から5月初旬に思わぬ遅霜に見舞われることもあります。 霜は、特に茶葉にとっては大敵です。 日本一の静岡県では、全国で唯一遅霜予想が出され、この予報によって茶業関係者は対策を行うそうです。 農作業では、苗代作りの季節を迎え、田んぼに水が引かれ、代掻きが始まります。 いよいよ米作りの季節。

          第十七候【霜止出苗(しもやみてなえいずる)】

          第十六候【葭始生(あしはじめてしょうず)】

          『穀雨』の初候 4/20〜4/24頃 昨日より、二十四節気では春の最後の節気である『穀雨』に入りました。 穀物に実りをもたらす雨がしっとりと降り注ぎ、新芽や若葉がグングンと育っていく時期です。 変わりやすい春の天気も安定し、次第に日差しも強まり始めます。 『穀雨』の初候である「葭始生」は、野山だけでなく水辺の葦が芽吹き始める季節。 葦の茎は、竹同様に中が空洞で、軽くて丈夫です。 その特徴を活かして、葦簀(よしず)や葦笛(あしぶえ)、茅葺き屋根などとして、古くからさまざまな

          第十六候【葭始生(あしはじめてしょうず)】

          第十五候【虹始見(にじはじめてあらわる)】

          『清明』の末候 4/14〜4/19頃 春が深くなるとともに、空気が潤ってくるので、雨上がりに虹が見えることが多くなる時期です。 単に「虹」といえば夏の季語ですが、「初虹(はつにじ)」は晩春の季語になります。 春の陽の光はまだ弱く、淡くはかない春の虹がまた趣き深いですね。 自然現象である虹。 なぜ虫の字がつくのでしょうか? 虫という字は本来、小さな昆虫ではなく、ヘビ(蛇)をさす言葉でした。虹は、空に昇った大蛇が龍になる時の姿だと考えられていました。 「工」は貫くことを意味す

          第十五候【虹始見(にじはじめてあらわる)】

          第十四候【鴻雁北(こうがんかえる)】

          二十四節気 『清明』の次候 4/9〜4/13頃 冬の間を日本で過ごした雁が、北のシベリアへと去って行く頃になりました。 春に飛来するツバメと入れ替わるようにして、日本を離れていく雁。 「鴻」は「ひしくい」と読み、大型のガンを指します。 「雁」は小型のガンを指します。 「雁金紋(かりがねもん)」として家紋になっていたり、和菓子の「落雁」、高級茎茶の「雁が音(かりがね)」にも用いられるように、日本人にとって思い入れの深い鳥だが、現在の日本ではその数を減らし、保護鳥の対象となっ

          第十四候【鴻雁北(こうがんかえる)】

          第十三候【玄鳥至(つばめきたる)】

          二十四節気 『清明』の初候 4/4〜4/8頃 今日から、二十四節気では『清明』に入りました。 清明は「清浄明潔」の略で、春の清らかで生き生きとした様子を表しています。 「玄鳥」はツバメの異名で、黒い鳥という意味。 冬を暖かい東南アジアで過ごしたツバメたちは、繁殖のため、春になるとはるばる海を渡って日本にやってきます。 日本では昔から「ツバメが巣を作ると、その家に幸せが訪れる」という言い伝えがあり、大切に扱われてきました。 それは、ツバメが米などの作物を荒らすことなく、害虫

          第十三候【玄鳥至(つばめきたる)】

          第十二候【雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)】

          二十四節気 『立春』の末候 3/30〜4/3頃 桜の咲きはじめの頃を過ぎ、初雷が鳴り出す頃となりました。 2/4頃の立春後に初めて鳴る雷のことを「初雷」といいます。 雷は夏に多いですが、春雷は夏と違い、激しくは無く、1つ2つ鳴ると止んでしまいます。 雷が多くなる春から夏にかけては、ちょうど稲が育つ季節でもあります。 「雷が多い年は豊作になる」という言い伝えがあるように、昔は雷の光が稲を育てると考えられていました。 「雷」の語源は「神鳴り」だと言われいます。 昔は、本当に

          第十二候【雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)】

          第十一候【桜始開(さくらはじめてひらく)】

          二十四節気 『立春』の次候 3/25〜3/29頃 うららかな春の陽気に誘われて、あちらこちらで桜の開花の便りが聞かれる時期です。 平安時代から、「花」といえば桜をさし、「花見」といえば桜を鑑賞することをいうほど、古来から日本人が愛してきた桜。 桜は梅と同じく、非常に多くの種類があり、100種以上の自生種、200種以上の改良種があります。 桜は、開きかけたらすぐに満開になることはなく、寒の戻りがあります。また、花が咲いている間に必ず雨が降ります。 桜の花が咲く頃は、気候の変

          第十一候【桜始開(さくらはじめてひらく)】

          第十候【雀始巣(すずめはじめてすくう)】

          二十四節気 『立春』の初候 3/20〜3/24頃 今日は、立春。昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。 立春から夏至までの間、だんだんと日脚が伸びていきます。 ようやく春を体感できる季節になってきました。 「雀始巣」は、春から夏にかけて繁殖期を迎える雀が巣作りを始める時期です。 雀は、古くから日本人にとって身近な存在で、古事記や日本書紀にも登場します。 童謡や俳句にも用いられることが多く、「雀の巣」や「雀の子」は春の季語として使われます。 「ふくら雀」という言葉を耳にした

          第十候【雀始巣(すずめはじめてすくう)】

          【菜虫化蝶(なむしちょうとなる)】

          二十四節気 『啓蟄』の末候 3/15〜3/19 菜虫とは、モンシロチョウの幼虫のこと。 モンシロチョウは、アブラナ科のみを食べるので「菜虫」という。 アブラナ科の野菜には、ダイコン、カブ、ハクサイ、ミズナ、コマツナ、チンゲンサイ、キャベツ、ブロッコリーなどがある。食卓でおなじみの野菜で、人間には大人気。 ところが、アブラナ科の葉を食べられる虫は、ごくわずかしかいない。 蝶の中では、唯一、モンシロチョウの幼虫だけがアブラナ科の葉を食べることができる。 アブラナ科は、虫が嫌が

          【菜虫化蝶(なむしちょうとなる)】