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人からもらったものはよく覚えているのに、人にあげたものは忘れてしまう理由を考えてみた。


昔から記憶力はいい方だ。
それと矛盾するようだけれど、特定の事についてはとにかく忘れっぽい。

それが何かと言うと、人にあげたプレゼントだ。
誰かの記念日や誕生日を覚えていてプレゼントするのはとにかく大好き。だけど、相手にいつ何をあげたのかはだいたい忘れてしまう。
『それかわいいね!』と相手の持ち物を褒めたら実は私が以前あげたものだった、という場面をこれまで幾度となく経験した。

自分ではあまり気にしていなかったけれど、『プレゼントしたものは覚えておいたほうがいいよ。いつか男の人とトラブルにならないようにだけ気をつけなさいね』と、母から心配された事もある。

一方で不思議な事に、人からもらったものに関してはずっと覚えている方だ。

〇〇さんのお店に言って、誕生日だからと商品をプレゼントしてもらったとか。
引っ越しの時に家族があれとあれを買って持たせてくれた、とか。
小学校1年生の誕生日に、当時の大親友が手作りのブレスレットを2つ作ってくれたとか。(お返ししたものがなんだったかは当然覚えていない。)
昔付き合ってた人が、就活に苦戦する私を心配してマグカップをくれた事とか。
(余談だけれど、男性からプレゼントされたものはもう会うことがなくなっても使うタイプだ。)

もらったものはもちろんだけれど、その時のシチュエーションまでかなり鮮明によみがえる。

もらったものはよく覚えているのに、
あげたものはなぜ忘れてしまうのか。
私なりに理由を考えてみた。

そして行き着いた答えは、
『一度手を離れたものには興味がなくなるから』ではないかと思った。

人からもらったものにも人にあげたものにも、同じように思い出やその時の気持ちが詰まっている。だとしたら最大の違いは、物理的に自分の手元にあるかないかだ。

一度自分の手を離れてしまったらそれは相手のものだし、もう終わったこと。
だからとたんに興味関心から外れてしまって、記憶の中からも綺麗さっぱりなのだ。

そういえば、中高6年間続けた部活も、
大学の時に打ち込んだサークルも、
引退したあとの動向にはあまり関心がない。何事においてもそういう性格なのかもしれない。

なんとなく今まで目を向けて来なかった自分の一面を知った気がして興味深かった。
ひとつ確かなこと。
人に何かあげた事は忘れても、もらったことはずーっと覚えている私。
間違いなく幸せものだ。


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