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herとかいってるサム・アルトマンはけしからん発言で、ChatGPTのher似の音声削除決定!?

サム・アルトマンがツイッターで「her」とだけ発言した後、スプリングアップデートのライブをしたところ、「映画herのようなAIを作ってけしからん」という意見の人がいるため、OpenAIは映画herのサマンサ役の女優の声ににたSkyの声を削除したという報告のポストがありました。

OpenAIはコミュニティの懸念に対処するため、Skyの音声の使用を一時停止している - 400人以上の声優と映画俳優がオーディションを受け、最終的に5人の個性的な声優が選ばれました:ブリーズ、コーブ、エンバー、ジュニパー、スカイ - 声優たちは市場価格を上回る報酬を受け取っており、その身元は非公開とされている。スカイの声はスカーレット・ヨハンソンの真似ではないと明記されている。 - 選ばれた俳優たちはサンフランシスコで録音され、彼らの声は2023年9月にChatGPTで公開され、将来の機能強化に向けて継続的に協力しています。

Tibor Blaho

上記の報告ではSkyが削除されたとの報告が公式で発表されたとありますが、日本ではそれは見えない上、筆者のChatGPTアプリではSkyは未だ削除されていません。米国内だけかもしれませんね。


How the voices for ChatGPT were chosen」というOpenAI公式ページでは、どのようにして5つの音声が選別されたかという説明をしています。

Discord公式ではSky削除にうごいていると報告

アメリカでは削除済みであるのか世界的に今後削除するつもりなのかは定かではありあませんがこのような投稿がありました。

@everyone ChatGPT、特に Sky の音声をどのように選択したかについての質問をいただきました。 私たちはこれらの問題に対処する間、Sky の使用を一時停止するよう取り組んでいます。 これらの音声をどのように選択したかについて詳しく読む

アナウンスの内容を見てみると、以下のようなポイントが含まれているようです:

• ChatGPTの声をどのように選定したかについての質問を受けている。
• 特にSkyに関して多くの質問が寄せられている。
• これらの懸念に対処する間、Skyの使用を一時停止する予定。
• 詳細はリンク先で説明している。

OpenAIは、コミュニティの声に迅速に対応し、透明性を保つためにこのような措置を取っているようです。この対応が、今後のAI開発と利用に対する信頼を築く一助となることを期待しています。

X公式からアナウンスがあったのでSkyの削除はどうやら確定のようです。


herとはけしからん

サム・アルトマンがスプリングアップデートのライブ配信の数日前に、Xでherとだけポストした事に対する批判のこのようなポストがあったためと見られます。

冗談が通じない奴みたいにはなりたくないんだけど、
「人類に利益をもたらす安全なAGIを構築する」と語りながら、こんな投稿をするなんて本当に不真面目だ。
『Her』は孤独で壊れた人々がAIの性的なボットに依存する映画だ。それを製品のロードマップにしているのか?

gabe

このGabeさんが言ってる本当に不真面目なサム・アルトマンの投稿というのが「her」という単語のみの投稿ですが、日本ではあまり馴染みのない映画なのでピンとこない人も多いかと思います。どのようにChatGPTが映画herのサマンサという音声アシスタントのような能力をもつようになるのか下記のNoteで詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

映画herさながらな機能を持つAIがなぜけしからない!?

確かに、様々な中華スタートアップが作っているエロい彼女アプリが放置されているなら、サム・アルトマンの「her」という投稿が不真面目だと批判され、それがSkyの声の削除に繋がった(アメリカでは?!)ことは不条理に感じます。このような状況は、以下のような技術やその背景に対する誤解や過剰反応が引き起こすものかもしれません。
この度のサム・アルトマンの「her」という投稿は、映画「Her」のような高度な対話能力を持つAIのアップデートを予告するものであったが、一部の人々はこれを感情的な依存を促進するものと誤解しました。

GPT-4o に新しい音声モードが追加されます

今後、ユーザーの多様な興味や好みに合わせて ChatGPT に追加の音声を導入する予定であることを公式発表しています。
筆者も、現在の5つの声がどれも日本ではあまり馴染みのない声であたかもCNNなどアメリカのニュース番組の声を聞いているようで気軽に会話してみようという声でない事を感じ、ローカライズが必要ではないかとOpenAIに要望を出しました。今後、COTOMOのような日本人のどこにでもいる親近感のわく声をChatGPTに導入できる事を期待します。

スプリングアップデート内容は今週やってくる予定

自由な音声選択はまだですが、ライブ配信でデモンストレーションされた声色を指定して話してもらうことができたたり、マルチモーダルになるのは今週中のようです。公式では下記のように書かれています。

GPT-4o の新しい音声モードへのアクセスを提供する予定です(新しいウィンドウで開きます)今後数週間以内に ChatGPT Plus ユーザーにアルファ版が提供されます。GPT-4oを使用すると、音声を使用して ChatGPT を操作することがより自然になります。 GPT-4o は割り込みをスムーズに処理し、グループでの会話を効果的に管理し、背景ノイズを除去し、口調に適応します。

GPT-4o開発者の憂い

google bard(旧GEMINIの名前)というふざけたアカウントは、GPT-4oの開発者ラフラ・ダリワル氏のaltアカウントなのですが、彼はこの騒動を憂いてこのようにポストしています。

AI企業:大学卒業生並みの知能を持ち、インターネットに接続されたリアルタイムマルチモーダル常時接続コンパニオンが登場 インターネット全体:その声はあまりにも淫らだ。火で焼き尽くせ

google bard

このツイートは、AI企業が提供する高度な技術に対する一般の過剰反応を風刺的に表現しています。具体的には、サム・アルトマンが「her」とだけツイートしたことで、映画「her」のサマンサの声に似たSkyの声に対する批判が巻き起こりました。一部のユーザーがこの声を「卑猥だ」と感じたため、OpenAIはSkyの声の使用を一時停止することを決定した事件を言っています。

Skyの声が卑猥と言われて停止された事件はWeekend Update(注01)というお笑い番組でネタにされて笑われています。

※注01:「Weekend Update」はアメリカの人気お笑い番組「Saturday Night Live (SNL)」のコーナーです。このコーナーでは、ニュース風に時事ネタや風刺的なジョークが取り上げられます。Colin Jost(コリン・ジョスト)とMichael Che(マイケル・チェ)は、このコーナーのレギュラー司会者で、時々お互いのジョークを交換することで有名です。彼らのやり取りはとてもユーモラスで、多くの視聴者に愛されています。

その部分だけ、翻訳しますと以下の様になります。

ChatGPTが新しい音声アシスタント機能をリリースしたんだって。映画『Her』のスカーレット・ヨハンソンのAIキャラクターを参考にしたらしいけど、俺はその映画見たことないんだよね。だってさ、あの体がなかったら、聞く意味ないじゃん?

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