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未来の子供たちのことを考えて行動するなら、現代人が居心地良いはずがない。

日本のDMO、人材と予算に制約 業者丸投げも
参考記事
乱立の観光司令塔、看板倒れ - 日本経済新聞 (nikkei.com)
(この記事、自分に大きなブーメランが返って来ることを覚悟して、否、自分に返って来るブーメランを敢えて力一杯投げてみようと思う。)

300近く登録された観光DMOが人材や財源難でうまくいっていないらしい。
私にはそれは言い訳にしかきこえない。国も自治体も地域観光事業者も、従来の観光協会を刷新したり、別途DMOという組織を立ち上げれば、立ち上げさえすれば、地域の観光が何か良いものに変わるという幻想を抱いていただけに思う。そのために補助金もついたし、専門家からいろいろな意見や情報も得られて、モニターからも好印象を受けて、新たな人財もやってきたり、組織や箱さえ作りさえすれば、自然に良い方向に流れ出すと思っていたに違いない。組織や箱を作ることが目的になっていたことは否めない。
しかし、そのDMOが上手く機能し、地域が経済的に潤わないと、来月生活に困るという人が何人居たのだろう!?
補助金は将来への必要な投資に活用すると考えて、その後のPLをしっかりと考えてスピード感持って事業構築していた組織がどれだけあるのだろう。
世界の事例は良いものしか見ていないので、比較は出来ないが、日本の認証制度や組織というのは、認証を取ることがゴールとなり、自治体主導で地域に波風立てずに国の補助金をメインの税源にして、経営よりも調整や予算の公平な使い切りに主眼を置いて実施されている例が大半であるように思う。(何しろ自分もその両面に加担していたからよく分かる。)
※データの好活用例として「豊岡観光イノベーション(TTI 兵庫県豊岡市)toyooka-tourism.com」は参考にしたい。

大前提として、本邦は資本主義の国である。資本主義とは簡単にいうと個人が自由に土地やお金・道具などの資本を持ち、商売できる仕組みのことを言うらしい。どうしても日本の認証組織は個人が自由に土地やお金・道具などを使って商売できないように規制することを第一に考えて、なおかつ自分たちが持っている独自の地域資源というリソースの本質をしっかりと理解することもせずに、最適な活用さえも出来ていない、しようともしていないという印象が否めない。それは持たざる若い意欲ある人材からすると、地域の既得権者たちが、外から得体のしれない異物を混入させないため、地域の若い芽が自分たちのを地位を順番抜かしで脅かすことがないようにガッチリと公にも認めさせるために敷いた楼閣のように見える。

そもそも何のために地域の観光振興を目指しているのか!?ここをしっかりとすり合わせた上で、新たな組織を立ち上げる必要があるのは当然のこと。流行っているからと始めた会社が上手くいくはずもなく、すでに国が制度化している時点でピークはとうに過ぎたと考えるべきで、何の変化や負担も受け入れずに、既存の事業者が現状維持か補助金の利益を受けるような構造の組織・制度であればやらない方が得策である。既存の組織・人材では作れない将来への投資的な仕組みづくりが本当に出来るならば、自分たちでしっかりと考えて、出来ない部分を広告代理店に丸投げは、最悪手ではないように思う。

すごく当たり前のことを書いているつもりだが、本当に全国津々浦々、地域の自然・歴史文化資源を生かして収益事業をすることに難色を示す人々がかなり多く存在することを実感している。ダイナマイトで爆破して切り崩した山々から運ばれた砂利やコンクリートで出来た道や建物を使った商業施設では普通に売り買いしているのに、美しい山並みや清流を愛していると云いながら、洗車した泡をたれ流したり、残さいを谷間に投げ捨てたりしている光景には疑問しか沸かない。

日常的に自然や文化に触れているいる人々も触れていない人々も、どちらも空間的・時間的に微視的な視点しか持ち得ていないことをよく感じる。
観光で地域が経済的に潤い、その地域・この國の次世代(子供たち)が希望を持って健やかに生活することが目的であるのならば、そのために少し居心地が悪くなるが変化を受け入れて、仕組みをガッチリ作る前に、儲かる方法を試行錯誤しながら実践していくことが必要であると感じる。

ここまで書いて当然のことをどうして書いているのか、少し前の自分に疑問を感じたが、当然ではないと考える人々が多いので敢えて公開してみようと思う。
未来の子供たちのためにと称して、間違っても余計な制度やインフラをつくらないように、将来世代は我々よりも賢明で、老害が残したモノは障害物にしかならないという覚悟で、将来に対して投資せよ、そのための資産構築するために地域資源を最大限の活用する方法を学べ。
                2024年3月の自分から将来の自分たちへ
                東京山側 みちくさの達人

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