20代の金銭感覚って?|アンケート調査からみる20代にとってのお金
コロナ禍の金銭事情について、これまで何度か取り上げてきました。
今回は20代に特化した記事を見つけたのでシェアします。
引用させていただくのは、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が2020年11月6日~9日に行った、20代を対象にした「20代の金銭感覚についての意識調査2021」。
2019年12月に行われた「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」(以下前回調査)とも比較されています。
詳細は引用元をご覧いただくとして、気になった部分をピックアップしてみます。
1.可処分所得・貯蓄ともに増加、収入は減少
まずは金銭事情を見てみます。
毎月自由に使えるお金の平均は638円増加(前回28,760円→今回29,398円)。
現在貯蓄できているお金の平均は19万円増加(前回53万円→今回72万円)。
なかでも既婚者は未婚者より増加しており、既婚者の貯蓄志向の高まりがうかがえるとのこと。
ただし、コロナ禍前との変化で<収入>が『減った(計)』は3割。残業時間も増加より減少の比率が高いので、その影響もありそうです。
さらに、パート・アルバイトを除いた有職者の副業率は3割。
前回調査との比較では、前回43.1%→今回30.6%と大幅下降とのこと。
昨今の副業ブームからすると、副業率はむしろ増えていそうなので驚きです。コロナの影響で副業先がなくなったのでしょうか?
2.ネットリテラシーの高い『調べ尽くし消費』が大半
消費意識に関しては、<無理をせず、買える範囲で良いものを選びたい>が高いそうです。
また、「最安値」や「口コミ」を必ずチェックする人が7割台を占めており、引用元の表現をそのまま使わせていただくと『調べ尽くし消費』が20代の大半の生活に浸透しているとのこと。
こういった傾向は、先日ご紹介したニューノーマル時代の若者調査の結果からも見て取れますね。
私もマーケティングリサーチャーという職業柄、20代の意見をうかがうことがありますが、堅実な人が増えているということが実感としてあります。
とは言いつつも、<自分の趣味嗜好に合う「もの」や「こと」にお金をかけたい>という『こだわり消費タイプ』も7割台。
自分が納得したものにはお金を使うようです。
一方で、<SNS映えしそうな「もの」や「こと」(SNSに写真をアップすると目を引くようなもの)にお金をかけたい>は3割台とのこと。
『映え』は一部の人の話なのか?それとももう古いのか?とか考えてしまいますね。
(昨今の自粛意識の高まりも多分に影響していると思います)
3.まとめ
以上、
・可処分所得・貯蓄ともに増加、収入は減少
・『調べ尽くし消費』が今の主流
という話でした。
最近は20代でも投資をやっている方が増えているようです。
リサーチャーとしては「今」を見つめることが大事だと思うんですが、ふと未来についても考えてしまいました。
10年後はどんな時代になっているんだろう、とかね。
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