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マーケティングリサーチのヒント

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現役リサーチャーとして思うことをまとめています
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【現役リサーチャーより】アンケートの回答者数は多いほどよいという考えは間違いではありません。けれど標本誤差の観点では信頼レベル95%(市場調査の一般的な指標)だと回答者数384を超えた時点で1万でも10万でも誤差が±5%なので、実は統計的な信頼性は変わらなかったりします。

リサーチャーとしての私は事業会社所属なので実査は専門会社さんに依頼します。ただ業種が特殊で対応してもらいづらいのが悩み。そんな中、この業界に精通した人がいる会社に出会い、助けられています。彼はニッチな分野でも極めると仕事に活きるの見本。ただの趣味で終わらせたらその先はないので。

#フィルターバブル という言葉があります。検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくない情報を遮断する機能(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなることです。「選びたくない」現代を実に象徴する言葉。興味深い。

【現役リサーチャーより】アンケート結果を見る時は誰に訊いたかにも注目しましょう。例えば外食の調査だとして、回答者がファミリーか単身かでも結果は変わるもの。リサーチリテラシーがある人の調査なら誰が対象かは明記されるはずなので、ない場合は要注意。信頼性の低い調査かも?

【現役リサーチャーより】アンケートのバイアスに要注意!例としては「近年の健康意識の高まりからサプリメントを摂取する人が増えています。あなたはサプリメントに興味がありますか?」――これ誘導質問です。YESが増えます。バイアスかかった調査が巷にあふれているので参照する際は気を付けて!