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丁寧、丁寧、丁寧な生活

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  • 本の話

  • 本好きの公園紹介in東京

    イスの快適さや日陰、自販機の有無など読書のしやすさ目線で都内の公園を紹介します

最近の記事

つまらない人に共通する特徴・それにより発生する問題

僕は常々、面白い人でありたいと思っている。だが、"面白い人"の明確な基準は無いし、その姿も多種多様だ。 トークが上手い人、天然な人、寡黙なのに突然秀逸なことを言う人。面白さは様々だし、それを面白いと感じるかは人によって異なる。 だが反対に、つまらない人には共通する特徴がある。 それは"共感能力の欠如"だ。面白さは千差万別だが、つまらなさはほぼこれに起因している。 共感能力の欠如を発端にいろいろな問題が発生し、つまらなさを形成している。 共感能力の欠如により発生する問題

    • それは偏見ですらない言葉

      現代は言うまでもなく情報過多社会。 読書の合間にスマホを弄り、料理をしながらラジオを聴き、Netflixを見ながらご飯を食べる。 本能的に良いことでないと感じつつも、つい情報を摂取してしまう。摂取せずにはいられない。 そんな自分に嫌気が差すたびに思い出すのは、レイ・ブラッドベリによって1953年に書かれたSF小説『華氏451度』だ。 NHKの番組「100分de名著」のサイトに良い紹介文があったので載せておく。 この作品は愚民政策やテレビによる文化の崩壊について書かれて

      • 「人と比べない」というタフでハードな生き方

        人と比べるのはやめよう。 比較しない生き方をしよう。 最近こういった啓蒙をよく見かけます。僕も賛成です。人と比べてばかりだと悩んだり落ち込んだりして疲れてしまいますもんね。 ただ、noteやSNSでその啓蒙の元を辿る「比べてもいいことないよ」と書いてある。それだけです。 これを読んで 「へえ、人と比べなければいいんだ。よし、比べるのをやめよう!」 と心を入れ替え、人生が豊かになって万事解決。そんな風になるとはとても思えません。 健康診断でお医者さんに言われる「バランス

        • 「聞く」技術を得る2つの方法

          人間はつくづく話したがりな生き物だと思う。 全人類の「話したい感情」と「聞きたい感情」を抽出して数値化できたら9:1くらい、いや、10:0かもしれない。 僕はときどき「聞き上手だね」と言われる。 はじめは「そうかな?」と思っていたが、定期的に言われるので「まあそうなのかな」と思うようになった。 会話のプロでもなければ専門家でもない僕が、聞くということについて語ってみる。 聞く技術の前に、そもそも人はなぜあんなに話したがりなのか。 この理由は明白で、他人の話より自分の

        つまらない人に共通する特徴・それにより発生する問題

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        • 本の話
          6本
        • 本好きの公園紹介in東京
          6本

        記事

          「何をしたか」ではなく「何を感じたか」で自分を語れよ

          ルフィの名言ということになっている例のフォーマットで今の心情を表現した。 ここ最近感じるのは、人生経験と人間としての魅力は必ずしも相関しない、ということだ。 上京してもうすぐ2年。出身はもちろん、経歴、価値観、本当にさまざまな人がいると感心させられる。 自分がどれだけ努力してもたどり着けない年収を稼いでいる人の話、自分の人生では絶対に巡り会わないであろう壮絶な体験談など。どれも新鮮で驚くばかりだ。 だが、その驚きとその人自身に魅力を感じるかは、必ずしもイコールではない

          「何をしたか」ではなく「何を感じたか」で自分を語れよ

          なぜ二重から一重に整形する人がいないのか。

          一昔前までは、整形にはネガティブなイメージが付きものだった。だが今では身近なものになりつつある。 お手頃価格で心理的ハードルも低いプチ整形という選択肢もある。誰もが美しさを手に入れられる時代。素晴らしいと思う。 整形をカミングアウトする芸能人やYouTuberもいるし、知人が整形したという話も聞く。二重、鼻筋を細くする、顎を削る、など。 ただ、僕が気になるのは、上に書いた整形の「反対」をする人を、まったく聞かないことだ。 二重から一重にする人 鼻筋を太くする人 顎の幅

          なぜ二重から一重に整形する人がいないのか。

          幸福と雲

          幸福は、雲だ。 満たされていないときの不安や焦燥感が好きだ。 「きっとこれこそが幸福だ」と必死に追い求め、手を伸ばす。 自分が幸福の外にいて、そこに向かっているんだという実感がある。 でも、いざ自分が幸福の中に入ってしまうと、何処にいるのか、何に手を伸ばせばいいのか分からなくなる。 夢を追うバンドマン。バイト生活の売れない芸人。そんな人たちがどうしても輝いて見えてしまうのはそのせいかもしれない。 彼らは、今自分が求める幸福の外にいて、そこに必死に手を伸ばしている。

          幸福と雲

          本から離れてしばらく

          僕は最近、本を読まなくなりました。 しばらく前は、月に1冊くらい、焦らず、自分のペースでゆっくりと読んでいました。 最近は、いろいろな生活の変化があり、本を読めるのは電車に揺られているときや寝る前の5分くらい。 生活は、とても楽しいです。 太宰のこの言葉をしみじみと感じています。 本の中に描かれている人の心の美しさ、醜さ、気高さに触れなくても、生きていける。 文字が頭の中を流れて、映像がありありと浮かびがあってくる。そんな体験がなくても、平気。 でも、本のない生

          本から離れてしばらく

          【ハロウィン読書】ケルト 再生の思想 - ハロウィンからの生命循環

          去年のクリスマス前にクリスマス文化についての本を読みました。イベントの前にその歴史に触れる。読書好きとしては最高の季節の楽しみ方だと思いませんか? そして、来たるハロウィン。10月の半ばには買っておいたご時間が取れず、ハロウィン当日に読み終えました。 今年は終わってしまいますが、ハロウィンを楽しむ上でとても興味深い内容の一冊だったので、簡単に紹介します。 ハロウィンのルーツまず、ハロウィンの起源はケルト文化にあります。ケルトとは紀元前400年ごろにヨーロッパに住んでいた

          【ハロウィン読書】ケルト 再生の思想 - ハロウィンからの生命循環

          「東京は田舎者の集まり」だと思ってたのに

          よく聞く言葉です。 僕は今年の7月に愛知県の片田舎から東京に出てきた人間で、まさに「田舎者の集まり」のひとり。 仕事や生活に慣れてきて、田舎者らしくショッピングやお洒落なカフェに行って都会暮らしを満喫しています。 暮らし始めて3ヶ月が過ぎた今、思うこと。 田舎者、以外と少ないじゃん! 田舎者の集まりというからには 「北は北海道 南は沖縄」と全国各地の田舎者が勢揃いの街が東京だと思っていました。 職場の人や新しくできた友達とは出身の話をすることが多い。自分の肌感では、

          「東京は田舎者の集まり」だと思ってたのに

          何度遅刻されても、僕は5分前に行く

          僕はとても心配症な人間です。5分前には絶対に集合場所に着くように行動し、心配のあまり30分前に着くこともあります。 そんな人間だけど、なぜか周りには時間にルーズな人が多い。 待つことはぜんぜん平気なんですが、先日友人から「待たせて申し訳ないから、丁寧に時間守らなくていいよ」と言われました。 それでも、僕は5分前に行きます。 友人が時間ピッタリに来ることはないんだから、律儀に時間を守る必要もないのかも。でも、じゃあ僕もゆっくり行こうとは思わない。これは生き方の問題なんです

          何度遅刻されても、僕は5分前に行く

          文体は思考を規定するのか

          本屋で立ち読みしたときに面白い言葉を見つけました。 これはサピア=ウォーフの仮説という言語学の話でよく使われる言葉で、平たく言うと「使う言語によって思考も決まってしまうよね」という仮説です。 よく例に出される、カナダの北極圏に住む民族の話があります。 彼らは常に雪と共に暮らしているので、雪を表現する言葉が200個以上もあるそうです。日本語にも「粉雪 (こなゆき)」「細雪(ささめゆき)」など雪に関するさまざまな表現がありますが、とても200個はなさそうです。 「ということ

          文体は思考を規定するのか

          その承認欲求はエシカルですか?

          最近よく聞く言葉ですね。 ethical「倫理的な〜」といった意味で、おもに「エシカル消費」というワードで使われます。 サステナブルといっしょに使われることが多くて「価格だけでなく人や環境、社会に優しい消費を心がけようね」という意味です。 この言葉を聞いたときに思いました。 承認欲求も同じなんじゃないかと。 数年前に流行ったベストセラー「嫌われる勇気」では承認欲求を完全否定していましたが、僕は「まあ、あるものは仕方ないよね」という考えです。 大切なのは欲求の満たし方

          その承認欲求はエシカルですか?

          劣等感が恐怖を生み、やがて敵意へと育つ

          僕の好きな漫画『バガボンド』の教えです。 大人気バスケ漫画『スラムダンク』を書いた井上雄彦先生の作品で、剣豪・宮本武蔵の生涯を描いています。 題材は剣術ですが、人としての在り方や思想がメインテーマです。 ざっくり説明片田舎の荒くれ者の武蔵は「天下無双」になると豪語し、剣の道を進みます。いろいろな人に勝負を挑み、さまざまな苦難を経て心身ともに成長していきます。 ついには京都の名門・吉岡一門との決闘を迎え、たった1人で70人を撃破。武蔵の名はたちまち全国に広がり「天下無双

          劣等感が恐怖を生み、やがて敵意へと育つ

          『土方歳三資料館』へ行ってきました。【新撰組ゆかりの地】

          土方歳三の兄から数えて6代目の子孫・土方愛さんが運営しています。 先日「燃えよ剣」を読み終え調べ物をしていた際に発見し、10月と11月の数回の開館のあとに長期休館するということで行ってきました。 行き方場所は新撰組発祥の地である、東京都日野市。 最寄り駅の多摩モノレール「万願寺駅」へ。ホームの看板にもしっかりと書かれています 改札を出て右側、3番出口の階段を下ります。 階段を下りたところにある交差点の角、街の標語が新撰組隊服のだんだら模様になっていました。 外観

          『土方歳三資料館』へ行ってきました。【新撰組ゆかりの地】

          【新宿】本好きの公園紹介 Vol.6 【新宿中央公園】

          夏の暑さもすっかり去って、公園読書のシーズンになりました。 都庁の隣にある新宿中央公園。めちゃくちゃでかい。都心に近くて知名度もある公園なので、期待値高いです。良い読書スポットが見つかりそう。 地図地図の下側に都庁があります。現在地の入り口から上に向かって遊歩道をぐるっと一周します。それではいきましょう。 前半入り口。左側にはスタバやレストランが入った建物。 「スタバあるならそこで読書すればいいじゃん」と思いますが、一応公園で読書するというテーマなので、スタバはスルーし

          【新宿】本好きの公園紹介 Vol.6 【新宿中央公園】