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久しぶりにゆっくりPCを開きました。

ここ2週間は時間があるはずなのに、
心に余裕がない状態でした。

今日の内容はとてもとてもプライベートですが、
思うままに綴ってみようと思います。


3月11日23時54分

一昨日の夜、
一緒に暮らしていた祖母が亡くなりました。

享年100歳。

大往生です。

2月の頭に自宅で転倒して、
入院していました。

完全に寝たきり状態。

自分で何かをすることはできなくなりました。

ただ、
スーパーマンの主治医にあたり、
高齢ながら手術が成功して、
家に帰ることができるように
リハビリをしていこうとなっていたのです。

様子が変わったのは2月の終わり。

祖母は、
貴重な栄養源であるゼリーを拒むようになっており、
その影響が出てきたのです。

点滴のみでの生活で、
元気も体力も無くなっていました。

3月1日

この日。
初めて、病院から万が一があったら連絡します。

という内容を言われたと父から聞きました。

それまでは、
限られた人しか面会に行けませんでしたが、

その翌日から、
孫も可能・病室で寝ることも許可されました。

約1ヶ月ぶりの祖母は
かなり変わり果てているだろうと思っていましたが、

覚悟が出来すぎていたようで、
話すことはできないけど、

思ったより元気そうでよかった。

そう感じました。

3月3日

この日、
私は初めて病院に泊まりました。

それまでは誰かといたのですが、
初めて私一人で祖母と過ごしていると、
何度も涙が溢れ出してきました。

軽く頷くことと、目を動かせるだけの状態の祖母を見ていると、
”辛いだろうな・帰りたいだろうな”と
気持ちを想像し始めてなんとも言えない気持ちになりました。

元々耳が聞こえにくいので、
私はたまたま持っていたノートを使い、
マジックで大きく、

”今日””さむい”
”ごはん””さかな””たべた”

などをかいて、
ペラペラめくりながら祖母と会話をしました。

頷くことはできたので、
伝わっていると認識できたことは
私にとって心にくるものがありました。

あとは、夜中になって、

”でんき””けす?”

と見せると、
頷くのではなく、
眉間に皺を寄せたので、

あ、否定の意思表示だ!とわかり、

電気をつけたままにしたのも思い出の一つです。

祖母のベットの横で座ったまま、
ウトウトして、
祖母が唸ると起きて看病をして・・・

この日祖母が発した言葉は2つ。

”お腹すいた”

”水”

いやいや、全然喋れんかった人が、
なんか元気になってきて、
久しぶりに発した言葉が、

”お腹すいた”かいっ!!

もう、嬉しくて面白くて
二人きりの病室で突っ込んで笑いました。

食いしん坊の祖母だったので、
祖母らしさが全開すぎて、
これは完全に私の中のネタとなっています。

あとは、
明け方に”水”。

はいはいと、
スポンジのようなものに水を含ませて飲ましました。

そんなこんなで、
ほぼ寝ずに仕事に行くことになりましたが、
そのおかげで今の後悔は少ないように感じています。

3月11日

毎日覚悟はしていましたが、
前日からその覚悟は増しました。

10日の夜の面会から帰宅後、
泊まっている両親から朝まで、
連絡がなかったのでホッとしていました。

11日も仕事終わりに会いに行きました。

前日までは、
瞬きで意思表示ができていましたが、
それができなくなっていました。

この日も父が泊まっていたので、
面会から22時ごろ帰宅し、
お風呂に入り、眠りにつこうとしていました。

すると、
母からの電話。
”家族を集めてください”と病院から指示があったことを聞きました。

その電話からすぐ向かいましたが、
病院に辿り着いたときには、
もう間に合わずでした。

ありがたい

運命ってあると思うんです。

運命だから仕方がないと思えることもあるけど、
受け入れ難い運命もあります。

もちろん、
受け入れ難くても運命は変わりません。

しかし、祖母の場合は、
私たち家族に受け入れやすい状態を作ってくれたと思っています。

・長生きしたこと
・急すぎなかったこと
・覚悟を決めてから、回復している様子を見せてくれたこと
・生命力の強さを感じられたこと

こんなところから、
最期に向けて、私たちは後悔が少ない状態まで
祖母と関わることができました。

だから、親族が集まっている場でも、
みんなの顔はどこか満足そうで、
元気に送り出そうという気持ちが強いです。

なんというか、
申し訳ないですが、
今日のお通夜に参列してくださった方々の方が
しんみりしてくださっていて、
家族たちはなかなか元気なんですよね。

誰しもに訪れるこの瞬間を
そんな状態で祖母が迎えてくれたこと、
私はありがたいなぁと感じています。

寂しさはきっと明日から

今日も祖母はお通夜の後に
家に帰ってきました。

だから、
祖母をたくさん感じることができています。

悲しさよりも、
お疲れ様という気持ちが大きいので、
泣き虫な私ですが、まだ涙も出ていません。

ただ、
明日の昼過ぎに祖母は別の姿となります。

実感が湧くんだろうな、
もう見えなくなるのか。

とかを考えると、
正直、明日が怖いです。

でも、
きてほしくないいけど、
絶対にそのときはくるので、

感情は抑えずに、
祖母に最後に受け止めてもらおうと思います!

ありがとうばあちゃん!

明日もよろしくね!

(最後に)今日の画像はたんぽぽ

たんぽぽの花言葉には
「愛の神託」「幸せ」「神託」「真心の愛」というようなものがあるそうで、
今日の画像にたんぽぽを選びました。

  • 神託(神様のお告げ)

  • 幸せ

それに、愛というのもあって、
ぴったりだなぁと。

亡くなったことはもちろん寂しいけど、
いろんな旅立ち方がある中で、

私にとって祖母がこの旅立ち方をしてくれたのは、
幸せなことなんだと思います。

ワイワイしながら、
祖母のことを思う父やその姉弟、
そして家族がいる。

祖母を思って動く家族の姿は誇らしくも感じます。

たんぽぽを見る度に祖母を思い出せそうで
もうすぐくる春が楽しみです。


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