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正確にした曖昧を昇華して曖昧に還す【デジタルの反対側】

皆さまこんにちは。
【書くンジャーズ】水曜担当、AKIです。

今週のテーマは【デジタルの反対側】

デジタルってなに?

このテーマを書くためには、まずはデジタルについて考える必要があります。

みなさんも「デジタル」という言葉は日常で使っていると思いますが、デジタルが何を指しているのか考えたことはあるでしょうか?

PCやスマホ、それらで扱えるアプリ、インターネット
自動運転の車や、ペッパー君やAIBOのようなロボット

どれもデジタルのイメージですが、実はこれらは本当のデジタルではありません。私達がデジタルと認識しているものの大半は、デジタルとの接点だったり、デジタルを扱うためのツールだったり、デジタルを現実世界に具現化させたものなのです。

デジタルそのものは「010101」のような数字の組み合わせでしかありません。

では、この数字の組み合わせの反対側ってなんでしょうか?

数値で表現されるデジタルを言語化すると

正確で
再現性が高く
複製が容易

ひっくり返すと

曖昧で
再現性が低く
複製が難しい

このキーワードから、あなたはどんなものが思い浮かびましたか?


私がキーワードから思いついたものは?

私が思いついたものは「感情」「心」です。
それは人を人たらしめるもの。

「(デジタルが具現化した)ロボットやAIに心があるのか」というのはSFによくあるテーマですし、

火曜日担当のみねせりかさんも

デジタルって、長い長い筒のようなもので、向こう側の体温も感情もある、「生身の人間」につながっている。

と書かれています。

みなさんの中にも、同じ「感情」や「心」を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?


デジタルを通り抜けて反対側に行ってみよう!

デジタルの反対は心と言ってよいでしょう。
しかし今回のテーマは「反対側」。心だけではちょっと足りない感じです。
もう少し考察をすすめてみましょう。

デジタルの反対側に抜けるためにはまずデジタルの中に入らないといけませんね。それがデジタル化です。

写真や本をスキャンしたり、プログラムを使ってデジタルに変換したりしていくわけです。この時に一度、現実の中にある曖昧なものは整理されていきます。

わかりやすい例をあげると「痛み」

通常状態を1、最悪の痛みを10とて10段階にした時、痛みの度合いはどの段階ですか。

病院で聞かれる、痛みの強さの評価法ですが、これは「痛み」という曖昧な情報をデジタル(数値)化したと言っていいでしょう。

こうして曖昧なものは数値となりデジタルの中に収まっていきます。

ではデジタルのトンネルを抜けて反対側に抜けて行きましょう。


デジタル化すると、類似情報をみつけたり、他のものと組み合わせたり、変更したりすることが簡単にできるようになります。
デジタルの中にいる間に「こうしたらわかりやすいかも」「これと合わせたら便利になるかも」と情報の再定義や改変が行われます。

そうして、デジタルの反対側に抜けて人間にも分かるように実体化した時には、より平均的な情報(統計)になっていたり、詳細な情報になっていたり、便利な機能が付与されていたりするのです。


デジタルの反対側にあるものは?

だんだんわかりにくくなってきた気がしますね……。
まとめるとデジタルの反対側は

いままでよりちょっとだけ便利になった現実

があるのです。






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