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【短歌】黙とう

黙とうの私の足を探り当て犬まるまりて眠りはじめる

もくとうのわたしのあしをさぐりあていぬまるまりてねむりはじめる



終戦の日に祈りを捧げる。

毎年考える。
非力な私に何ができるだろうか、よりよく生きるにはどうしたらいいだろうと。


過去、行きたくない戦争へいき、呑み込まれ、ささやかな暮らしと人生は、翻弄されて狂わされた。

終戦をむかえて

十年、二十年と時は過ぎ、私は生まれた。

私は戦争を経験していない。

経験していない私は想像することしかできない。

もし今、他国に攻め込まれたらどうするだろうと真剣に思うこともあれば、
外出して楽しい時間を過ごし、すっかり忘れて暢気にアイスクリームを食べる日もあって私は、たくさんの矛盾の中を生きている。

そして、時々生きていていいのだろうかと不安が襲う。

きっとホルモンバランスが崩れてしまっただけって、ポジティブに捉えても、どうしようもなく沈んでしまうのだ。

そんな時、ふと逆の立場だったらと考える。

何かを求めるだろうか?

なにもなくてもただ生きていてほしいと願うんじゃなかろうか。

その子が純粋にやりたいことをして、幸せだと思えたらそれでいいと思うし、
私、同様にどうしようもなく追い詰められてしまうなら「そのままでいいよ」といって抱きしめたい。

ウチには年老いた犬がいる。
彼女は、綺麗なロシアンブルーの瞳をしていた。
なのに白濁して今はほとんど見えなくなった。

見えていない中、彼女は光や匂いの感覚をたどって過ごしている。

時々、私の足にぶつかっては驚いて老犬とは思えないくらいの元気さで飛び跳ねる。

そしていつでもくっつかせろとせっついてるのに、こちらから抱きしめると抱っこはやめろと跳ねのける。

すこし撫でるのはOKみたいで、撫でると「ぶふーっ」って何か云いながら目を細める。

そうやって彼女はそのまま、あるがままでここにいる。

きっと私たち人もそんなんでいいんだと思う。

*なんだかどんよりした文章を書いてしまい、こんなんじゃよくないねと思って修正しました。
先ほど書いたnoteを読んでくださり、スキを押してくださった方々ごめんなさい。
そして温かく見守ってくれたことに感謝します。












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