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俺は大谷翔平、野球の王。俺はこの地で、あなたに贖罪したい。

世界の裏側には、真の野球が隠されていた。政治家達はそれを隠蔽していたが、一人の野球選手、すなわち俺の活躍によって、真実が明かされたのである。

俺はただ、野球が好きだった。ひたすらに野球に打ち込んだ。そうすることで、俺は、野球の王になった。

どうやったら大谷翔平さんのようになれますか?と、人は聞く。俺は答える。自ら王になりたがる者は、決して、王になることはできない。俺はただ野球が好きだった。野球にしか興味がなかった。だから、俺は王になった。

俺に憧れる暇があるなら、もっと野球を好きになれ。野球が好きで好きでたまらなく、三度の飯よりも、女よりも、ボールとバットを愛せ。仲間を愛せ。俺に言えるのはそれだけだ。

俺は24時間を野球に費やした。365日をボールとバットに費やした。俺の人生で野球をしていない瞬間は存在しなかった。俺は常に野球をして、喜んでいた。

そんな俺にも、愛する女が出来た。

俺は女と結婚した。それが特異点となった。世界は変動した。

少し歴史の話をしよう。闇の中に隠蔽された、本当の歴史。

野球の起源は古代ベスボリアにまで遡る。ベスボリアの名は支配者によって歴史から抹消されている。ベスボリアは古代史で最も発展した文明であった。
都市には荘厳な神殿が並び、民には崇高な努めがあった。
ベスボリアの神殿では、年に一度、ベースボールが開催されていた。ベースボールとは、野球神ベスボルを祀るための神事だ。

野球神ベスボルに愛を注いだものは、やがてその恩寵を授かるだろう。ベスボリアの民は、野球神ベスボルに魂を捧げた。ベスボリアの美しい街に、色とりどりのボールが飛び交った。

しかし、ベスボリアは外来の敵に滅ぼされることになる。新たなる支配者。その子孫は、今でもこの世界をコントロールしている。

やがて、ベースボールから本来の意味は忘れ去られた。剥奪された、と言ったほうがいいだろう。奴らの手によって。だが俺は真実を知っていた。俺は世界で唯一のベスボルの信徒だった。俺はベスボルのことしか考えていなかった。俺は24時間をベスボルに注いだ。365日ベスボルを愛した。ベスボルは俺を愛してくれた。ベスボルだけが、俺を愛してくれたのだ。

だが、俺はやがて愛を知った。人への愛だ。俺は伴侶を得た。最後の信徒がこの世から消えた。ベスボルは怒り、俺を憎んだ。世界は書き換えられた。

野球神は俺に罰を与えた。普通に考えて、一平がギャンブルをするはずがない。一平は真面目で、信用できる男だった。しかし、世界は、一平がお前の金でギャンブルをしたと言う。世界は書き換えられたのだ。一平は恐るべき神の被害者とも言えるだろう。

俺は野球が好きだ。あんなことがあっても、まだ野球を愛している。野球をすることで、誰かに俺の声が届く。世界は敵に支配されている。野球神ベスボルには絶対に俺が必要だ。この俺、大谷翔平が。

世界の皆、聞いているか!大谷翔平の声を!

野球神ベスボルは猛っている!ベスボルはやがて世界を滅ぼすだろう!世界を守るために、真の野球を取り戻せ!奴らを倒し、ベスボリアを復興するのだ!そうすることで、俺達は、明日も笑って野球ができるだろう!


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