緋田和美 Kazumi Aketa

北海道函館市の鮨ひろ季 女将18年┃酒匠 ┃名誉唎酒師 ┃日本酒講師 お菓子教室を主催…

緋田和美 Kazumi Aketa

北海道函館市の鮨ひろ季 女将18年┃酒匠 ┃名誉唎酒師 ┃日本酒講師 お菓子教室を主催┃全国の日本酒酒蔵を巡っています┃おつまみや料理好きが高じてチーズの資格を取得┃CPAチーズプロフェッショナル認定講師┃日本酒WEBライター┃酒に飲まれない飲み方教えてください

最近の記事

飲食業界の危機と未来の経営戦略          (おまけ:私が飲食を去る本当の理由)

飲食業界は多くの挑戦に直面しており、これからの経営にはさらに細心の注意と戦略が必要です。 昨日のテレビニュースで取り上げられた、6月からの電気料金の再値上げは、飲食店にとって大きな負担となります。 夏場のエアコン利用増加による電力消費の増大は、特に冷蔵庫などハイパワー機器を多用する飲食店にとっては、経営の損益分岐点を押し上げる一因です。 例えば、昨日報じられた客単価2000円のハンバーガーショップの経営者は、高騰した経費を価格に上乗せせず、お客が少ない時間帯にはエアコン

有料
100〜
割引あり
    • 億円プレイヤーたちの学びと成長:輸出ビジネスの先進戦略

      先月、シリコンバレーからクライアントが一時帰国していたので同志7名で集まった。銀座の焼き肉屋の個室でメモ取りまくり。 私は、支援先の伴走者として参加(内クライアント3名) 他のメンバーは輸出業を主体としていつ人たち。 輸出メンバーは29歳社員3名で7億円、30歳夫婦2人で3億円、パート2名で4億円、たった一人で1億円の売り上げを上げていた。 テーブルには強者がずらりと揃っていた。全員、独学でモノづくりをして輸出をしている。少人数で「億円」を達成できることがすごい。参加条

      • 知財のプロフェッショナル:モノづくりユニクロからエルメスまで

        ビジネスパートナーでもある弁理士と朝ミーティング。 (弁理士ってあまり馴染みのない仕業かもしれないので下記に説明書き) 弁理士とは 弁理士の仕事は知的財産権に関連する業務が中心で以下は、弁理士の主要な業務内容の一部 特許出願: 発明や新技術の特許出願手続きを代行し、特許庁とのやり取りを行います。発明の内容を詳細に記載し、適切な特許請求の範囲を設定します。 商標登録: 企業や個人が使用する商標の登録手続きを行います。商標の使用可能性や類似商標の調査を行い、登録手続きを進

        • 飲食業を卒業します

          飲食業にいるとリアルタイムでテレビを見たりする事は出来ないけど最近、結婚した大谷選手がやたらと気になり、お似合いの奥さんで素敵だなあとネットニュースで大谷選手を見ていた。今回、通訳さんの件で大事件に巻き込まれて大変だな。才能溢れる人が他人に足を引っ張られて、ストレスを抱えて仕事に影響がでるなんて可哀想。全く関係ない私も心がざわざわ。 飲食業をやめたら19時に家にいて(飲食業ではあり得ない)テレビを見たりして、タレントさんを見て、あの人はああだこうだ。なんて言ったりする普通の

        飲食業界の危機と未来の経営戦略          (お…

          日本の商標登録

          ビジネスパートナーの一人が、特許、商標登録の専門家の弁理士で日々、ミーティングの会話に商標の話が入ることが多い。 ここ最近のアルコールに関する商標や特許について調べてみると大手メーカーの「ワイン風味飲料」「ノンアルコールワイン」について多かった。日本はアルコール消費量が少ない方に針が大きく傾いている。理由は昭和に比べるといくつもある。 日本酒に関した商標、特許申請は「酒の識別方法」など東北の某大学がいくつか申請していた。面白かったのが焼酎の申請は、九州の大学だったこと。地

          私たちの次章と新しい冒険について

          この度は、私たちが新たな旅立ちを迎える節目にあたり、皆様へ心からの感謝と重要なお知らせを共有させていただきます。 20年前、20年店を継続させようと夢を抱きスタートした鮨ひろ季は、 皆様の変わらぬ支援と愛情に支えられ、多くの思い出と共に成長してきました。 この長い間、皆様と共に過ごした時間、笑顔、そしてご支持は私の人生の中で最も価値のある宝物となりました。20年間、店を継続し昨年、夢を達成しました。 大将は20年間の努力と情熱の後、手の痛みによりこれを機会に事業の次章

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          2024年最新: AIによって影響を受ける業種と未来の仕事

          私は鮨屋の女将43歳。20年店を営業しています。 二代目とかではなく初代の開業組。23歳から店を切り盛りしていました。 大将は現在49歳です。 20年間、私たちは鮨の伝統を守りながら、美味しさと技術を追求してきました。鮨屋としての日々は、常に学びと研鑽の連続であり、私たちの店はその哲学を体現しています。コロナ期間中に私も新たな学びの旅に出ました。それはAI、つまり人工知能の世界です。 どうしてAIを見つけたのか、生成AIに出会ったのかは覚えていません。 興味から自然と繋が

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          動画生成AI「Sora」に興奮 鮨屋からテクノロジーの世界へ

          私は20年以上にわたり、寿司屋の女将として働いています。 しかし、コロナ期間で自宅で仕事をする時間が増えて、最近私のキャリアは大きく変わりました。 生成AI技術を活用して、ECの商品企画、画像作成の仕事、カタログ製作、そしてパッケージデザインの仕事を始めました。この記事では、私がどのようにして鮨の伝統の仕事からテクノロジーの世界へ飛び込み、毎日を新たな発見と喜びで満たしているかをお話しします。 伝統からの出発 20年間、鮨屋の女将としての仕事は、私にとって大きな仕事であ

          動画生成AI「Sora」に興奮 鮨屋からテクノロジーの世界へ

          観光地の裏側:ハワイと函館を比較してみた

          私は鮨屋を開業して21年が経ちました。2003年に「鮨ひろ季」を開業して順風満帆に今まで営業を続けられた。 昨年は、コロナ融資と呼ばれる不意に借りることになった3000万円の融資も全て返済した。今は無借金になったのが心から晴れ晴れしい。 飲食店でコロナ融資を返し切れたのは奇跡かもしれない。 だけど、協力金と言う名目で国からお金が振り込まれた都心の飲食店は借金なんかしたのだろうか。(詳細は当人たちがほとんど口にしないので分からない) 地方の飲食店なんか、協力金をもらえる期間

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          ワンオペ店主のための革新的コンセプト小さな店舗、大きな可能性

          コロナウイルスの流行期間中、飲食店の経営者からの相談が増加しました。売上や利益について、詳細にわたって打ち明けてくる方もいました。 多くの飲食店経営者は、以前のように売り上げを回復させたい、または新しいサービスを導入して顧客を増やしたいという願望を持ちつつ、現状に不満を抱いていました。 最初は私のアドバイスが無料であると誤解されて何時間も話を聞いてあげたこともあった。あまりにも時間をとられることから現在ではコンサルティングとして話を聞いてアドバイスをすることにしました。2

          ワンオペ店主のための革新的コンセプト小さな店舗、大きな可能性

          コロナを経て大魔神になった私

          コロナウイルスの世界的な流行は、私たちの生活を根底から揺るがしました。それは私たちに多くの試練と困難をもたらしましたが、同時に多くの人々が自分自身の強さを発見し、新たな可能性を見出す機会ともなりました。私もまた、この大きな変化の波に乗って、新しい時を迎え、人として強くなることができました。 コロナ期間中、私は多くのことを学びました。それまでの生活が一変し、不安定な状況の中で私たちは新しい生活様式を模索し、適応していく必要に迫られました。自宅で過ごす時間が増え、対面でのコミュ

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          好きな仕事を通じて毎日を充実させる方法

          久しぶりにnoteを更新します。ここ最近は、様々な経験を通して新しい仕事もたくさんこなしています。 今回はそれらを少しだけ共有できればと思います。 21年も鮨屋の女将をやっていると、勝手にパソコンができない人認定をされていることが多々あり 「本当に女将がやっているの?」と疑いの目を向けられることがあります。 若いころはグラフィックデザインの専門学校に通っていたので、デザイン歴は結構長いです。 下の画像はつい最近のお仕事です。 こちらは大人の雰囲気があるワインバーのワイン

          好きな仕事を通じて毎日を充実させる方法

          できる大人は鮨がすき

          2冊目の鮨本を出版しました。 今回も、暖簾の裏側から寿司屋の内情をレポートしました。 飲食店には、店側とお客様側で思っていることや考えていることに違いがあります。 女将歴20年の私が書くのだから、やっぱり暖簾の裏側を書くのが一番、誰かのためになります。 鮨屋に10回行く前に先ずは、読んでくださいな。安心して過ごすことができますから。 今回は日本酒についてふれています。日本酒は、私の本業ともいえる領域なので、日本酒仲間が見たらもしかして賛否両論あるかもしれません。 でも

          できる大人は鮨がすき

          本田圭佑さんのラーメン論争:飲食店側の見解

          サッカー本田圭佑さんがTwitterで 「ラーメン屋。あの美味さで730円は安すぎる。もうちょっと値上げするべき。ってか色んな業界がもう少し値上げするべき。高すぎるか安すぎるかの両極になり過ぎ。次ラーメン食うときは2000円支払います。必ず。」 そうつぶやいた事で炎上したそうです。理由は ①700円のラーメンを食べられない人もいるのに! ②お金持ちだから他人の気持ちなんてわからないでしょう! ③金銭感覚が違う人と庶民を一緒にしないで  など多くの意見がありますが、

          本田圭佑さんのラーメン論争:飲食店側の見解

          休みのお知らせ

          8/29から9/2まで休ませていただきます。 土曜日9/3から通常営業です。 私は、広島県にある「酒類総合研究所」に入寮し清酒官能評価セミナーを受講してきます。 清酒に関する官能評価の専門家(清酒専門評価者)の認定に挑戦します。 「酒類総合研究所」は財務省所轄の酒類に関する研究機関です。 日本酒の権威あるコンクールの 「鑑評会」もここで行われます。 この清酒官能評価セミナーは年間20名にしか参加許可を出さず、 参加者は、国税局の鑑定官、各県の醸造の先生、酒造場の杜氏や酒

          休みのお知らせ

          ずっと前の野村沙知代さんと私

          そういえば、私は東京のグラフィックデザイン専門学校に通っていた。 その頃、アルバイトをしていたデザイン事務所の仕事で、野村沙知代さんと 雑誌の対談がありました。もうずいぶん昔の話で雑誌の名前すら忘れてしまった。たしか大人の女性が読む高級雑誌だったと思う。 事務所の仲間は誰も野村沙知代さんの対談相手を引き受けず、 一番若手の私が餌食になった。 あの頃の沙知代さんは全盛期でかなり辛口で沙知代の黄金時代。 私も若かったしバッシングされても別にいいや、はい、どうぞ。的な軽い感じ

          ずっと前の野村沙知代さんと私