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蛸壺やはかなき夢を夏の月

蛸壺やはかなき夢を夏の月


 私の俳句では、もちろんない(笑)。
 かの松尾芭蕉先生の詠まれた作品である。

 明石市民としてはすっかりお馴染みの「蛸壺」に、タコが潜り込んで、夜空に浮かぶ月を見上げて夢をみている。うつらうつらしてるのかな。明日になれば、水揚げされて、殺されてしまうことも知らずに。(余談だが、タコも夢をみている可能性があるらしい。レム睡眠に似た睡眠段階があるんだって。)

 そんな句牌が、明石市立天文科学館の北側、柿本神社の鳥居の前に設置されている。そこで咲き誇る桜もまた、殺されるわけではないけれど、来週にはもうすっかり散ってしまっているだろう。

 はかなさを詠んだ句と、はかなき桜と。

 はかないからこその美しさ。

 殺される運命にある、はかなきタコ。実は大好物である。
 ・・・なんだか、玉子焼きを食べたくなっできたよ(笑)。

 柿本神社に参拝したら、結婚式が行われていた。土日祝の外出はあまり好きではないのだけど、神社参拝に関しては、結婚式やご祈祷の遭遇率がぐぐっと上がるので、なかなかいいもんだなぁと思っている。

 ずっと「はかない」話ばかりしてきたので、ちょっと申し訳なく思ってしまうが(苦笑)どうぞ末長くお幸せに、と願わずにはいられない。

 今日は、幸せのご相伴にあずかりました。

 お天気もよく、桜もまだまだ美しかった。素晴らしい一日に、感謝。

 還暦まで、あと418日。

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