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子どもは親を、越えていく。 絵本『おかあさんはね』

こんばんは。
お読みいただきありがとうございます。

4歳2歳男の子の母。
毎晩絵本を読み、子どもたちとたくさんたくさん楽しんだり救われたりしながらも、
一筋縄ではいかない子育てに
日々奮闘しております…!!!

さて。
少し前のおはなし。

仕事の中で、若い男の子とそのお母さまとお話する機会がありました。
優しそうな息子さんと、明るいお母さま。
とてもいい雰囲気の親子。

こちらの話を、相槌を打ちながら
丁寧に聞いてくださりました。

その中で、ん?と思ったことが。

お話の途中で、お母さま、
息子さんに向かって
「あんた!これは〜〜〜で、◯◯◯ってことやで!!!」
と、
10歳くらいか、よく言っても中学生くらいに言うような口調(私にはそう聞こえた)で、

息子さんにお話(というか指示?)をされたのです。

私の印象では、
親子お二人とも、同じくらい、
私の話をわかってくださっているように感じていたので、

失礼ながら、

その補足、なくても大丈夫やったんちゃう?

と思いました。

そして、
お母さま、息子さんを小さいままだと思ってるんじゃないかな、と。笑
息子さん、若いと言っても大学生。
もう、親並みかそれ以上に、いろいろなことを理解できるはずです。

…これ↑、本当に親御さんあるあるだと思うんです。
子どものこと、ついつい、いつまでもちっちゃい子みたいに思ってしまうってやつ。

私の父は、私が出産して長男を抱っこしていると
「子どもが子どもを抱っこしとる!!!驚」

とか、(この時点で、私アラサー。笑)

私が長男に「お母さんが…」とか言うと、
「ん?ああ!お母さんってお前のことか!!」
とか言ったりしてたし。笑

母は母で超心配性で、

うちの子が熱を出そうものなら、
どう?
熱は下がった?
ごはんは食べれてる?
機嫌は?
とか、3時間おきくらいにLINEがきたり、電話かかってきたり。笑

何かあればいつでも駆けつけてくれる母、本当にありがたいと思いつつも、
そんなに心配せんでも…と文句言ってしまうこともあります。
(こんなこと言ったら親不孝者?わがまま?贅沢言っている?…ハイ、その通りでございます。汗)

お父さん、お母さん、
私、もう大人。
なんならもうオバチャンなんやけど。
知ってた???

と言いたくなることが、たまーに、年に数回くらい、あります。笑


子どもはいつか、親を追い越す。
と私は思っています。

…じゃあ私が両親を追い越しているのかと言うと、
私自身がまだまだ頼りなくて、
全然追い越せていないような気もするのだけど、

それでもやっぱり、子は親から独り立ちして、
親を越えていくものかなと思います。

少なくとも、自分の子には、
自分よりも大きな存在になってほしいな◎と思います。

この俺を!越えてみよ!!!
ロロノア・ゾロ!!!!!

…って鷹の目・ジュラキュール・ミホークが言ってませんでした?(アニメワンピースのおはなし)
そんな感じです。
(私は全然鷹の目みたいにすごくない。笑)


が。しかし。
いや〜私、20年後、冒頭のお母さまのように、
なってないかな。
…なってるかもね?
…なってる気しかしないね?笑

気をつけないと。

あ、でも。
ちなみに、冒頭の親子、
お母さまがあれこれおっしゃっても、
息子さんは落ち着いて穏やかに返事されていました。
…まあ、お母さまも、そんなにキャンキャンわーわー言っていたわけでもないし。
信頼関係がしっかりできてそうだな〜◎と思いました。

この際、大人になった我が子に小言を言うか言わんかはもうどっちでも良くて、笑

子どもが大きくなっても、自分の庇護下にあるように考えるのか、

子どもは自分を越えてどんどん成長して大きくなっていくものと考えるのか、

そこの違いは、結構大きいかな、と思います。

子どもを信頼できているかどうか。
子どもが巣立っていくのを見送れるかどうか。

きっと冒頭のお母さま、根っこのところでは、
息子さんを信頼されていることと思います。

*****

さて、我が息子たち、4歳と2歳。

当然まだまだ私たち夫婦の庇護下にあります。

が。
数日前のこと。

長男と保育園でのできごとを話していると。

長男「あのな、モクソーしてな、それからな、、、」

モクソー????

はて?

滑舌の悪い長男のこと、
(この少し前に、「バスボム」って言ったのが、私には「マシュモム」と聞こえていたので
お風呂=バス なんだよということを教えた)

また何か言い間違いかなあと思ったけれど。

「ちがう!!!
も、く、そ、う!!!」

と言い張るし、
どうも話を聞くと、
「もく」は「黙」
「そう」は「想」っぽい。

黙想という言葉があったとしても、
まあ不思議じゃないよな。
と思って調べてみたら。

だまって考えにふけること。黙念。黙思。黙考。
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四一「沉思黙想(モクサウ)して侯と婢の談を聞かず」
https://kotobank.jp/word/黙想-645346

うわー!!!あった!!!!!
しかも100年以上前からあった言葉なのね!
私が無知なだけなのね…

ちなみに、瞑想との違いは、
瞑想は雑念を取り払って無になるとか、1つのことに集中するのに対し、

黙想は、心を落ち着けて、自分の意識に深く入りこみ、さまざまなことに思考を巡らせたり、心を整理したりすることだそうです。

園では、
長男「めをとじて、かぜのおとや、くるまのおとにみみをすますの」

とのことで、
(黙る、というのを↑こういうふうに先生は表現されるのね、とびっくり!詩人みたいで素敵◎)

まあ、とりあえず目を閉じて黙っているだけかもしれないけど、

保育園ってなかなかガヤガヤしているイメージだし、
家にいる時間もドタバタうるさい賑やかなので、
そういう時間を取り入れてくれることは、きっと子どもたちの貴重な経験になっていることと思います。


ハイ、4歳に日本語を教えてもらった母でした。汗

もう、私の知らない世界にいる息子。

どうぞどうぞ!どんどん新しい世界へ行ってらっしゃいませ◎
そして母にも教えてくれ!!!笑

…と心の一部で思いつつ。

まだ遠くへ行かないで。
…とも、思いつつ。

厄介な親心です。笑

*****

絵本の紹介は考えていなかったのだけど、
ここまで書いて、思い出した。

『おかあさんはね』
文 エイミー・クラウス・ローゼンタール
絵 トム・リヒテンヘルド
訳 高橋久美子
出版社 マイクロマガジン社

おかあさんはね https://amzn.asia/d/cSsiA9n

ここに

いまはまだ ふかいところに いかず
おかあさんの そばで わらって いますように
本文より

というのがあって、
その意味が、
今まであんまりピンときていなかったのだけど、

今回ここまで書いてきて、
ようやく腑に落ちた気がします。


どこを切り取っても素敵な絵本◎
私はとても好きです。

でも息子たちの反応は微妙。
…そんなこともあります。
そして、この微妙な反応が、ある日急転したりして。
そんな日が来るかもしれないし、来ないかもしれない。

翻訳をされている高橋久美子さんは、
チャットモンチーの元ドラマー。
ご自身でも絵本を書かれています◎

*****

最後までお読みいただきありがとうございました。
小さな幸せがあふれる毎日でありますように◎

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