見出し画像

【読書録】『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』

こんにちは。
お読みいただき、ありがとうございます◎

さて、先日読んだ本。

kindle unlimitedで読みました。

さてさて。
大切だと思った箇所が、めちゃくちゃたくさんあったようで。
めちゃくちゃ線を引いております。
…どこを切り取って書こうか。

まずはタイトルから↓↓

叱らなくていい子育てとは

適切な関わり方を知ってさえいれば、子どもは何も叱ったりお説教をしなくたって、きちんとルールを守ったり人に優しくできる子に十分育っていけます。 「叱らない子育て」とは「子どもを叱ってしつけていく」のか「一切叱らないで子どもの好きにさせる」のかといった問題ではなく、養育態度として安易に「叱る」を多用しない子育てなのだと知っておいてください。
本書 P24

「叱らない」子育てでは、ない。
「安易に叱る」を多用しない。

…これはグサっときます。

子どもが何か、こちらが困ることをしたとして、
困るから怒ってしまうんだけど、
よく考えたら、自分の心がけや行動次第で、
そもそもその事態を避けられたんじゃないの?
怒らなくてもよかったやん。

…ということ、よくあるのは私だけ?
いや、多分そんなことはないはず。

叱る前に、打つ手はいろいろあるはず。
須賀さんは、それを「適切な関わり」とおっしゃっています。

また、「叱る」ことはクセになる、ともおっしゃっています。
…またまた耳が痛い。泣

子育てで一番大切なのは「受容」

これまでの子育てでは、この「受容」というものはあまり気にとめられていませんでした。  おそらくは、さほど意識をせずとも問題なく子育てが進んでいくような状況というものが、多くの人に当たり前にあったのでしょう。  しかしいまでは、核家族化、子育ての密室化(子どもに関わる人が母親だけという状況)、夫婦共働き、保育の長時間化、地域とのつながりの低下などなど、「受容」というものを意識しなくては済まなくなっている現実というものがあります。
本書P63〜64

甘えを受け入れることも、可愛いねとか大好きだよと伝えることも、全部「受容」。

あなたの存在そのものがOK◎ということを、
子どもに伝えていく全ての手段が
この「受容」に当たる、と私は解釈しました。

それができた上での、しつけ。教育。

面白かったのは、「受容」という字面とは裏腹に、
大人の方から積極的に、
あなたの甘えを受け止めますよ〜!!!
という雰囲気を出すことが必要
だ、ということ。
積極的に、です。受け身ではないのです。

…これは、長男の子育てを通して、本当に感じたこと。

抱っこ抱っこ!って言わへんから、抱っこせんでいい。
…では、ない。

例えば、有効なのは大人が両手を広げて、子どもが走って大人のところに来たらぎゅっと抱きしめて抱っこしてあげるというような遊びです。このような遊びは走れるようになってきた一歳児や二歳児は喜んでしてほしがりますね。
本書 P69

こういう「可愛い甘え」をたくさん出させてあげると、気持ちに余裕が出てくる。
でも、そうじゃない子は、「可愛い甘え」を通り越して、ゴネたり、わがまま言ったりに繋がっていく…

ゴネやわがままになっちゃったら、、

そんなとき僕がよく使うのは「素直に甘えなさい」という言葉です。
本書 P71

可愛い甘えの方へ誘導するのですね。

ゴネやわがままの根本にあるのが「甘え」「かまってほしい気持ち」だということ、
どうしても忘れがち。
だってそういうときは、大人の方にだって気持ちの余裕がないんだもの。
子どものゴネやわがままがひどいとき、意識していきたいものです。

「甘え」と「甘やかし」の違い

「甘え」と「甘やかし」の簡単な見分け方ですが、大人も本心から気持ちよく受けられることならばそうそう「甘やかし」にはなりにくいですが、大人が「イヤイヤ」「無理して」「本当はさせたくない」などと思いながら子どもの要求に応えたり、与えてしまうことは「甘やかし」になってしまうでしょう。
本書 P75

↑↑この記述も面白かった。

私は元々、物質的なもの(おやつとかお小遣いとか)に関するものは「甘やかし」と思っていましたが、
そうではなくて、須賀さんは、大人の気持ちの方にフォーカスしています。

…ただ、子どもの可愛い抱っこ抱っこ〜!!!だって、
大人が疲れてて気が乗らんこともあるでしょ。
でも、いつもいつも拒否することはできないと思います。

だから、大人自身の日々の頑張り・大変なこと・つらいこと…
そこもちゃんと他でもない自分自身が「受容」して、自分自身を整えていくことも必要かな、と思いました。

クッキー缶のおはなし

子どもによってほしい愛情の量は違うというおはなし。
それをクッキー缶に例えてわかりやすく記述されています。

ちなみに、この手の話は、私はいつも、
恋する女子高生みたいやな〜
と思っています。

彼氏とは絶対毎日メールや電話をしたい!!!
って人と、
え?別に3日くらい連絡しなくても平気やけど?
って人がいるのと同じように、

子どもによって、お母さん(お父さん)依存度が違うな〜って。

クッキー缶の話に戻って。
缶からあふれるほどクッキーをたくさん持っている子が、他人にも優しくなれる。

愛情を注いでも注いでも何だか満たされていなさそう…という子は、
そもそもの缶が大きい。
でも長い目で見て、投げ出さずに育てれば、人一倍優しい子になる。

そして、缶を満たすためには、当然「受容」が必要。

マイナスを減らす、より、プラスを増やす

「マイナスの関わりを減らそう」という試み、それだけでは改善できるものではないのです。  叱ったり、怒ったりを無理に無理を重ねて減らそうという努力をするよりも、その分の関わりのパワーを、くすぐりのような、簡単だけれどもプラスの積み重ねに使っていくほうが、スムーズにいきやすいことと思います。
本書 P111

くすぐり、これは本当効果絶大◎

私はよく子どもに文句をタラタラ言いながら、子どもにこちょこちょして、みんなで笑っておしまい。
っていうのを、よくやっています。

…文句を飲み込むのも難しい私。笑

そして、これは子育てに限らず、生き方全部に繋がることじゃないかな、と思います。

マイナスを減らす!!!と意識するのは、
結局それだけ自分の中のマイナスの存在を意識することになってしまうので、
実際それだけでマイナスを減らすのは難しい。

それなら目線を外して違う試み(プラスのこと)をして、
プラマイゼロないしトータルプラスを目指す方が、
成功率が高そうな。

そうやっているうちに、
あ、そういえば、マイナス減ってる!!!
ってなるのが理想。

*****

まだまだ他にも素晴らしいことがたくさん書いてあったのですが、
ひとまずここまで。

子育て中、孫育て中の方、是非お読みください。

*****

小さな幸せがあふれる毎日でありますように◎

この記事が参加している募集

読書感想文

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?