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小説『明鏡の惑い』第二十二章「秋晴れの野に」紹介文

 中学校では英語暗唱大会が開催される。
 2年生からは悠太郎が、3年生からは留夏子が、学校を代表して郡大会へ送られることに決まった。
 (1年生からは、かつて空手道場で悠太郎を困らせた美帆が選ばれた。)
 3人は放課後の英語練習に励む。
 静けさを味方につけるような話し方をする美帆の正体を、留夏子は掴みかねているらしい。
 かつては空手一筋だった美帆の変わりように、悠太郎は驚いていた。
 郡大会を明日に控えた夕方の帰り道で、留夏子は株式会社浅間観光のことを聞いたと悠太郎に話す。
 先代の社長であったオーナーの個人的な事情によって、浅間観光は廃業されようとしていた。
 地域の荒廃をもたらす愚行に憤った留夏子は、祖父母を動かして開拓農家の声を集め、廃業を阻止しようと画策する。
 郡大会での発表が終わった後の昼休みに、留夏子と悠太郎は青空の下で何を語るのか――。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/703314535/113741973

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