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神戸の福祉施設が重度心身障害児者向けのアウターを開発。クラウドファンディング実施中。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、重度心身障害児者という方をご存知ですか?

重度の知的障害と肢体不自由とが重複した状態を重症心身障害といい、その状態にあるお子さんを重症心身障害児と呼んでいます。

さらに大人になった重症心身障害児を含めて重症心身障害児(者)と呼ぶことに定義しています。

この障害の方は介護をする上で、衣服を着せるのも難しかったりしますが、2023年に入り、その方たち対象のアウターが作られ、現在クラウドファンディングを実施しています。

重度の知的障害や肢体不自由のため、介助が必要である重度心身障害児者向けのアウターを、重度心身障害児者の人たちが利用する、兵庫県神戸市北区しあわせの村にある医療・福祉施設「神戸医療福祉センターにこにこハウス」などが開発しました。

重度心身障害児者が車椅子などに乗った状態であっても、介助者が脱ぎ着を行える構造で、生産販売へ向け、2023年10月23日までクラウドファンディングを行っています。

今回は開発されたアウターに託した想いなどを説明させて頂きます。

重度心身障害児者のアウターってどんなの?

画像引用・参考:バギーや車椅子に乗ったままでもさっと着脱できるアウターを作りたい! READY FOR

重度心身障害児者向けのアウターを開発したのは、同「神戸医療福祉センターにこにこハウス」の河崎洋子院長や甲南女子大学の八木麻理子教授、島根県にある福祉・リネンサプライ業の岩多屋です。

重度心身障害児者は、手などの関節の変形などで、衣服を脱ぎ着する時に骨折する可能性もあります。身体に適したアウターがほとんどなく、親御さんや介助者も着替えをする上では細心の注意を払うことが必要です。重度心身障害者の患者さんの診療を担当する河崎院長と八木教授は「もっと簡単に重度心身障害児者の方たちでも脱ぎ着ができたら良いのに」と思っていました。岩多屋からの声がけに賛同してアウターの開発をスタートし、およそ3年を要して完成させました。

アウターには伸縮性を持つ素材を使いました。バギーや車椅子に乗った重度心身障害児者の前からアフターを着せて袖を通し、首の後ろの面にあるファスナーで留めます。そして、腹部に当たる箇所にはファスナーがあって、衣類を上下に素早く切り離せる以外にも、胃ろうにも対応可能です。

参考:車いすのまま着替えOK、障害者向け衣類 神戸の福祉施設など開発 生産販売へ資金募る 神戸新聞NEXT(2023年)

アウターを着てみた女の子のお母さんは「身体を起こさなくても着用できますし、とても便利なアウターだと思います。生地も暖かく、バギーに適したカタチなので、寒さ対策もできると思います」。

八木教授は「アウターがユニバーサルなカタチなことで、重度心身障害児者や高齢者など大半の人にも対応可能です」と説明しました。

確かに今までこういうものがなかった。

重度心身障害児者の方たちに限らず、障害者の方向けのアウターって少ないです。内部障害だったら普通のでも着れますが、外部障害だったら普通の衣服はなかなか着れないと思います。

私の知り合いに人工関節の手術をした人がいますが、両足悪く、まだ手術を終えていない片足は、手術を終えたもう片足とバランスを取るために特注のサポーターをしているのですが、サポーターが大きすぎて、普通のズボンではサポーターを着けた足が入らず、少し大きめのサイズを買うしかなかったと言いました。

そういう人にも、このアウターだとサポーターが目立たず、良いんじゃないかと思いました。

私はこういうクラウドファンディングを紹介するしかできませんが、無事に販売できる様に、困っている人にこのアウターが届く様になって欲しいと思っています。

参考サイト


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