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スマホに使われる希少金属「レアメタル」を掘るために、ゴリラの棲む森が壊されていた!

こんにちは、翼祈(たすき)です。

日本にもゴリラの居る動物園は、幾つかあると思います。最近は動物園に行かないので、小さい頃過ぎて覚えていませんが、恐らく実物を観たことはあると思います。

ゴリラといえば、イケメンゴリラで知られるシャバーニが、記憶に新しいのではないでしょうか?

そんなゴリラですが、実はスマホと関係があり、スマホなどに使われる希少金属「レアメタル」を掘るために、ゴリラの棲む森が破壊され、個体数を減らしていることが分かりました。

ゴリラを助けたい、守るためにー。「スマホを回収しています」―。

京都府京都市左京区にある京都市動物園では、来園者などに不要となり、使わなくなったスマホやガラケーの提供を呼びかけています。同じ様な活動は東京・上野動物園や千葉市動物公園でも行われています。

今回はゴリラを守るために行われている、この社会福祉について説明します。

どうしてゴリラのためにスマホを集めているでしょうかー?

日本でゴリラを飼育している動物園は6ヵ所のみとなっています。その中の1つ、京都市動物園では4頭のニシゴリラが野生の棲み家である熱帯雨林をモデルにした施設で生活をし、市民らに愛されています。

そのニシゴシラの展示エリアの一角に、スマホやガラケーなどの回収箱が設置されたのは2023年9月のことでした。木箱に「野生のゴリラの生息地を保護するためにも、スマホ・ガラケーのリサイクルにご協力お願い致します」と記載されています。

京都市動物園によりますと、既に木箱の8割程度まで集まっています。SNSで活動について投稿すると、「郵送でも良いならば発送したい」「ぜひ協力したいです」と好意的なコメントが続々と届きました。

このスマホ・ガラケーの回収の企画は、京都府京都市下京区にある国際協力分野のNPO法人「テラ・ルネッサンス」と、京都市、上野動物園、千葉市動物公園、愛知県にある日本モンキーセンターの4園が連携して活動をしています。同じ様にスマホのリサイクルを来園者に呼びかけ、既に終了した上野動物園ではおよそ1ヵ月で222台のスマホ・ガラケーが集まりました。

どうしてスマホの回収がゴリラを守ることに結び付くのでしょうか?その謎を解く鍵は、スマホなどの製造に欠かせない希少金属「レアメタル」です。

「レアメタル」はスマホを始め、色んな電子機器に使用され、大きなニーズがあります。一方で産出国は限定されています。

国際協力分野のNPO法人「テラ・ルネッサンス」によりますと、野生ゴリラの生息地であるアフリカにあるコンゴ民主共和国は、コバルト、タンタルといった「レアメタル」が沢山埋蔵されています。先進国向けに高値で売れることから、権益を巡る反政府勢力の紛争が頻発に起こり、多くの住民が犠牲になっています。その上で、採掘でゴリラが棲む森林が伐採され、棲み家を追われ、個体数は減少しています。

そこで、国際協力分野のNPO法人「テラ・ルネッサンス」が着目したのが【都市鉱山】と呼ばれる、廃棄される電子機器に眠る「レアメタル」でした。

国際協力分野のNPO法人「テラ・ルネッサンス」によりますと、日本では1年間におよそ65万トンの小型家電が廃棄されますが、その中に含まれる「レアメタル」など貴重な金属は844億円相当にも及ぶとされています。

今回の活動では、回収したスマホ・ガラケーを1台30円でリサイクル業者に買い取って貰い、「レアメタル」をリサイクルします。「レアメタル」の採掘を抑制してゴリラの生息地を保護し、スマホ・ガラケーなどの売却の利益はコンゴの紛争被害者の支援に充てられるといいます。

参考:ゴリラのためにスマホ集めています…動物園「現実に気づいて」 毎日新聞(2023年)

京都市動物園の担当者は「ゴリラは皆さんに愛される人気の動物ですが、誰もがが気軽に持つスマホのせいで生息地が追われ、苦しんでいます。これを機に、知られていないゴリラの現実に気付いて頂けたら」と説明します。

京都市動物園では2023年12月27日までスマホ・ガラケーの回収を継続します。

ゴリラは、

みんなが知る生き物だと思います。画像検索をしていて当たり前の様に出て来ますし、動物の名前を言う時、挙げやすい動物だと思います。

スマホなどが開発されてから、随分便利な世の中になりました。でもそれがゴリラという生き物の棲み家を奪っていた。便利さと紙一重の社会問題

スマホは私も記事を書く上で、情報収集するためには大事なツールです。それがゴリラを脅かしているなんて、想像を絶します。

それでもスマホのない時代にも到底まず戻れません。ゴリラの棲み家をこれ以上奪わないためにも、「レアメタル」のリサイクルが、誰でも取り組める社会貢献だと思います。


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