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同人誌制作記録2〜来訪した先は仕事編〜

前置き

 色々書きたいなぁと思ってたらもう五月になってしまったオチ……どうしてこうなったのか。申し訳ないです。リアルお仕事でかなり手こずっていたからです。もう少ししたら落ち着くのですがね…。
 などと言いながらも第二弾という事で、今年のスパコミで出した本について、宣伝ついでに記録をまとめたいと思いまっす。今回のサムネ絵もあくまでイメージというか、いやまぁぶっちゃけ山の話でもあったのでこれしかないだろうなと思ってお借りしました…山、いいですね。

本作品について

 という事で今回はこちら。コヤンスカヤ中心異聞帯側オールキャラ小説本『蒐獣演義』です。発行は上述通り2023年5月、何とかスパコミに間に合わせた一作です。
 お察しの通り、タイトルは『封神演義』をモチーフにしておりますが、中身の方は……というのはまた改めて後述で。今回は異聞帯を駆け回ったコヤンさんがメインヒロインという事で、こんなタイトルにさせて頂きました。当初から『もうこれしかないでしょ!』と思ってたので、ちゃんとした本になって良かったなぁと。
 表紙の方はマヒロタバさんにお頼みいたしました!可愛らしくも色気あるコヤンさんと裏表紙の彼……デザインも格好良いものに仕上げてくださりました!本当にありがとうございます……!全景は上のpixivサンプルページより御覧くだされ。

装丁・原稿設定

 原稿進捗・テンプレ設定は上記事より参照。もうちょっと色々書きたかったのですが、あまりに余裕が無かったので途中で断念しました……す、すみません……。
 その分は中身で頑張りました…!かなりたっぷりな感じで、これまでの経験も色々詰め込んでみました!タバさんにも色々とアイディア・ご協力頂いたおかげでめっちゃ良い本になりました。改めて感謝です…!
 折り返しの略歴も楽しかったですw本当に五年もやってたんだなFGO活動……そんな事をしみじみ思いながらの執筆でありました。
 心残りと言えば、やってはいけない所で誤字をやらかしてしまい……もう少し校正の時間を取りたかった……申し訳ない。

表紙
厚い
折り返し


本文(中国異聞帯の章)
本文(大西洋異聞帯の章)


カバー下(訳文は後述)

 今回の本の仕様はこちら。STARBOOKS様には入稿後のチェックでも本当に色々とお世話になりました……毎度ぎりぎりになってしまい申し訳ないです……次回はもっと気をつけます。(おかげで良い本に仕上がりました。ありがとうございます)
 今回は新書サイズ・240Pという事で本当に単行本じみたものになってしまいました……大分厚かったです。紙が厚い上、ノドの方がちょっと狭かったという心のこりもありますが、大分しっかりした本になったなぁという印象です。のんびりじっくり読んで頂ければ幸いです。


仕様

内容

 本作品につきまして、まずはこの上の本をご紹介しておきたいと思います。2022年3月春コミにて発行しました、コヤンスカヤ中心カルデア側・創作特異点話も含んだ短編集です。
 本作品はこの春コミで発行したかったものなのですが、冬の寒さとスランプで全く手が動かぬ事態になり、断念してしまい、書きかけ部分と急遽用意した小話「アララト・クレバス」との本に仕上げました。本当に申し訳なかったのですが、結果的に色んな方にお手に取って頂き嬉しく思ってます。ありがとうございました。
 「アララト・クレバス」の方については、「年末の襲撃後、北米大規模特異点(トラオム)前まで何をやってたかなぁ」みたいな妄想から始まった、ちょっとした小ネタのお話でした。ノリは原作のイベント特異点みたいなものです。スランプ中でしたが妄想の方は楽しかったので何とか書ききれました……よ、良かった……。(お前)
 名前の通り、トルコ領アララト山、ノアの方舟が漂着したと言われる場所に発生した裂け目(クレバス)に落ちたマスターを助けるべく奔走した光と闇のコヤンスカヤ、そしてツングースカ後に再召喚された太公望の小話になります。
 この話のオチはここでは語れない……というか結果的に、本作品・蒐獣演義を再執筆する時に「この特異点が重要な要素になる(出来る)」事が判明したため、がっつり本作品に取り入れてしまいました。
 さらにその後に配信された6.5章トラオム、7章ミクトランの展開がまたとんでもない事になったので、なんだかんだで「翌年のスパコミで出す事になって良かったのでは…」みたいな感じに仕上がりましたと……結果オーライだったのか、「春コミで出すのは時期尚早だったのだ……」という神の采配があったのかもしれません。そういう事にしときます。(いいのかよ)
 まぁそんな事もありまして、今回の本は「コヤンスカヤの異聞帯来訪録」、「異聞帯に関わった彼らの仕事の話」、そして「暇を持て余したにしてはやり過ぎた■■の遊び」、みたいな内容になりました。伏せているのはネタバレではあるのですが、多分色んな単語が入りそうです。よかったら是非とも本誌を御覧頂けば嬉しいです。

裏話

◎章立てとカバー下の漢詩について
 我有漂亮的杯子   (僕は美しき杯を手にしている)
 紅花散落水面上   (その水面には紅き花が散りばめられている)
 在黒暗一飲而尽   (真っ暗闇だが、杯を一気に飲み干してみる)
 果看到會更好吃   (あぁ。見る事が叶えば、更に美味かろうに)

 漢詩の訳文はこちらです。今回は本誌にもまるごと載せております。
 実は「今回の話のオチ」でもあるのでここでもあまり深くツッコむ事も出来ませんが、そんな内容です。(グーグル翻訳で色々と推敲してみましたが、間違ってたらごめん……)
 なお今回の章立ても「カルデア側の起承転結の4章、異聞帯の7章」という事で、こちらも七言絶句に仕立てました。大丈夫だと……いいな……。
 それにツングースカの封章、再録したアララト・クレバスの断章も含めると計13章という無謀な章立てになるのですが……これもまた一年かけて煮詰めた結果、上手くまとまった感じでもあります。
 いやまぁそれも本当は建前で、実際はACで出演したノアくんとミクトランのポカニキがあんな感じでなければこんな結末に漂着する事は無かったのですが、いや本当に結果オーライだし、私自身がきちんとスパコミに書ききってお出ししてこその一連の流れになると思ったので、4月はマジで死ぬ気でやってました……本当に出せて良かった……もうそれしかないです。はい。

◎作中のタイムテーブルについて

 作中でも参考にした時系列は上にまとめましたので参照に。自分用のメモではありますが、シナリオのあれこれから拾って整理しました。
 七章のミクトランについて、シナリオ全体の時系列がようやく判明したというか、ミクトランの一年テスカトリポカネタをやるためにこんな全体スケジュール立ててたのか……?という見立てが出来たのでまぁ。(本当のところがどうなのか分からないのですが、恐らくこれが正解な気がしてます)(そうだといいなの震え声)
 ただこれをまとめたお陰で今回のコヤンさん本もきちんとここまで書ききれた気もしてます。良かった……でもそのせいでミクトラン沼に浸かりすぎた気もする……す、すまん……。
 とはいえミクトランでもコヤンさんもちゃっかり出てきたし、すごく良かったなぁの気持ちで一杯でした。お陰でこの本でも最後の最後にあのオチを書くことが出来ました。こんな夢もあったら良いなぁ、なんて。

◎コミティアの持ち込みについて
 そして発行してから二日後、タバさんのお誘いを受けまして、コミティアの某編集部に本誌を持ち込みさせて頂きました。その節はご担当者様、ありがとうございました……!
 同人誌のお作法に浸かりまくってたせいで基本的な書き方が抜け落ちてしまったりと、色々ご指摘受けました。確かにそうだ……今回は群像劇チックなので主人公がわかりにくいよな……。とはいえ、あの場でここまで厚い本をじっくり読んでくださり感謝です。
 次回は自分のオリジナルも書いてみて再チャレンジしたいなぁと思ってます。そういう意味でも今回の本は本当に書ききり、本にして良かった一冊でもありました。

終わりに

 内容的には二部の総集編にもなりそうな一冊ですが、個人的には割ととっつきにくかった敏腕ながらもトリッキーなキャリアウーマンキャラ・コヤンスカヤをメインに据えるという無謀な企みでもありました。キャラ的には大好きなのですが、自分で書くとなかなか大変だったという……しかもあの太公望があぁいうキャラでもありましたしねw
 とはいえ振り返れば、執筆中も本当に色んな意味で勉強出来た作品だったなぁと思います。これからも自信をもって推していきたいですね。
 ただ最後の一つ……これだけは懺悔しておきます。
 今回の本の英字タイトルは「Lost Nine Drive」となります。誤字……大変申し訳ありませんでした……。(ついでに言うとノアの方舟も「旧約聖書」の方です。本当に申し訳ない)


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