「声優=影」という認識。
これは「私が(ごく個人的に)思う声優像」のお話です。
私、声優って「忍者」みたいなものだと思っていて(笑)
名も知れず、主君(作品)のために淡々と任務をこなし、時と場合に応じて華麗に七変化、多少の無茶振りも涼しい顔で首をコクリと縦に振り、見事成し遂げて見せる。
みたいな。
で、作品が世に出た後は、草葉の陰から様子を見守り、作品を楽しんでくれている人達を見てしばし喜びに浸り、また次の任務(現場)へ.....
みたいな。
かっこよくないですか?
基本的には誰にも知られることのない存在ですが、でも知っている人は知っている。
私、こういう「マニアックなかっこよさ」に憧れて、声優になろうと決めたんですよね。
それが、今からざっと32年前です。
当時はまだ、声優という職業は一般的に広く認知はされていなくて、アニメファンなら知っているというレベルの認知度でした。
アニメ雑誌でも買っていないと、声優の情報なんて入ってこない。(田舎だったこともあり)
ネットもまだ存在しなかった(というか、まだまだごく一部の人達だけのものだった)ので、「知る人ぞ知る」業界だったわけです。
そんな当時から現在まで、私の「声優=影」という認識は変わっていません。
現在は、声優といえば「アイドル/タレント系」と認識している人が多いですし、それが正解とされている場合も多いです。
でもね。
そんな時代であっても、やっぱり「影」として日々様々な器(キャラクター)に身を投じるのは、とても面白い。
名 前 (顔) が 売 れ な け れ ば
意 味 が な い 。
そう認識している人もいると思いますし、そう言われたこともありました。
確かにそうだなと思って、名前が売れるよう、アイドルやタレント的なことができるよう、頑張ってみた時期もありました。
でもね。
やっぱり無理でした(笑)
影が表に出たら、それはもう影ではなくなる!
影が光の真似をすると相殺されて消えちゃうし、マニアックではいられなくなる!
それは困る!
というか、そもそも(自分にとっての)声優って何やっけ?( ゚д゚)ポカーン
思い出して!
しっかりして!
みたいな(笑)
そんな「声優=影」という認識にこだわり続けてきた私は、現在この仕事一本で生活しています。
(このコロナ禍で今後どうなるかはさっぱり分かりませんが(ヽ´ω`))
『声優、それは影の俳優である』
これって、たくさんある正解の中の一つとして成立するんじゃないかなと、改めてそう思います。
さて、次回は何を書こうかなぁ(゜-゜)
何かリクエストなどもしあれば、コメントでどうぞ〜。
〜終〜
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