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タバコとお酒の不公平な注意書き~缶ビールにもデカデカ書くべき理由

今週のラジオトークのテーマは「お酒」です。

そんなわけでnoteでは、タバコが可愛そうというお話をします。

タバコには「吸うな!」というぐらいの勢いで注意書きがデカデカ書いてあります。

僕は思うのですが、だったらお酒にもデカデカ注意書きを書くべきと思います。
なんでしないのでしょうか?

タバコは体にどのくらい悪いのでしょうか?

  • たばこの煙には、ニコチン・タール・一酸化炭素など、200種類以上の有害物質が含まれている

  • たばこの煙には、50種類以上の発がん性物質が含まれている

  • 喫煙者と非喫煙者で余命が10年も異なる

  • 美容に悪影響(くすみ・シワ等)

  • ヤニの影響で歯や壁紙などが黄ばむ

  • 肺がんや脳梗塞、食道がん、生活習慣病のリスクが高まる

  • 認知症やうつ病などの精神的な障害のリスクが高まる

これだけあれば、パッケージにデカデカ書くのも納得です。
ではお酒はどうなんでしょうか?
お酒はどのくらい体に悪いのでしょうか?

  • アルコールは肝臓で分解されますが、大量に摂取すると肝臓に負担がかかり、脂肪肝や肝炎、肝硬変などの肝障害を引き起こすことがあります。

  • アルコールは膵臓の働きを阻害し、急性や慢性の膵炎を引き起こすことがあります。膵炎は非常に痛みが強く、重篤な場合は死に至ることもあります。

  • アルコールは血圧や心拍数を上昇させ、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高めることがあります。

  • アルコールは口腔や咽頭、食道、肝臓、大腸、乳房などのがんの原因となると認定されています。アルコール自体やその代謝産物であるアセトアルデヒドに発がん性があると考えられています 。

  • アルコールは神経細胞を傷つけることで記憶力や判断力などの認知機能を低下させることがあります。長期間の大量飲酒は脳萎縮や認知症のリスクを高めるといわれています。

  • アルコールは気分を一時的に高揚させることがありますが、実際には抑うつ作用を持ちます。アルコール依存症や大量飲酒者はうつ病になりやすく、自殺のリスクも高くなります 。

  • 妊娠中の母親の飲酒は胎児に影響し、低体重や顔面の形態異常、脳障害などを引き起こす可能性があります。胎児性アルコール・スペクトラム障害には治療法はなく、予防するしかありません 。

どうでしょうか?ほぼ言っていることはタバコと一緒です。
では、なぜ缶ビールにはタバコほどのデカデカ注意書きが書いてないのでしょうか?
タバコへのいじめでしょうか?

いや、そうじゃない!
お酒には、適量なら体にいいという面があるのだ!と高らかにお酒派言うでしょう。
確かにそうなのです。
 お酒の適量を守ると、以下のような健康効果が期待できます。

  • お酒は大脳新皮質の働きを鈍くし、感情の動きを活発にします。 これにより、気分が高揚したり、リラックスしたりする効果があります

  • お酒は消化酵素の分泌を増やし、消化を促進します。 また胃の血流を良くすることで、食欲を増進させます。

  • お酒は血中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる効果があります。 HDLコレステロールは動脈硬化を抑制する働きがあり、心臓病や脳梗塞、糖尿病などの発症リスクを下げることが知られています。

このように適量なら体に良い。
なので、タバコのようにデカデカ注意書きを書くことはおかしいと言うでしょう。

しかし、本当にそうでしょうか?

適量とはどのくらいなのでしょうか?
人によって異なりますが、一般的には純アルコールで1日20g程度、女性ではその10g程度とされています。

これは缶ビールで言うとどのくらいなのでしょうか?
アルコール度数5%のビール350mlには純アルコール17.5gが含まれています。
つまり、一日缶ビール350mlを飲むことは、女性であれば適量を超えていることになります。
缶ビール350mlを今日と明日にわけて飲む女性はまずいません。開けたら飲みきります。
ということは、缶ビール350mlを飲むことは女性にとって害なのです。
それを売っているのです。
これはもうタバコと一緒です。

なので、缶ビール350mlのパッケージにもデカデカ注意書きを書くべきだと僕は思います。

これだけ力説しましたが、僕は酒もタバコもしません。
だから正直どっちでもいいです。


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