見出し画像

演技における憑依型と分離型

一人舞台「十人百色」が終わりました。
が、2月3日分の配信が02/16 23:59まで見られます。

浦上力士君も僕も、初めての一人舞台でした。

一人舞台ということで、複数役やる脚本なので、黒服黒パンツという演劇ならではのスタイルでやりました。

男役も女役もあります。
それを黒服黒パンツで、かつらも付けずやります。
口調、仕草で違いを見せるしかありません。

浦上力士君は違いを作れます。
見事に演じています。

そして今回一人芝居をやってみてわかったことがありました。

僕は浦上力士君は憑依型だと思っていました。
演劇における憑依型とは、役者が役作りをしなくとも、キャラクターや感情が役と一体化してしまうことです。
つまり、役が憑依してしまったかのように見えることから、この言葉が使われます。

しかし、違うのではないかと思いました。
そう思ったのは切り替えが早いからです。

今回は次々と人が出てくるところがあります。
憑依型と呼ばれるデメリットは、役が抜けずらいという点です。
ところが浦上力士君は、パッと切り替わり、次またパッと切り替わることができるのです。
これは憑依型には当てはまりません。
計算でやっています。

これは分離型と呼ばれるらしいです。
分離型とは、役者が自分と役を明確に分けて演技することです。
つまり、役になりきるのではなく、役を演じるという意識が強いことから、この言葉が使われます。
分離型の俳優は、役作りには細かい分析や研究を行いますが、演技中は自分の感情や思考をコントロールできます。
役の世界と現実の世界を区別できるので、演技が終わればすぐに役から抜け出すことができます。

浦上力士君はこっちかなと思いました。
言われてみれば何役もやらなきゃいけない一人芝居で、憑依型は無理だなというのは当たり前なわけで。
しかし一人舞台をやってみて、改めてわかりました。

なので演じている感じをみて憑依型だと思うのは、ちょっと判断が早いかもしれません。
浦上力士君のように、切り替えの早い憑依型に見える人もいるということです。

死んだ人を降臨させると言ってお金を騙し取っている人。
浦上力士君の演技は勉強になると思います。
自分という人物から死んだ人物を降臨させてその人物にパッと切り替わるやり方。
その方法が02/16 23:59までこちらでわかります。
なんと1000円で。
ぜひ見てみて下さい。

https://apofes.stores.jp/items/65420db67f5ecd01f30c1bb1




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?