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R5年 第二回杉並区議会定例会 一般質問③

杉並区議会議員のあかねがくぼ舞です。

一般質問3つ目は、地元浜田山の課題、浜田山駅南口の開設についてです。


動画でも確認できますので、よかったらご覧ください。http://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video_View.asp?SrchID=8366


【一般質問】
まず、令和3年11月から順調に進んできたと思われる浜田山駅南口開設の事業が中止に至った、経緯と理由について確認します。
令和3年11月24日付けの都市環境委員会資料の「浜田山駅南口の開設に向けた取組について」と題する書面によりますと、平成17年第4回区議会定例会において「京王井の頭線浜田山駅南口の早期開設に関する請願」及び陳情が採択されたこと等により、区では、浜田山駅南口の開設に向けて、その機会を模索されてきたとのことであます。その後、浜田山駅南側用地の地権者から、当該用地は売却しないが、今後、当該用地に建築を予定している建築物の一部を区に賃貸することは可能であるとの意向が示されたことから、区は浜田山駅南口の開設に向けて協議を重ねてきたとのことでございます。すなわち、2005年の区議会における採択から機会を伺いながら、16年あまりの歳月を経て、ようやく模索し得た機会であったと思われ、この間の区役所の皆様のご努力・ご尽力にまずもって敬意を表するところであります。しかしながら、令和5年2月20日付けの都市環境委員会資料の「京王電鉄井の頭線浜田山駅南口の開設に向けた取組の再検討について」によれば、「地権者建築物の賃借について地権者と交渉を重ねた結果、現時点では協議が調わないため、浜田山駅南口の開設に向けた取組について再検討」するとされ、その内容は、「京王電鉄との「井の頭線浜田山駅南口整備事業に関する基本協定書」の解消に向けて協議」ということでありました。私は、浜田山に住居を構え、浜田山駅周辺を日常的に利用しておりますが、駅の南口に建物の建築が開始され、できることが当然のように思っていましたので、商店街の方から、事業が中止になったと伺った際は、まさに寝耳に水、という状況であり、また、浜田山の住民、事業者にとっても、同様であったと思われます。
①事業自体は進んでいたと思われるなか、すなわち、京王電鉄とは協定書が交わされ、地権者による建築物の設計・施工は予定どおり進んでいたにも関わらず、地権者との協議が調わなかったのはなぜか?令和5年2月20日の都市環境委員会にて、他議員との答弁内容にもあったかと思いますが、確認の意味を込めて再度お伺いします。
 
令和3年11月24日付けの都市環境委員会資料の「浜田山駅南口の開設に向けた取組について」と題する書面によれば、令和3年度に地下連絡通路等の設計が開始され、令和4年度に地権者建築物設計完了後、賃借部内装及びエレベーター設計を開始し、地権者建築物竣工後、賃貸借契約締結とあるが、計画が開始される令和3年度当初に、地権者とのある程度の合意が必要であったのではないかと考えます。
②地権者との協議を調えたうえで、建築物の設計・施工が進められるべきであると思われるところ、協議が後追いとなっているのはなぜか、お伺いします。
 
次に、浜田山駅南口開設のこれまでに要したコストについてです。先に紹介した、令和3年11月24日付けの都市環境委員会資料の「浜田山駅南口の開設に向けた取組について」と題する書面によれば、「浜田山駅南口の整備に要する設計費及び工事費は、京王電鉄との協議の結果、区が負担するものとする。」とされています。
この「区が負担する」とした費用は具体的にはいくらか。お伺いします。

④また、南側建築物の地下の建設は、南口が開設されることを前提にされたものなのでしょうか?地権者側が当該用地に通常の地下なしの建築物を建築する場合と、南口開設を前提にした地下ありの建築とで、設計面、工事費用面で差があったのか、また、差があったのであればどの程度の差があったのか、設計面、工事費用面でお答えいただきたい。また、その費用負担は、誰(区?地権者?)が行ったのかについて、お伺いします。
 
最後に浜田山南口開設の必要性についてです。
浜田山駅で街頭活動をしていると、本当に多くの声を伺い、浜田山駅の南口開設は、地域住民の切実な願いであると感じました。
あまりにも踏切が開かないので隣の西永福駅まで歩いて通勤しているという方、踏切が開かずに学校に遅刻してしまったという学生、そして、私自身北側から子どもを幼稚園のバスに乗せていますが、一緒にバスに乗る南側から来るご家庭のお子さんが、踏切が開かずに幼稚園バスに乗り遅れてしまうこともありました。
安全面でも大きな課題を感じております。傾斜があり、のぼりおりが必要な踏切は、高齢者やベビーカーを利用している方々にとって、決して渡りやすい踏切ではありません。踏切が開く時間が短く、狭い踏切を慌てて渡ろうとする人もとても多いです。また、なかなか開かない踏切を待ちきれず、強引に渡ってしまおうとする方、中には非常ボタンを押そうとする方もいらっしゃいました。先に申し述べたとおり、平成17年第4回区議会定例会において「京王井の頭線浜田山駅南口の早期開設に関する請願」及び陳情が採択されております。区としては、この採択を受け、浜田山駅南口の開設の必要性はあるとの認識であると理解しています
④杉並区内の京王井の頭線の駅において、南北自由通路が存在しない駅は、浜田山駅のみである、という点を考慮して、浜田山駅南口開設の必要性をどのようにお考えなのか、区の見解をお伺いします。

浜田山に住むものとして、地域1の大きな課題である浜田山駅南口開設の動向については、今後も注視してまいります。区としても、責任を持って取り組んでいただきますよう、よろしくお願いいたしますよう、要望を添えて一般質問を終わります。


【答弁】
①地権者との間で、地権者の建築物の1階と地下1階を区が賃借するための契約交渉を行って参りましたが、契約内容全般にわたって見解の相違があり、地権者建築物が竣工を迎えつつある中で断念することとした。

②協議状況と設計等の関係について、地権者との間では南口を整備するために協議することを合意した上で進めてきたが、契約内容の詳細の協議にはでの期間一定の時間も必要となるため、協議と並行して地権者建築物の工事が進捗した。相手がいる中で事業を進めるために、その時にできる最善を尽くして取り組んで参りました。以上申し述べた経緯についてはこの間区民の方からいただいたご意見ご質問に対しても、丁寧に説明させていただいております。

③次に区の費用負担について京王電鉄との協定に基づき、地下連絡通路の調査費として約3,800,000円、設計業務を一部実施した費用分として約2,200,000円を負担し、工事費は発生していないため負担しておりません。

④地権者建築物の地下について、区が建築について把握した時点で既に建設されることとされているおりましたので、建物の地下の有無による設計や工事の差等については、承知しておりません。

⑤南口整備の必要について必要性については区としても認識しているところであり、区民の利便性と安全性の向上に向け、引き続き地域の動向を注視し検討して参ります。

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