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R5年 第4回杉並区議会定例会 一般質問①

杉並区議会議員のあかねがくぼ舞です。

R5年、第4回杉並区議会定例会にて一般質問をしました。

一般質問の全文と答弁内容を掲載します。
動画でも確認できますので、よかったらご覧ください。こちらの内容に関して、区長答弁もありました。
http://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video_View.asp?SrchID=8698

今回は、区民の方から問い合わせの多かった、日曜保育と一時預かり事業についてまず質問しました。

【一般質問】
まず、区の一時保育、一時預かり事業についてです。現在、区内の一時保育、一時預かり事業は、子育てサポートセンターで2か所、民間保育園で9か所、区が委託管理している子ども・子育てプラザで5か所、地域の子育て支援団体が運営しているひととき保育で5か所の合計21か所があります。こちらはリフレッシュ、学校行事、仕事や通院など理由を問わずに預けることができ、子供を育てる家庭にとって欠かせない事業です。私自身2人の娘がおり、頻繁に利用させていただいた時期もあり、今でも幼稚園の夏休みなど長期休みのときには利用させていただいています。現在、多くの施設では1時間の利用料が800円ですが、子育てサポートセンターの2か所では、1時間の利用料は500円に設定されています。利用条件はほぼ同じであると認識しておりますが、価格差があります。近隣区を見ますと、事業者により差はありますが、中野区や世田谷区では1時間の利用料が650円、練馬区や渋谷区では500円のところが多く、杉並区は少し高い印象を受けます。この点について、区民から価格を下げることはできないのかという要望もいただいています。特に、他区から引っ越しをしてきた方は価格差を感じることがあるようです。
 また、今回の実行計画の見直しで一時預かり事業は拡充となり、東京都のベビーシッター利用支援制度の活用が実施予定となりました。一時預けを目的としてベビーシッターを利用した場合は、実質無料で利用ができることになります。すなわち、区の一時保育、一時預かりの施設を利用するのとベビーシッターを利用するのと、価格差が大きくなります。
①そこで、各施設の設定金額の根拠を伺います。次に、価格差があることをどのように捉えているのか。また、今後、一時保育や一時預かりの保護者負担を減らせるような支援、価格変更の検討予定はあるのか、区の見解を伺います。

 一時保育、一時預かり利用時の予約は、電話または窓口での直接予約で、支払いは現金のみです。区民から予約のオンライン化と支払いのキャッシュレス化など、利用時におけるデジタル化についての改善要望をいただいております。こちらも近隣の中野区ではオンライン予約、練馬区や渋谷区ではオンライン予約とキャッシュレス決済などデジタル化が進んでいます。オンライン予約に関しては、決算特別委員会での他議員とのやり取りで、できるだけ早く進めていくよう検討を進めているとの御答弁もありました。私からもできるだけ早期の実現を要望いたします。
 また、区民の利便性向上、事業者の窓口業務の負担軽減のためにも、キャッシュレス決済も早期に進めていく必要があると考えます。特に、区政のデジタル化を進めていこうとしている中、スマートフォンなどのデジタルデバイスを日常的に利用し、家事や仕事と子育ての両立をして、空き時間が少ない子育て世代へのサービスは、デジタルデバイスを通じてオンラインで手続が完結できるよう、優先してデジタル化を進めてほしいと考えます。
②一時保育、一時預かり事業における予約のオンライン化、支払いのキャッシュレス化に関する今後の見通しについてお伺いします。

 オンライン化、キャッシュレス化以外にも、利用時間の拡充など利用者の声は様々あるかと存じます。練馬区では利用者アンケートの結果を踏まえ、キャッシュレス化が今年度から導入されました。
③区では、年に1度、区が委託管理している一時預け事業の利用者にアンケートを実施しているが、アンケートの目的、内容について伺います。また、アンケート結果を区はどのように受け止めていますか。


次に、日曜保育についてです。区では、今まで日曜保育の実施がないようですが、日曜日に仕事があり、身近に親族がいない御家庭の場合など、預け先が想定されない方々はどのようにされていたのでしょうか。先ほどお伝えした一時保育、一時預け事業も、日曜日の実施はありません。日曜日に仕事のあるエッセンシャルワーカー、サービス業の方も一定数います。区民の方から、日曜日に仕事があり、子供を預けなければならない場合はベビーシッターを利用しているが、時間によっては予約が取りにくいことがあり、預け先に苦慮しているとの話を伺いました。日曜日に仕事がある場合、簡単に預け先が見つからない現状があります。事業者としては、休日は平日に比べ利用者数が少なく、採算が取りにくいところはあるかと存じます。しかし、周りの区を見ますと日曜保育を実施している区はとても多く、23区でも半分以上の区が実施。近隣の世田谷、中野、練馬、渋谷でも実施されており、ニーズはあるものと推測されます。そこで、日曜保育への対応について、採算が取れないものこそ民間に任せず、区が主導的に進めていくべきと考えます。
④日曜保育について区の見解を伺い、次の項目に移ります。

【答弁】
◎子ども家庭部長(山田隆史) 
まず、各事業の利用料金につきましては、区直営の子育てサポートセンターでは、平成13年の事業開始に当たって近隣区の状況などを参考に設定をしております。また、子ども・子育てプラザとひととき保育でも、平成18年のひととき保育事業の開始に当たって近隣市の類似事業などを参考に設定しております。さらに、私立の保育施設につきましては、1時間単位や半日単位など、各事業者の考え方に基づいて利用料金の設定を行っているというふうに聞いております。
 このように、それぞれ開始時期や実施主体が異なることから利用料金に違いが生じておりますけれども、区では、この間子育て応援券や事業者への運営費補助を通じて、直接的、間接的に利用者の負担軽減を図ってきたところではございます。区としては、今後とも引き続き利用者ニーズの把握に努めてまいりたいと考えております。

一時保育、一時預かりのオンライン予約につきましては、子育てサポートセンターと子ども・子育てプラザを対象に、予約システムの導入に向けて準備を進めているところです。キャッシュレス決済の導入につきましても、保護者の利便性向上の視点に加え、収納業務の効率化や運営事業者の意向などを踏まえまして、今後子ども家庭部内で検討してまいりたいと考えております。

子ども・子育てプラザ一時預かり利用者アンケートについてですけれども、これは利用状況や満足度を把握するために実施をしております。全施設において、総合的な満足度が90%を超えていることから、一定程度サービスに御満足いただけているものというふうに受け止めております。今後とも、利用者が安心して使えるようサービス向上に努めてまいります。

日曜日を含む休日の保育につきましては、複数の近隣区で民設の保育園や委託によって実施されているということは承知をしてございますが、休園日を設けずに保育施設を開所するための職員の確保など、実施する場合の保育園運営への負担も大きいということから、現時点では区内での実施実績はございません。区では、こうした施設型の保育では対応が難しいニーズへの対応策として、現在実施している一時預かり事業などに加えて、令和6年度からは都のベビーシッター利用支援事業も活用していく予定でございます。
 今後は、近隣区の実施状況の調査、分析に加えまして、ベビーシッター利用支援事業の利用状況を踏まえた休日保育に対するニーズの把握など、休日に保育を必要とする方への保育の提供について、区として引き続き研究を進めてまいりたいと考えております。



     

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