山岡さんのこと(2022)
山岡さんとのことを書いておこうと思う。
せっかちな自分にとっては意外な、山岡さんとの出会いから現在までには結構な「発酵」時間を要していて、それは私の人生において大切なエレメントとなっている。
なぜか物事をサクサクと進めたい気質の私が、こと山岡さんのことになると一つ一つに時間がかかり、時間を必要としている。それは決して物事が進みにくい、といった様な不快な時間軸でもないのが不思議なところ。
・・というわけで、山岡さんとご一緒した数ヶ月前のイベントやそれまでのエピソードをアップします。
山岡さん、そして山岡さんの料理との出会いは、子どもたちと短期で移住していた富山県舟橋村にて。友人と舟橋駅前の「お米食堂」でのランチである。
その日のランチメニューは山岡さんの発酵食が中心で、その時の私の身体は、単に温かいものを食べて体温が上がることと違う感覚を初めて味わった。「なんだかぽかぽかする」と表現した私に山岡さんは「それは内臓が喜んでいるんだよ」と教えてくださったことがものすごーーーく印象に残っている。
その日は、村へ滞在して二週間ほどすぎた頃で、息子が少し疲れもあり、体調を崩して家で休んでいた。そのことを山岡さんに話すと「これ息子さんに」と言って、その場でお店で提供する予定のものを特別にテイクアウト仕様にアレンジ下さった。お気遣いをいただいたことと、この美味しい食事を息子にも食べさせられる喜びで、その日は帰宅した。もちろんその山岡さんのお食事で息子が回復に向かったことは言うまでもない。
一旦はそこで山岡さんとのエピソードは終了。その後、山岡さんはLINEをはじめSNSは一切行なっていないため、ご活躍はイベントを行なっているお店のSNSを通じて知る程度であった。
本業は建築士であること、身体のことを考えていく中で食に出会っていったことなどがイベントのプロフィール欄から知ることができた。
山岡さんにまた会いたい、あの食事をまた食べたい。できれば何か一緒にやってみたい、、など思いは持っていた。コンタクトをとろうと思えば、イベントをしているお店経由などルートはあったと思うが、なぜか直接連絡を取りたいと思い続け、そのタイミングを待っていた。
そしてとあるイベントで申し込み先として、山岡さんのメールアドレスが記載されていた。
これだ・・・!!!
山岡さんの味に出会ってから、既に3年近く経過していた。
「多分覚えていらっしゃらないと思いますが・・・」という書き出しで、とにかく思いのまま綴った。
・不安な気持ちを持って舟橋村に住んでいたこと
・その時に山岡さんの料理をいただき、心身ともに救われたこと
・できれば東京でその味を紹介したいこと etc…
先方もさぞ驚いたに違いないが、「まずお話しましょう」ということでお電話させていただいた。
通常はイベント参加、経験者とのみ開催しているということだったが、東京でイベントを開催することを快く受けて下さった。
決めたことといえば、参加者はこちらで限定せず、もし可能であればお野菜を一つ持参してもらう。楽しみと若干の不安を抱え、当日への準備を進めていった。
当日は、秘伝の調味料などもリュックいっぱいに詰めて、お住まいである金沢からいらして下さった。キッチン道具も最小限の中、色々なアレンジを施して、たくさんの内臓が元気になる「ぽかぽかする」料理を提供下さった。
ちなみに今回のイベントで、山岡さんのことを「発酵職人」と紹介させていただいたのですが、とても気に入って下さった(よかった・・・!!)
我が子どもたち、今回は参加できなかったので、やはりお土産として、作り置きを大量にいただいた。
本当、1日を通して私が一番幸せでした。
ご参加者さんは食に関心の強い方を始め、子どもの食事について悩んでいる人、また私の活動に関心を持ってくれている人などが集まった。これもまた食がつないでくれた出会い^^
イベントのその時間は夢中でアシスタントをしていたので記憶薄く、
最大のハーベストはあの時の内臓のポカポカをまた感じることができたことと、目の前で山岡さんの調理を見れたこと、
重ね煮というどの料理にも応用可能な秘伝レシピを教えていただいたこと。
山岡さんに出会って再会できた時間軸のごとく、またこの食と思いを私の大好きな人たちや次の世代へつないでいきたいと思う。
ありがとうございました。
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