見出し画像

絵が上手くなった瞬間【お仕事開始編】

前回と同様、私が絵が上手くなった瞬間のお話をしていきたいと思います。
今回が最終回です!
前回、前々回の記事はこちら ↓ 

お絵描き6年目(2021)~8年目(現在)

2021年5月にイラストコミッションを始めました。
コミッションとは、イラスト制作を有償で依頼を受けるということです。
もともとイラストのお仕事をしてみたいという願望があったので、ある程度描けるかな?と思えるようになった時点で始めてみました。
結果、このことでかなり絵が上達したと思いますし、イラストを描くモチベーションや向き合い方も以前と変わってきました。

2年前にコミッションをはじめ、現在まで90件ほどイラストを納品してきました。恐らく、今年中には100件を超えると思います。
こんなに多く依頼を受けれるとは最初の頃は全く思っていませんでした。本当にありがたいことです。(コミッションに関することはまた別記事で書きたいと思います!)

イラストお仕事初期

お仕事のメールを頂くと同時に、まずとても緊張していました。
今までお金をもらって描くという経験がないため、
「今から納品しようとしている絵にそれだけの価値があるのだろうか?
そう思ってしまって、何度も描きなおしたり、悩んでしまったりし、受注金額に対して、一体時給何円なの?というくらいの時間をかけていました。

初期に納品したイラスト

描き始めは楽しいものの、どんどん完成が近づくにつれて、本当にこれでいいのかと苦しくなってきます。
苦しさの中で気づいたこと。。。とても当たり前なのですが、
私の絵は、商品である!
ということ。今まで自分のためや、見ず知らずのたまたま見てくれる人のために描いてきました。コミッションは特定の人がいて、その人が喜ぶ、欲する絵を描かなくてはいけないのです。そして、いい悪いを決めるのは相手次第。商品である以上、適当は許されない。そういったことに気づきました。
そこで意識するようになったこと。

・適当はダメ!(色ムラがある、色、線のはみ出し、細かい消し忘れ等)
・制作時間の目標を設定する
・使用用途に合わせて、見映えを考える

以上3つを意識したことで、作業の効率化を考えたり、全体の見え方を考えるようになったり、一つ一つの工程を丁寧にやるようになりました。制作を効率よくするために、資料集めはしっかりとやるようになりました。
そうするだけで、イラストのクオリティが上がったのです!

2023年に納品したイラスト

イラストお仕事3年目

こちらは、今年納品させて頂いたイラストをトリミング、加工したものです。こちらのイラストは、企業様と依頼主様とのコラボ商品に特典としてついてくるイラストとの依頼を受けました。背景はなしでキャラクターのみとのことだったので、どんな背景が来ても見栄えがするように、線の太さや色使い、はっきりとした影の入れ方に気を付けました。塗りムラや線のはみ出しもないよう気を遣っています。それだけで見映えと完成度が上がるのです。

もう1点、イラスト依頼を始めてうまくなるきっかけになったのは、
自分の絵を客観的に見れた
という点です。SNSに上げるというのも自分の絵を客観的に見れる一つの手段ですが、依頼絵は依頼主の手に渡ったらその先は依頼主が私の絵を素材として使うわけです。一旦自分の手を離れたイラストをSNSやYoutubeで見かけた時、本当に客観的に見れたのです。
この絵は良く描けたな!と思うものもあれば、反省するものもあります。MVだと、編集がとても良い反面自分の絵のクオリティがそこに達していないと多くの反省点が見えてきます。(依頼主様は納品時にしっかりとOKをくださっていますが、自分なりに反省すべき点があるという感じです)
客観的な視点を持つことは、上達には必要不可欠だと思います。

まとめ

3回に渡って長々と上達について語ってきましたが、上達した瞬間というのは、自分の意識が変わった瞬間です。
初心者の時期はツールを理解し使うことで勝手に上手くなります。なので、好きなものを楽しんで描くという習慣を身に着けます。
最初に意識が変わったのは他の絵描きと交流し、自分以外の絵描きの意識と自分の意識を比較することで、「今の自分に足りていない(甘えていた)部分に気づいた」ということです。
これは技術を追加するというより、絵を描くための準備やいろんな作品を見て真似ることで上達したという感じです。
最後に、イラストのお仕事をすることで、「自分の絵は商品だ」と意識したことです。自分のイラストの価値を考えたり、商品としての品質を上げるために実際に商品になっているイラストを見て比較したり、上手さよりも丁寧さと見映えがとても重要だと気づきました。

気づくことは本当に大事です。気づけるようになると、反省から何が必要なのかを見つけ出せるようになります。
自分だけで気づける人は放っておいても勝手に伸びていくと思います。しかし、この「気づき」が私には本当に稀にしかやってきません。(恐らく、言語化することが苦手なのが原因!)しかし、次の気づきまでに、今気づいたことをしっかりと克服しておこうと努力しています。
お絵描き8年にしてこの画力は皆さんにはどう捉えられるかは分かりませんが、亀の歩みでもゴールを目指していれば少しづつ確実に上達していきます。歩みを止めたら、そこで終わりです。描き続けたもん勝ちだと思っています。
なので、楽しく描く、休みはしっかり取るということは大前提で、時には自分に厳しく頑張りましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?