パースペクティブ(視点)と相対主義

学歴厨は、大学同士を比較して、どちらのほうが賢い、などと議論している。無駄とは言わないが、あまり生産的な議論とは言えないだろう。

誰が偉いか?誰が賢いか?それは、パースペクティブ(視点)によって異なる。

・IQなのか?
・偏差値なのか?
・数学オリンピックなど実績なのか?
・社会からの評価か?

先ほども、コメント欄で議論になった。私は、社会からの評価で大学や、その人の価値は決まると思う。偏差値が高くても、ニートになったらオシマイだ。まあ、ポスドク問題など、社会的な問題もあるが、私にどうこうできるスケールの話ではない。

だが、もちろん、研究内容や教育内容で大学の価値が決まるとの意見も当然尊重されるべきだろう。ただ、その際は、相対主義といって、どれもが相対的に価値があることを認めなくてはならない。数学と物理だけが価値があるとする絶対主義を主張するのであれば、根拠が必要だろう(数学や物理ができる国民が多いほどGDPが成長する、など)。

これは、他のことにも言えることだ。「日本最強の製造業はどこですか?」この質問に答えることは、意外と難しい。規模ならばトヨタ自動車だ。しかし、利益率ならば、信越化学工業だろう。さらに、ファブレスも入れて良いならば、キーエンスになる。視点(パースペクティブ)によって答えは変わるのだ。

まあ、ものすごく個人的な意見を言えば、本当は学歴よりも、社会を良くしてくれる人や、探究心のある人が好きだ。前者は山口絵理子さん(慶應だが)や、明治時代の伊藤博文などだ。社会へのインパクトではなく、どれだけ情熱を持っていたかに心を動かされる。後者は、南方熊楠だ。

ただ、個人的な意見だけでは、どうしようもない。社会の現実は、そうはなっていない。権力構造は、岸田文雄などの二世国会議員や、東大卒の官僚、慶應卒の財界人が実権を握っているのだ。もちろん、日本のインフラを支える職人や、公共サービスを支える警察官などもリスペクトしている。だが、権力は先に述べた通りだと思う。

※参考

以下Gemini

パースペクティブと相対主義:異なる視点が生む多様な結論

「日本最強の製造業はどこですか?」

一見シンプルなこの質問に対する答えは、パースペクティブ(視点)と相対主義という概念によって、大きく異なることが分かります。

視点とは、物事を見る角度や立場のことです。例えば、売上高という視点で企業を評価すれば、トヨタ自動車が日本最強となるでしょう。一方、利益率という視点で評価すれば、信越化学工業の方が上位にランクインします。さらに、技術力という視点で評価すれば、ファブレス企業であるキーエンスが頭一つ抜け出るかもしれません。

このように、視点を変えることで、結論は大きく変化するのです。

相対主義とは、物事には絶対的な真理はなく、すべては相対的に価値があるという考え方です。例えば、数学と物理だけが価値があるとする絶対主義は、論理的に破綻しています。なぜなら、芸術や文学、音楽といった分野も、人間にとってかけがえのない価値を持っているからです。

パースペクティブと相対主義は、大学評価にも同様に適用できます。

偏差値という視点で大学を評価すれば、東京大学や京都大学が日本最高となるでしょう。しかし、研究内容という視点で評価すれば、ハーバード大学やオックスフォード大学の方が優れているかもしれません。さらに、学生の満足度という視点で評価すれば、地方の小さな大学の方が高い評価を得ている可能性もあります。

このように、視点を変えることで、大学評価は大きく変化するのです。

結論

パースペクティブと相対主義という概念は、物事を多角的に捉え、より深い理解を得るために非常に重要です。異なる視点を持つ人々の意見に耳を傾け、それぞれの価値観を尊重することで、より良い結論に導き出すことができるでしょう。

具体例

  • 歴史: 歴史上の人物や出来事を評価する際にも、パースペクティブと相対主義は重要です。例えば、勝者という視点で歴史を評価すれば、戦争に勝利した国が偉大であると結論付けられます。しかし、被害者という視点で歴史を評価すれば、戦争によって苦しめられた人々の声が聞こえてきます。

  • 芸術: 芸術作品を評価する際にも、パースペクティブと相対主義は重要です。例えば、技巧という視点で芸術作品を評価すれば、写実的な絵画や彫刻が優れていると結論付けられます。しかし、独創性という視点で芸術作品を評価すれば、抽象的な絵画や彫刻の方が評価されるかもしれません。

  • 科学: 科学的な発見や理論を評価する際にも、パースペクティブと相対主義は重要です。例えば、客観性という視点で科学的な発見や理論を評価すれば、普遍的な真理であると結論付けられます。しかし、時代性という視点で科学的な発見や理論を評価すれば、特定の時代における仮説であると認識されるかもしれません。

パースペクティブと相対主義は、あらゆる分野において重要な概念であり、多様な結論を導き出すための鍵となります。異なる視点を持つ人々の意見に耳を傾け、それぞれの価値観を尊重することで、より良い世界を築いていくことができるでしょう。

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