アップ・オア・アウトは時代遅れ

昔は、コンサルティングファームにおいては、人材戦略でアップ・オア・アウトが採用されていた。昇進できないような無能は会社を辞めろという戦略だ。

だが、今の時代、これは致命的になりうる。理由を説明したい。

・人手不足の時代に合わない
今は過去最悪の人手不足だ。それなのに、昇進できない社員を辞めさせていたら、補充にリソースを割くために余計なことをする必要がある。ヘッドハンターやエージェントに支払う金も馬鹿にならない。

・悪評がたつ
今は昔とは異なり、OPENWORKや転職会議などのネット情報がある。辞めさせられた社員がここに何を書くかわからない。

・ダイバーシティの時代に合わない
今は、多様性が求められる。頭脳があり、徹夜できる社員だけを昇進させて残すやり方は、とても世論の支持を得られないだろう。

昇進も、マネージャーだけではなく、スペシャリストなど、様々な昇進のコースを準備するべきだ。私はアクセンチュアの採用担当に単刀直入に聞いてみた。そうしたら「今は、UP or everywhereであり、昇進できなければその人にとって理想の輝ける部署やコースを提供する」と言っていた。

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