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世界真光文明教団の手かざし体験を受けてきた時の話 後編


前編の振り返り

ふと世界真光文明教団の手かざしを体験したいと思った筆者は、早速公式HPからメールで予約し、最寄りの道場へ向かうことに。

出迎えてくれた方は30代後半から40代とみられるナイスガイな道場長。

50畳ほどの道場に案内され、アストラル界や神界云々…といった話を聞かされた後、タッチパネル式のお布施マシーンに500円玉を投入し、金額の記入された白紙を賽銭箱にポストイン!

その後、おばあちゃん信者たちの視線を感じながら道場のど真ん中で、道場長からおよそ10分の手かざしを体験した筆者。

「お静まり~!お静まり~!」の掛け声とともに、手かざし体験が無事終わったと思いきや、実はまだ続きがあるとのことで…。

まさかのマッサージタイムが始まる

正座しながら道場長から手かざしを受けた後は、濁毒(だくどく)という体内の毒を取り除くため、首や頭のマッサージを受けることになる。

内心「まだあるのか…」と少し驚きつつ、座布団の上で胡坐で座らされ「首や頭をグリグリと押される→手かざし」という作業が繰り返されることおよそ10分。

「痛気持ちいいでしょう」と言われるが、痛さ7割気持ち良さ3割くらいの施術であった。

続いて仰向けにさせられ、背中と足、足裏のマッサージを受ける。筆者が「手かざしだけでなくマッサージもするんですね」と口にすると、「マッサージというよりは毒を取り除いて…」とマッサージではなく、あくまで宗教的行いであることを強調する道場長

いやぁ…シンプルなマッサージなんだけどな…と思いつつ、背中から足裏にかけてのマッサージはなかなかに気持ちがよかったといわざるをえない(ただし時間が長く少し疲れた。だいたい1時間くらい)。

また、その中で道場長さんの宗教的経歴や文明教団と崇教真光の違いについて聞くことができたのも有意義であった。

道場長さんは世界真光文明教団の根付いた地域で育ち、小さいころから文明教団の信者だったという。青春時代も文明教団の教えとともに歩み、大学卒業後は世界真光文明教団の職員としてブラジル等、海外での布教活動も行っていたとのこと。いわば、世界真光文明教団のエリートというわけだ。

また、筆者が世界真光文明教団と崇教真光の違い、具体的には「手かざしによる病気の回復をアピールしている崇教真光に対して、病気の回復のアピールが弱い世界真光文明教団。この違いはなぜか?」という問いについて質問すると、以下のような答えが返ってきた。


世界真光文明教団の公式HPから引用。治療行為ではないと明記している。


崇教真光の公式HPから引用。

端的にいえば、崇教真光の教えは「魂を清める」という、あるべき本来の趣旨からズレているとのこと。

道場長曰く、崇教真光は、直接的に病を回復に向かわせると謳っているが、それは本質的ではない。手かざしの本質は魂を清めることにあるのだ。文明教団が病の回復を断言していないのは、魂を清めるという本質に重きを置いているからだという。

ではなぜ、崇教真光が本質からずれてしまったのか、というと後継者争いで世界真光文明教団が分裂した際にいろいろあったらしい…(詳しくは真光裁判で調べてほしい)。

また、手かざしの際に使うオミタマについても、両教団の違いに関して聞くことができた。

道場長曰く、文明教団のオミタマの方が崇教真光のそれより質が良いとのことで、両教団の手かざしを経験した人は「文明教団の手かざしのほうが効果がある」と言うらしい。

まあ、文明教団の手かざし体験で「崇教真光の手かざしの方が評判いいんですよ~!」なんて言うはずもないのだが。

さて、およそ1時間もあったマッサージ体験もようやく終わりを迎えることに。うつぶせの時間が長く、終盤は少し疲れてしまったが、体をほぐされ概ね心地よい時間を過ごすことができた

もちろん、ただ雑談をしながら、というわけにはいかず、ところどころ無料の講習に繋げようとする勧誘はみられたが、強引な形ではないので興味が持てないなら適当に流せば問題ないだろう。

マッサージ終了後は、「毒が出てくる関係で一時的に体調が悪くなるかもしれない」と説明を受ける。最後まで宗教観を大事にしている事が伝わってくるセリフだ。

その後は、道場の開場時間や開場日程、連絡先などの説明を受け、手かざし体験終了。

残念ながら、手かざしで心身や人間関係が改善することはなかったが、強引な勧誘はなく、手かざし体験自体は穏やかに終えることができた。

住所や電話番号といった個人情報を明かす必要もなく、筆者は本名で体験したが、偽名でも全然問題ないだろう。

もし世界真光文明教団の手かざしに興味はあるけど少し怖い…という人は、安心して申し込んでもいいだろう。

ただし、女性が手かざし体験を受ける場合、申し込み時に性別を伝えておいたほうがいいかもしれない。マッサージ自体は健全であるのだが、男性に長時間体を触られる可能性があることを最後に記しておく。

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