猫の手さえ借りれなくても
猫の手さえ借りれない時に、笑っていられるようになれたら
人生、こっちのもん
そんな風に思うこの頃
嫌なことや、大変な日々にこそ
ベッドに入って電気を消し
明日は良い日にすると誓う様にニコリと口角をあげてから眠りにつくのです
人生って
大人って、どうしてこんなにも慌ただしく
忙しいのだろう？
私がそうなのか
世の中はそんなものなのか？
働きアリの様に、馬車馬の様に働く為に生まれて来たはずじゃないのに
どうしてこんなにも生きて行くと言う事はお金が掛かり、その為に働く事を余儀なくされるのだろう…
裸族の仲間入りをすれば、少しはこんな日々から解放されるかしら…とあぐねる毎日
好きな事を自分の職業にしている私ですが
まるで、帳尻を合わせるかの様に育児は単独
単独育児だから、家で出来る仕事以外は難しいと言う事もしかり
なので、日常に余裕はあまり無く
本当に限界の時以外は頼れる場は無いと思い育児や自身の家庭に向き合っています
単独育児も、長い年月の様々な日々を越えてくると
次第に慣れ、子供の成長も伴い少しずつ楽になって行くのですが
やはり
昔に比べてマグロの様に動き回るのが好きな私でも体を動かせないほど休息を必要とする時間は確実に増えました
それでも、たったひとりで育児は
確実に私を強くさせてくれる物で
ヘタレで、弱虫、気弱で過敏
逃げ越しの癖にシャーッと喧嘩越し
こんな私は、今では何処かへ消えて行き
余裕の無い日々だからこそ
無駄な完璧主義も無くなり
良い意味でも、悪い意味でも
抜くとこ抜いてる、流し上手の諦め上手になれた気がします
余裕が無いと言う日々は良い意味で捉えたなら
大切な物しか残らないと言う事
トントンと日々を整えて行けば身軽にもなれます
辛い事、大変な事
それは、自分に大切なものが何かを教えてくれる事だからと今では思う様に
とは言え守るべきものは大切にしたい物もあり
子育てに向き合う時は
自分が子供の人生の教科書であり
それは、自分自身が幸せでなければ
子供自身も幸せなどを見出す事は不可能だと言う事を忘れたくは無いな…と思っています
愛を失くして現実を受け止めてしまえば
小さな事に傷付く事も無くなるかもしれませんが
不幸をハハハッと笑ってでも、愛を持ち続けていたいと母になり強く思う様になりました
『あんたの人生はどんな時も明るいのよ』
とぼろぼろで
髪型がボサボサで
目の下にクマが滲むすっぴんの母の誇らしい姿で
教えられたらと思うのです
そんな母を見て、笑ってくれる君が良いよ
2人で首を振りながら、くだらない歌を歌える時間が好きだよ
そして、そんな飾らない自分もいいよ
部屋なんて汚くてもいいさ
誤魔化し上手になるのも悪く無い
誰が何と言おうとね
余裕の無い日々はまず自分に優しく
ーうん、忙しくてテンパるよねー
ーうん、イライラするよねー
と自分自身の気持ちを受け止めてあげる事から
猫の手さえ借りられない日々
そんな日々でも、ワハハっと笑っていられたら
未来が少し明るく見える
そんな自分がまた一つ好きになる
akaiki×shiroimi
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