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ルドルフ イスラエル戦争宣言に終わりの始まりを見る

イスラエルに対してハマスが戦争の口火を切りました。このニュースは多くの方が目にしていることと思います。
 
CNNより
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「われわれは長く困難な戦争に乗り出している。この戦争はハマスの残忍な攻撃によってわれわれに押しつけられた」と語った。

CNN

*一連の記事中、初期の記事「分析:なぜイスラエルの洗練された国境警備は土曜日の攻撃を止めなかったのですか?」の中で、
イスラエル国防軍の元国際スポークスマンであるジョナサン・コンリカス氏(この方の立ち位置は解りませんが)は、システム障害の中、侵入が行われたと述べ、更に
「これはイスラエルにとって真珠湾のような瞬間であり、今日まで現実があり、今日以降に現実があります。」
と発言しています。この真珠湾の意味は結構深いのかも。

この報道は以前から広く懸念されていたことですし、この世界的な混乱を“世界秩序の変革”と捉える見方では、最終局面のステージへ移行したとも考えられています。

ここでは、この世界秩序の変革という観点で話を進めます。

まあ、これこれを終了すれば完了といった単純な事ではありませんし、今までの膿をすべて出し切ることが大前提でしょうから、あと1~2年は世界中で予測不能なことが起こることでしょうか。

現在の状況は、ウクライナ紛争を舞台にEU諸国の刷新を進め、NATOの軍事力を消耗させ、そのパワーバランスの変化から、依然として搾取の対象とされていたアフリカ諸国の開放(事実上のフランス植民地解放など)やアラブ諸国の関係正常化、そして、ついに難関イスラエル問題へと進んできているように思えます。ここからは、さらに時間がかかりそうですね、なにしろ本丸に近い存在ですからね、もちろんイスラエル次第なのでしょうけど。
ただ、この戦争開始は、イスラエルという国の存亡も視野に入るかもしれませんよ。
イスラエル建国以前、入植候補地であったクリミア半島は現在混乱の中とは言え、ロシア内にありますし、中ロ国境に存在するユダヤ人自治州(州都:ビロビジャン)は、今もロシアにありますしね。すべてを白紙に戻すことだって考えられる訳ですよ。
イスラエル国民が共存共栄の道を選べば良いのですが、武力による現状維持へ向かうと最悪な核戦争も視野に入ってきます。この方向へ進むならば、勝とうが負けようが、悲惨な結果でしょう。まあ、その際は、破滅的な先制攻撃が起こるかもしれませんが。

そして最後は中国・朝鮮半島・日本を中心とした、東アジアの秩序変革でしょうか。
今の中国は分裂を押さえることに必死で、事実上はロシアの傀儡のように見えますよ。連邦制へ向かい共和国となるのか、それぞれが分裂の道を進むのか、ロシアの動きが最大のポイントですね。
目先の話題から離れて、広く俯瞰してみると、結構、北朝鮮の動きが実情を浮かび上がらせているように思えます。
南北朝鮮の精神的な柱に、「小中華思想」が語られますが、その観点で北朝鮮の精神的優位性が指摘されていますね。
おそらく、中華思想の真の継承者は現中国でも韓国でもなく、自分たちであると思われているのでしょうか。
そして、その思想や立場を維持する最大の庇護者はロシアということを認識していることでしょう。
今の北朝鮮は従来の中国依存の立場から、ロシア依存を強くし、どちらかというと中国とは同格的な立ち位置を取っているように見えます。南北統一も北主導はおおいにありそうですね。もちろん単純な話ではありませんので、紆余曲折あるでしょうが。

*小中華思想
 朝鮮を中国の正統な儒教を継承する国と考え、西洋等を夷とする思想

さてさて、最後はアメリカという虎の衣を利用していた日本の既存勢力なのですが、どこからどこまでが変革の対象なのか、よく見えてきません。ここでキーワードとして、コロナ・ワクチン対応や原発処理水問題、統一教会など宗教が出てきていますが、ジャニーズを含めていろいろな角度から話題が噴出して、全体像を見ることはかなり困難な作業になりそうです。
(中曽根さんの性癖の話題も出てきていますからね)
ただし、まあ日本の場合は、なんとなく変化してしまったって感じになりそうですけどね。

ざっくり、世界秩序の変革という観点から展望をツラツラ述べてみました。
気になることは、日本のこれからですが、先日の鈴木宗男氏の行動や、実際はロシアとの関係を最低限維持している点から見て、全般的には、無難に進むようにも思えますけど。なにしろ先進諸国で唯一経済成長の無かった国ですから、庶民生活に影響は少ないでしょうねえ。
 
おしまいに、2018年、安倍晋三元首相がネタニヤフ首相の招待を受けた両国首脳夫妻の夕食会の記事を、下記にご紹介しておきます。
ネタニヤフ首相から露骨な嫌がらせを受けていますね、これってネタニヤフ首相側と距離を置いて、アラブ諸国とも良好な関係を目指していることへの嫌みなのでしょうね。ただ、今の日本は誰が舵をとっているのか、よくわからないのですけど。


2018年夕食会

安倍首相に出された「靴のデザート」話題に イスラエル

サンケイ新聞

イスラエル、安倍首相との夕食会で「靴のデザート」…「外交欠礼」の声

中央日報


この靴、誰かが履いたのかもって想像すると、気分悪かっただろうなあ。 ご苦労様です。


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