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御巣鷹山の上空で見た子供をあやす雲

日本航空123便墜落事故(通称日航ジャンボ機墜落)から今年で37年の歳月

お盆で帰省する同僚が新幹線から日航機に乗り換えて事故に遭遇した

今でも忘れられないのは、8月12日の当直の午後6時半頃庁内放送で迷走するジャンボ機の一報が知らされた

常連の山・長野県川上村の金峰山小屋の主人林さんが滅多に飛んできたことのない旅客機が金峰山の尾根を南から北へ越えて飛んでいくのを見ていた

最初、大蔵山に墜落という連絡があり、その後群馬県上野村の御巣鷹尾根との訂正があった

現地の空上ヘリコプターの機長は山仲間のIさんだった

御巣鷹尾根はジャンボ機墜落後に御巣鷹山に変更された

その群馬に移住してきて30年が過ぎる

御巣鷹山には一度も登っていない、登れないのが事実だ

ただ、毎日御巣鷹山方面を見ながら年を重ねてきた

7月30日(土)午前10時半ころ御巣鷹山にかかる雲を見てカメラに撮る

母雲が子供の雲をあやしている姿だった

頬ずりするような姿

なぜ、こんな雲が現れたのか

じっと見ていて切ないほど胸が痛む

周りの雲たちも一斉に母と子供を見上げている

子どもあやす母の雲

彷徨う霊が雲へ化身したのか

右下の雲には優しい笑顔が見える

今日もまた、御巣鷹山の空に真白な沸き立つ雲が浮遊していた



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